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11月16日。
最遅産卵記録を更新!
湧く湧くしつつ待つこと3日...
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湧いたのはダニー。
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ウジコン2010
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詳細
もう今は 彼女はどこにもいない もう秋は来ないのではないかとさえ疑われた程の激しい暑さに見舞われた2010年の夏でしたが、既に喉元過ぎて暑さを忘れている今日この頃。
そして、いつまでも湧き続けるような気がしていた虫達の事さえ、忘れ去られようとしています。 今年初めて産卵が確認されたのは例年より2週間以上早い6月2日。
その数日後、「ソルビオ2世」の袋にマゴットの自然発生が見られました。しかしこの袋にはその後一切生ゴミを供給しなかったので、哀れマゴット達は兵糧攻めに遭い、姿を消したのでした。 そういつも 彼女とくらしてきたよ ①ウジコン2010の運用開始は6月12日。
第一回産卵分をケース内で培養し、十分な大きさに育ったものをタケノコ皮腐葉土のベースに投入、生ゴミを分解させました。 初回は極めて順調に生育したものの、成長して蛹化する時点で大量脱出事件が発生、脱走者達を回収して再びウジコン内に強制収容したところ、やがて全滅してしまいました。 ②第二次は7月6日。 内袋を新調し、カゴ全体を更にソルビオ用不織布袋で覆う「二重袋構造」に変更しました。全滅したコンポストには別ケースで育成していた交替要員マゴットを追加、ウジコンを再起動しました。しばらくすると微生物も繁殖し、環境改善に成功、ごみ処理も順調に進みました。
しかし処理後の「堆肥状物質」は徐々に増加し、容器はいっぱいになって通気性に支障をきたすようになってしまいまっした。ウジコンはソルビオ等の「消滅型」コンポストではなく、ミミズコンポストに近い「堆肥発生型」コンポストだったようです。
そこで内容物を篩にかけ、堆肥状のものを別袋に取り出して量を減らしたところ、通気性が良くなり再び好調に醸し始めました。ところが好調過ぎたのか、発熱によりまたも自滅してしまいます。
③そこで8月6日、第三次交替要員を追加投入しました。
再び湧く湧くと蠢くウジコンが復活したのですが、夏休みの帰省と旅行で長期間留守にしたため、エサ不足の為、帰宅直後に全滅してしまいました。 ④第4次投入の交替要員は、ケース内で桃を食べて溢れかえった1500頭。 不老長寿の実で育った精鋭達でしたが、調子に乗って陀羅尼助丸とドライハーブまで投入したところ、芳香だけを残してあえなく全滅。
ここまでは追加、追加で運用してきましたが、ハーブの悪影響を避けるため、全量を別袋に回収し、一旦容器を空にしました。
⑤第五次投入は9月5日。 このウジコンは最も成功したのですが、やはりマゴットが成長するにつれて過密化が進み環境が悪化、分解力が弱り始めました。そこで米糠の大量投入で人為的に全滅させ、これも全量を別袋に回収しました。 ⑥第6次は9月12日。 厳しい残暑が続いていましたが、急激な気温低下にも備え、最後のウジコンはマゴット100%ではなく、微生物の住処となる木粉を基材として混ぜ込みました。
そして予測通り、夏は終わって気温は下がり、彼らは自然に消滅してしまったのでした。 ずっと夢を見て 安心してた ケース内で卵から育てていたマゴットの発育スピードも急激に遅くなり、交替要員が間に合わなくなってしまったため、その後ウジコンは「ただのコンポスト」としてしばらく運用されました。
この「ただのコンポスト」は、腐葉土などの発酵基材を一切使わずに、恐らくマゴットの作用で微生物がこの中に自然発生してできあがったもののようですが、何故かフカフカと湯気を上げてゴミを醸し続けました。一体これは何なのでしょう。
⑦最後の最後、第7次の投入は9月27日でした。
まだ小さくウジコン戦士としては未熟でしたが、醸し残った生ゴミをきれいに分解するにはやはり彼らの力が必要です。そしてこの日を最後にウジコンへの生ゴミ投入を終了しました。
約一週間、残り物を食べ尽くしたマゴット達は兵糧攻めに遭い、同居の微生物たちに醸されて、やはりきれいに姿を消しました。 マゴットの投入は7回。ほぼ毎日採卵を行い、マゴット小屋で育ててからまとめて投入しているので、一回当たりの数は少ない時でも1000頭以上、多いときは2000頭を超えていたかと思われます。 7度の投入なのでその数は推定7000〜一万頭。しかしついにこのウジコンから成虫が飛び立つ事はありませんでした。彼らと彼女らはただひたすら袋の中で生ゴミを食べ、生ゴミの中で消えて行ったのです。 でも それは 遠い遠い思い出 夢のような夏が終わり、残されたのはサラサラの堆肥。ウジコン堆肥が普通のソルビオ堆肥より優れている点は、「ダマ」が無い事です。狭いところが大好きなマゴットが隅々まで潜り込み、大きな塊を残さず分解してくれるので、使い古したソルビオに見られがちな塊が一切ありません。
補足: ずっと夢を見て 幸せだったな この堆肥には夏の思い出が詰まっています。ゴーヤ、スイカ、カボチャ、トマト、瓜、桃、鯵、そしてアメリカミズアブ...この「夏の素」はまた来年の春、太陽の光を浴びて芽を出し、新たなアメリカミズアブ達をも引き寄せてくれるにちがいありません。
ずっと夢を見て 今も見てる そして空っぽになったウジコン容器は、また新たなドラマの始まりを待っているのでしょう。
ずっと夢見させてくれてありがとう ありがとう。また来年会おう。
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仙人の果実を食べたマゴット達を飲み込んだウジコンは、理想郷へと近づきつつありました。 大量のマゴ汁を一度に収容したおかげで、当初は袋を開けると例の胃液のような消化酵素の匂いがしたのですが、それも丹念に撹拌を続けると翌日には正常な発酵臭へと代わり、3日後には森の土の香りへと変わりました。 健やかに成長する子供達の為に、人類も好物を食べて応援します。瓜食めば子供思ほゆ...もう私の中では万葉集のこの歌に登場する「こども」とは「幼虫」を指すようになってしまっています。 こうして、順調にウジコンは理想の姿へと完成しつつあったのです。 どこを掘ってもマゴットだらけ。混ぜるのが楽しい毎日。 http://blogs.yahoo.co.jp/bpjjy686/35648783.html そんな幸せな日々はいつまでも続くかのように思われました。罪の引き金を引いてしまうその日までは。 ある日、思い立って戸棚を整理したところ、例によって様々な不要品が出土しました。 気の抜けたドライハーブ、使用期限の過ぎた薬...。大峰山の陀羅尼助丸は、胃の不快感に良く効くので以前は常に携帯して愛用していたものですが、ここ数年は有り難い事に胃のトラブルから遠ざかっていたので、すっかり使わないまま放置してしまっていたのです。ただでさえ体調の良くない時に服用するものですから、古くなったものは使わない方が良いでしょう。 ハーブ類は手作り石けんやリンスに仕込む為に買い置きしていたものですが、これも試行錯誤するうちにシンプルな配合が一番、という結論に達し、使い切らないまま棚の肥やしになってしまいました。それならいっそ、本当に肥やしにしてしまえば良いではありませんか。 陀羅尼助丸も、主成分はゲンノショウコ=植物なので、野菜クズと同じように扱っても構わないのではないでしょうか。 そんな甘い考えで、私はついに薬物に手を出してしまったのです。その時には、検挙された芸能人が決まってこう弁解するのを忘れていたのでしょう。 「疲れがとれると言われて、軽い気持ちでやりました。」 連日の美食でマゴット達も胃もたれを起こしているかもしれません。ゲンノショウコでさらに食欲を出してパワーアップすれば、あたら貴重な生薬を焼却処分してしまうよりもよっぽど有効ではないでしょうか。 ドライハーブはサラサラとして、湿りがちのコンポストに通気性をもたらしてくれそうです。気が抜けたとはいえ、仄かに漂うラベンダーの香り。アロマの力で生存競争に疲れたマゴット達の心をいやしてくれるかもしれません。 これまでウジコンはマゴット達がある程度まで成長すると、マゴ汁による高湿度が引き起こす酸欠、あるいは好調過ぎる発酵による熱暴走で自爆・全滅を繰り返してきました。今は順調でも「その時」は密かに近づいているかもしれません。ここで漢方&アロマテラピーの力を投入する事で、壁を打ち破る事ができれば。 こうして、「疲れがとれる」ような気がして「軽い気持ちで」混ぜてみたのです。 翌日、彼らは同時に入れた野菜クズや魚のアラを元気に消化していました。撹拌すると土とマゴ汁の匂いに代わってラベンダーとゲンノショウコの爽やかな香りが辺りにたちこめます。 更に翌日。大きくなったせいでしょうか、心なしかマゴットのアクションにキレが感じられません。 そして3日目。 ウジコンは相変わらず湯気を立てて発熱していましたが、いくつかの「遺体」とゲンノショウコの香りを残して、1500頭のマゴット達は姿を消してしまいました。 丁度「別れの時」が来ていたのかもしれません。しかし、軽い気持ちで投入した「クスリ」がその引き金を引いてしまった可能性は大いにあります。 数日後、ウジ亡きウジコンは腐海に飲まれようとしていました。 教訓。甘い言葉に誘われて、クスリに手を出してはいけません。ダメ、ゼッタイ! |





