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気になる映画
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公式サイト→ http://fune-amu.com/
松田龍平さん演じる馬締(まじめ)光也が、
勤め先の出版社で、仲間に、家族に支えられ、
辞書を作る物語。
作る辞書は、広辞苑や大辞林といった大きな辞書。
大辞林を作成するには28年を要したのだそうな。
まさしく、人生をかけた仕事です。
色々と気づかされる映画でした。
一番心に残ったのは、
馬締の下宿先の大家さんのタケおばあさん(渡辺美佐江さん)のセリフ。
馬締は、寡黙で人付き合いが苦手なようでした。
「僕には人の気持ちがわからない」とタケおばあさんにこぼすのですが、
タケおばあさんが返した言葉は、
「人の気持ちなんかわかるわけがない。
だから、人と話すんだ。
みっちゃん(馬締のこと)も辞書を作るなら、
言葉で人と話さなきゃ。」
言葉に出さないと、人の気持ちはわからないし、
人に想いを伝えることはできない。
人とつながることはできない。
馬締が仲間とともに作る辞書は、
人が人に想いを伝えるため、
人が人とつながるための言葉を作る=「編む」辞書でした。
あえて言葉を作ると書いたのは、
辞書と言えば、言葉の意味を調べる時に使うものですが、
言葉の意味は、
実はいかに正確にその意味を伝えるかのために創作されるように思えたからです。
だから、下宿で暮らすようになったかぐや(宮崎あおいさん)と恋に落ちる馬締は、
辞書編集部の責任者である松本(加藤剛さん)から、
「恋」の意味を任されたのだと思います。
辞書によって、人によって、
言葉の意味をどう表現するかは異なるのです。
馬締は想いを託した手紙を書き、かぐやに渡します。
馬締はあまりに真面目なため、
筆で達筆な恋文を書いてしまいます。
達筆すぎてかぐやには読めず、
かぐやは勤め先の料亭の大将に呼んでもらうのですが、
その内容は恋文。
かぐやは怒ります。
こういう内容は自分一人で読むものでしょ!って。
でも、かぐやは言います。
「手紙じゃなくて、言葉で言って」
もちろん、手紙の内容は知っての上です。
馬締は、
「好きです」
と言葉で伝え、
かぐやは、
「私も」
と言葉で伝えるのでした。
察してくれ、とか、
あうんの呼吸、とか、
そういうのって人と人との関係を深めるのには不向きなのだと思います。
やっぱり言葉で伝えないと、
自分の想いを相手に伝えることはできないし、
相手も自分の想いを正確に話してくれないのですね。
何も言わなくてもお互いの気持ちがわかる間柄・・・
確かにそうした人たちもいるのでしょうが、
この映画を観て、
僕も、一番大切な想いは、言葉で伝えたいと思いました。
感謝、嬉しい、悲しい、好き、楽しい、励まし、・・・
人の拙い想像力に頼るよりも、
場面場面にふさわしい言葉を選び、その言葉をもって相手に伝えるのです。
僕はタケおばあさんのセリフで救われたなあ。
1995年、辞書「大渡海」の作成が始まります。
目指す見出し語は20万以上。
まず、星の数より多そうな言葉の中から、20万語の言葉を選定する作業から始まります。
そして、一つ一つの言葉に説明を付けていきます。
校正は5回行います。
20万語の校正を5回!
気が遠くなりそうな、
いや気が遠くなる作業です。
そもそも10年も経てば、新しい言葉も出てくるし、
言葉の使い方すら変わってきます。
それらも追いながら、辞書は作られます。
松本はがんを患い、
大渡海の完成を目前にしてこの世を去ります。
第4校で、重要な言葉の抜け落ちが発見され、
もう一度、言葉のリストと、現行との突合せ作業が行われます。
20万語の突合せ作業・・・
大渡海そのものの出版が、もうからないという理由で見合わせになりそうになるなど、
幾多もの苦難を経て、
2010年、大渡海完成。
このような大事業をやり抜くのに欠かせないのは、
仲間や家族の支えです。
この映画でも、登場人物はすべて天使でした。
かぐやは馬締と結婚し、配偶者として馬締を支えます。
馬締に大切な気づきをさせたタケおばあさん、
辞書を作る意味、正確な言葉の意味の大切さを馬締に伝えた松本、
辞書編集部の仲間たち。
みんなが温かく馬締を支え、そして一体となって大渡海が完成するのです。
宮崎さん演じるかぐやですが、
こういう役回りが多いというか、僕がそういう映画を観ているというか。
「神様のカルテ」でも、主人公を温かく支える妻を演じていました。
20万語の突合せ作業のために職場に泊りがけになる馬締を心配そうに送り出す、
そっくりなシーンが、「神様のカルテ」でもありました。
僕は宮崎さんのファンですが、ものすごく遠い存在に感じるのはなぜでしょうね?
さらに、この映画で最も(?)大切な登場人物、西岡(オダギリジョーさん)。
ちゃらい性格だけど、馬締を温かく見守り、支えます。
馬締がかぐやに渡すラブレターが筆の達筆で書かれているのを見て、
なんで筆なんだよ、読めねえぞ!って一度は言うのですが、
書き直そうとする馬締を止め、
あえて、普通なら読めない達筆のラブレターをあえて渡すように勧めます。
これが普通の楷書体のラブレターに書き直されていたら、
かぐやと馬締は結ばれることはなかった気がします。
西岡は、辞書編集部から宣伝部へと異動になりますが、
最後まで馬締と大渡海を応援し、営業面から支援をします。
さらに、西岡を支えた三好(池脇千鶴さん)も良かったですね。
偶然にも「神様のカルテ」で、主人公を支える看護師役でした。
僕は、加藤剛さんを映画で久しぶりに見たのですが、
やっぱりその存在感たるや、素晴らしいです。
包容力というか、その落ち着きは、観ている僕を安心させてくれました。
あと、辞書編集部の集合写真が映画の中で一瞬映るのですが、
その写真の中で、
辞書作成のベテランであり、最後まで馬締を支えた、
荒木(小林薫さん)と佐々木(伊佐山ひろ子さん)が、
なぜか顔を見合わせているんですね。
これはどういう意味なのだろう。
もちろん、良い感じを醸し出していますが、
もう少し、その意味を考えてみます。
やっぱり、言葉に出して伝えることって大事!
また一つ、映画で学習しました。
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ゴールデンウィークもあと二日となりました。
大事に過ごしたい。
今日から、妻と子供たちが、
義理パパたちと旅行に出かけます。
ということで、
今日と明日は、完全な自由な時間になります。
何をしようかなあ。
スタバで、デザート食べて、
レーザーディスクのバックアップをして、
できれば一本映画も観て、
充実した貴重な時間を送りたいと思います。
映画と言えば、
昨日家族で、名探偵コナンの劇場版を観にいってきました。
なかなか面白かった。
でも、イージス艦の一般公開なんてあるのかななどと、
さめた見方をしてしまった(^o^;
今日観たいのは、
「舟を編む」。
宮崎あおいさんが出ているのと、
松田龍平さんが、いい味を出しているようなので、
できれば抑えておきたいなあ。
充実した一日になりますように(。-人-。)
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昨日レビューした「北のカナリアたち」ですが、
キャストが豪華で、
吉永小百合さん(はる)
里見浩太郎さん(はるの父)
柴田恭兵さん(はるの夫)
仲村トオルさん(心に傷を負った刑事)
以下、島の分校の生徒たち(成長後)
森山未来さん
満島ひかりさん
勝地涼さん
宮崎あおいさん
小池栄子さん
松田龍平さん
宮崎さんについては、僕がファンなので別格として、
素晴らしいのは松田さんかなあ。
どんな役でもそつなくこなしますね。
演技も自然で、好感が持てます。
あと、勝地さんは、
宮崎さんと共演することが多いような気がします。
少年メリケンサックとか、
NHK大河ドラマ「篤姫」とか。
こんなキャストなので、
パンフレットは絶対に買うつもりでしたが、
なんと完売したとのこと。
上映期間も最終段階まできているので、
完売したと言われれば、そうか、と思うのですが、
これまで映画館で観た映画で、
パンフレットが完売していたことはありません。
どんなに上映期間の最後頃だろうと、
パンフレットはあった。
きっと、サユリストたちが我も我もと買ったに違いない(思い込み)(`・ω・´)
一度は諦めたのですが、
宮崎さんを観たさに観た映画なので、
パンフレットを手に入れる方法はないだろうかと考えました。
意外に近いところにあって、
アマゾンドットコムで売っていました。
迷わず、ぽちっと購入(´ω`)σポチ
しかし高い!
1900円だと(°艸°;)
チラシを2枚つけてくれるのだそうですが、
それでも高い。
映画館で買えば700円くらいです。
アマゾンで映画のパンフレットを買おうとする人は、
何としても手に入れたいと思っている人だと思うので、
高い値段をふっかけているのでしょうか。
それとも、パンフレットとはそもそも高いもので、
映画館で特別安く売っているということなのでしょうか。
映画のパンフレットというのは、
日本独自の文化であると、
とあるホームページに書いてありました。
確かに、映画の通常料金が1800円で、
パンフレットが700円というのは、確かに高い。
ファーストショーで1000円で映画を観ることができることを考えると、
さらに高い!
まあ、パンフレットが無料になって、
味気ないものになるのも嫌だし、
パンフレットを後日開いて感慨に浸る楽しみもあるのですから、
まあ、妥当なお値段かなと。
特にこれまで買ったパンフレットは、
写真集としても通用するものだと思いますので。
おそらく、パンフレットは今日、手に入ると思います。
楽しみですo(^▽^)o
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ネタバレしますので、ご注意を。
予告編を観て、
映画館で観ようか観まいか、悩みました。
何だか重そうなんだから。
確かに重い内容でしたが、
最後には救われたというか・・・
いや、救われなかったのか・・・
僕にとっては、
一番幸せになって欲しい人物の犠牲の元に、
他の登場人物が救われたというように映りました。
もちろん、その他の登場人物も、
救われていけなかったわけではありません。
北の小さな島の分校の6名の小学生と、
やってきたばかりの先生とが、
歌を通じて絆を作っていく。
しかし、お互いやむにやまれぬ事情で傷つけあい、
その傷が解決しないまま、
先生と生徒たちは別れていきます。
しかし、ある事件をきっかけに、
その傷を癒すきっかけが与えられます。
神さまが与えたのだろうか。
それにしては、そのきっかけは残酷なものだった。
そのきっかけによって、
主人公はる(吉永小百合さん)は、島に戻ります。
20年ぶりに。
そして6人の教え子たちと再会し、
お互いがトラウマを抱えていたことを、
改めて知ることになり、
そのトラウマを打ち明けあうことで、
20年間の傷が癒えていきます。
この映画のキーとなる歌、
童謡「かなりあ」の歌詞のように、
歌を忘れたカナリアたち=6人の教え子たちは、
しかるべき場所で、
歌を思い出します。
しかし、
そこまでたどりつくための「きっかけ」。
これには救いがない、と僕は感じました。
本当のところ、信人(森山未来さん)は、最後に救われただろうか。
圧巻の演技でした、森山さん。
僕は、もう少しで涙しそうになりました。
6人の教え子の中で、
一番幸せに飢えていたのが信人だった気がするので、
信人さえ最後に救われたのなら、
ハッピーエンドと言えるでしょう。
でも、この映画をハッピーエンドと言う人は少ないだろうなあ。
なぜ、人は普通に幸せになることができないのか、
考えてしまいます。
誰もが幸せになる権利を持っているというのに、
みんな必ず何かしら重荷を抱えて生きていかなければいけないようです。
重荷を背負っているからこそ、
感じることができる幸せもある。
それが、人に与えられた幸せということなのでしょうか。
歌を忘れたカナリアは後ろの山に棄てましょか
いえいえ それはかわいそう 歌を忘れたカナリアは背戸の小薮に埋けましょか いえいえ それはなりませぬ 歌を忘れたカナリアは柳の鞭でぶちましょか いえいえ それはかわいそう 歌を忘れたカナリアは象牙の舟に銀のかい 月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す この童謡のように、
登場人物たちが歌を思い出すきっかけが、
象牙や銀や月夜でなかったことが悲しい。
ただ、美しいラストであったことには間違いないので、
これとて前向きに、象牙や銀であったと思う人も多いことでしょう。
先生と生徒たちの心のふれあい、
そんなイメージをもってこの映画に臨みましたが、
実は、ミステリーでもあることに最後に気づかされました。
宮崎あおいさんが出演していなければスルーした映画でしたが、
観てよかったです(^-^)
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