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蟲愛ずる日々
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箱の中に猫と放射性物質、それに連動した青酸ガス発生装置を入れ、蓋を閉めます。

 もし放射性物質がアルファ粒子を出すと、それを感知した装置から青酸ガスが発生して、猫は死んでしまいます。蓋をした状態で、猫が生きている確率と死んでいる確率はそれぞれ50%ずつ、重なり合った状態だというのですが、それを外から観察する事はできません。しかし蓋を開けて観察して初めて、どちらかの状態に収束するのです。
 何故量子論を語るために猫がこのような酷い目に遭わなければならないのでしょうか。

 例えば、この魔法の箱の中で、野菜の切れ端がまだ食品であるか、それともゴミであるか、という重ね合わせの状態を作り出しても量子論を実証する事はできるのではないでしょうか。

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 この蓋の下で何が起こっているのか、外からは観察することができません。数日前に投入したカボチャのワタが分解されているか、されていないか、それは確立50%ずつで重なり合った状態なのです。

そこで、観察者たる私はシュレーディンガーに倣って蓋を開け、波動関数を収束させてみようと試みます。

ところがそこには、量子論を覆す新たな重ね合わせ状態が出現していたのです。
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果たしてカボチャの種はゴミなのか、食品なのか、堆肥なのか、芽なのか。観察者の目の前でその存在は無数の可能性へと拡散を始めてしまったのです。
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幼い子供を見てつい保護したくなる心理と同じく、双葉というものを見ると人間はつい無碍にできず、育てたくなってしまいます。抜き取ってみると腐葉土の中で立派に根を張っていました。
植木鉢に植え替えれば、季節的にもう実が成る事はありませんが、暫し緑を楽しませてくれるかもしれません。

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しかし、掘り返してみると後から後から発芽したカボチャの種が出てきます。真っ白い茎はまるでモヤシのよう。腐葉土の中には他にも種が芽を出して白い根と茎を伸ばしているのが見つかります。実はこれはソルビオではなく腐葉家族による海賊版の袋でのみ発生した事態です。これまで2年間、同じように野菜の種を投入し続けてきましたが、ソルビオでこれだけ一度に盛大に芽が出たことはありません。やはりソルビオと腐葉家族とでは微生物の構成が微妙に違うのでしょう。
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程良く発熱し、いつの間にか紛れ込んだマゴット達も元気に身をくねらせています。

南瓜の白く艶めかしい茎を見ているうち、ふとこれをそのまま攪拌して「ゴミ」として醸してしまうのが勿体なく思えてきてしまいました。南瓜の種は身と一緒に煮て中身の胚を食べるとなかなかの美味です。それが変身した芽なら、人類が食せないわけはないのではないか、という気がしてきたのです。

中国の神話の時代、「三皇」のうちの一人・炎帝はまたの名を神農ともいい、世界中に生える草を全て試食し、人間が食べられるものと毒のあるものを分けて教えてくれたとか。人身牛頭の神農がカボチャの実を食べて人類に食べるよう教えてくれたであろう事は確実ですが、その種から出来るモヤシに関してはノーチェックだったのではないでしょうか。もしこれが美味ならば、南瓜を料理するたびに多量に排出される種の画期的な処理方法となります。
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豆モヤシを調理する要領で、根は取り除いてそのまま海賊版ソルビオにUターンさせ、しばらく重曹水に漬け、汚れを落とします。
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流石に単品で料理出来るほどの量は採れなかったので、昼食の味噌汁に加えてみました。既にモヤシ以外の何物にも見えません。
ついに神農の気分で試食です。神の領域に一歩足を踏み入れるのです。この時点で南瓜モヤシは食物とゴミの重ね合わせの状態です。その味たるや。

波動関数は収束しました。
母なる大地を彷彿させる香り、そして余韻の残る刺激。具だくさんの味噌汁の中にあって強烈な存在感。
...有り体に言えば、泥臭くて苦い。
食べられたものではありません。しかも少量入れただけなのに、味噌汁の中にこの泥臭い出汁が出ています。急いで鍋に残ったモヤシを全て取りださなければ、「ごみそしる」になってしまいそうです。

神農はきっと既に試食済みで、「この植物、茎と葉は不味いが実は甘くて美味い」と教えてくれていたのにちがいありません。
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観察者の役目は終わり、「ゴミ」として収束したそれはゴミに相応しく、マゴットのエサとして供されました。数時間後、一緒に投入した青梗菜の傷んだ葉は残っていましたが、南瓜モヤシだけは跡形も無くなっていました。やはり彼等は人類よりも賢明に、それをゴミと判定して分解したのです。

そんな事もわからず、神を超えようとした人類はなんと愚かだった事でしょう。

  • おはようございます!これはまた素晴らしい取り組みかつ、読み応えのある文章です!!によさん、文学少女でしたね!?おまけに物理学者!!??わたしなんて、この実験?初めて聞きました。可愛そうな実験ですね〜?ネコ好きな私には、憎っきシュレーディンガー、悪者の名前、、、ショッカーの仲間に聞こえます!
    もやしにそっくりですね!みた感じは、お味噌汁とても美味しそうなのに。。神農、我が家で流行りそうです。。

    ままだびょん

    2009/10/17(土) 午前 8:59

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    神農の言い伝えが、日本に入って来なかったのか、それともいつの間にか途絶えてしまったのか・・・。はっ、によさんが神農の再誕か?

    pphotoex

    2009/10/17(土) 午前 9:27

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    ままだびょんさん、この実験は思考実験でして、シュレーディンガー先生は実際に猫ちゃんをいじめたりはしていない...筈です。私は、シュレーディンガー先生は実は猫好きだからわざわざ思考実験に猫ちゃんを使ったのではないかと思っています。ですからシュレーディンガー先生はショッカーではないと思いますので、ご安心下さい。イーー!(by戦闘員)
    疑似神農体験は捨て身の技ですので、十分ご注意の上お楽しみ下さい(笑)。

    によ

    2009/10/17(土) 午後 11:49

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    pphotoexさん、野山にわんさと生えている草を見るたびに、「これが食えるものなら...」と思ってしまうのですが、やはり普通に人類が食しているもの以外は美味くないのだと身に染みました。
    しかしコンポストの中で発芽したカボチャを見て心迷わせている人類達に、「それは美味くないぞよ」とお教えすることができるならば、一歩神農の領域に近づいたと言えるのかも知れません...が、続けたいとは思いません(笑)。やはり神農様は偉大です!

    によ

    2009/10/17(土) 午後 11:53

  • ごみそしる。。名言ですね!!
    まるでもやしそのものの彼に期待したのはによさんだけでなく私もです!
    味を吟味追求しなければもしかして食べられたのでは。。と、無念ささえ感じます!

    v(。・ω・。)きーよん

    2009/10/18(日) 午前 11:43

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    きーよんさん、私も未知の味にはキャパシティ広いつもりでしたが、こればかりは不味くて食べられませんでした...無念です。
    でもごみそしるではなく、油で炒めてきんぴら風にすればあるいは食べられたかも...いや、やっぱりだめです!(笑)

    によ

    2009/10/18(日) 午後 9:07

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    あー、かぼちゃの芽はまずいって聞いたことがあります。
    やっぱり本当だったんだー。
    実験どうもありがとうございました!

    みかん

    2009/10/19(月) 午後 9:38

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    「ごみそしる」
    やはり食いましたな!
    によさんはすでに神ですw

    猫が生きていて、かつ死んでいる状態・・・・
    艶かしい芽は生き生きしていて、かつ死んでいる(味がw)・・・

    おっ、蓋を開けてもによさんのは生と死が重なり合ってる(爆)。

    aka*hi*at*ura

    2009/10/19(月) 午後 11:45

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    みかんさん、おお!すでに神農様の言葉を聞いておられたのですか!?それでも試してみないと気が済まないのが人類なのかもしれませんね。
    今日混ぜていたら、トマトのモヤシももじゃもじゃしていましたが...懲りたのでもう神農ごっこは止めておきます。

    によ

    2009/10/20(火) 午前 0:03

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    もーりすさん、ごみそしるは成人類にも食わせてみたところ、一本でギブアップしておりました。私は一応、神として責任がありますので3〜4本食いましたが。
    ソルビオの中は量子論的空間でありながら、同時に組織の老化を遅らせてウラシマ効果を発生させる、相対論的宇宙でもあるのです。

    によ

    2009/10/20(火) 午前 0:19

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    ゴミソシル・・にはふきだしました。でも、カボチャの種は食べられるのに、そのモヤシは苦いなんて?多分、カボチャモヤシが吸収した環境そのものの味がしたのでしょう。カボチャの種を清浄な水で発芽させたら、問題はないと思いますけれど。

    以前、煮魚が変質したような味がしたスイカに遭遇して、生産者の肥料を聞いたら、鶏飼いをやめた後で、飼料用の魚粉が残ったので、そのまま畑にすきこんだとのこと。みずみずしい作物は、分解途中の環境をも体内に取り込んでいることが分かりました。

    [ ちいちゃん ]

    2009/10/20(火) 午後 11:09

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    ちいちゃん、なるほど!ごみそしるの土臭い味はコンポストの味かもしれないのですね!...また清浄南瓜モヤシを試さなければなりません(笑)スイカは根から実まで随分距離がありそうですが、そんなにダイレクトに味を反映するとは、驚きです。やはり肥料は大切なのですね。

    によ

    2009/10/21(水) 午前 8:37

  • ↑ さかな味のすいかの話、興味深いですね!?だから、コンポストを肥料として使用するのに、数ヶ月の寝かせの時間が必要なんでしょうね?
    ナスは、そのままミネラルウォータような「水」成分野菜らしいです。これも、未分解の肥料を与えるのは、、、、危険ですね。。勉強になりました!

    ままだびょん

    2009/10/21(水) 午前 9:28

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    ままだびょんさん、私はプランターにコーヒー殻を肥料代わりにそのまま入れていますが、これは元々良い香りのするものだから出来ることだったのですね。
    ナスならニシンと煮たりもするので、魚フレーバーでも良いかも...?あるいは、米糠を肥料にして育てて、ぬか漬け専用にするとか!?

    によ

    2009/10/22(木) 午後 4:09

  • ↑によさん、いいかも!!○○専用食材とか○○限定とかの名前にするとヒットするかもですね??わははは。。
    ナスはかなり専用化ができるタイプの野菜かも!?間違うと変な味??

    ままだびょん

    2009/10/22(木) 午後 9:41

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    ままだびょんさん、ナス美味しい季節ですね。今日はお昼にナスのミートスパゲッティを作って分解しました。ケチャップを肥料に混ぜたらイタリアン専用ナスが出来るでしょうか...(笑)

    によ

    2009/10/23(金) 午前 0:45

  • 顔アイコン

    先日、我が家もカボチャを食べたため、
    よく洗って水に浸し、冷蔵庫のサイドパネルにぶら下げて発芽させてみました★
    …勿論、清浄もやしを味見するためです(笑)

    私が食べてみたのは、によさんのカボチャもやしよりもう少し小さい、
    発芽したばかりの、茎がほんの少し伸びただけのものでしたが、
    やっぱり苦かったです…。
    気になる土臭さですが、
    そういう感じはありませんでしたので、やっぱりコンポストの風味だったのかもしれませんね。

    カボチャの種、もし食べたい場合は、
    によさんの仰る通り、種そのものをゆでて食べた方がよさそうですね★

    [ ピア ]

    2013/10/8(火) 午後 9:35

  • 顔アイコン

    ピアさん、お返事が遅くなり失礼いたしました。
    純水培養でもやはり美味しくなかったのですね...。発芽前の胚は美味しいのに、不思議です。
    カボチャの種だけを分けて調理するのがちょっと面倒なら、実を煮るときに種ごと煮るのがお薦めです。種の周りのワタがトロッとして煮汁が良く絡んで美味しいですし、種の殻も柔らかくなって剥きやすく食べやすくなりますよ。

    によ

    2013/10/15(火) 午後 11:22

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