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SL最後の夏、道内3日目。岩見沢の常宿、越中屋をゆっくりめの出発。 この日最初は、客224レに乗車して追分に向かう。224レの牽引機は東京に保存が決まっていたC57 135!。 荷物を先頭の客車オハフ62-18に置いて早速カマの撮影。 九州のカマのようにすばらしく綺麗ではないが動輪などの下回りは程良く磨かれてていて好ましい。 発車まで、だいぶ時間があるので煙はまだ余り見えていない。ボイラー径の割に大きな前照灯と回転式火の粉止め装着のため煙突が長く見える。 しばしすると車内から何人かのファンが降りてきて撮影。 煙が少しずつ濃くなってきて発車時間が迫ってくるも、まだねばるファン。 他のファンが居なくなったところで、手早く近寄って撮影。煙の量も相当多くなってきた。 先輪付近はピカピカ。 キャブ回りは素っ気ない。暑い季節なので窓は全開! 発車1分前。まだ機関士は乗車していない。密閉式のキャブの様子がよくわかる。手すりは使用頻度の高さを物語っていた。 ここまで撮影して、客車に戻り乗車した。 撮影日は、1975年(S.50年)7月22日。
カメラは、ミノルタSR-1s。フィルムは、Kodak TriX。 |
室蘭本線のSL
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1975年秋、国鉄SL時代最後の秋である。この時点では、室蘭本線と夕張線だけになっていた。 9月、今回の撮影は、今まで行ったことのない場所に行くことを決め、2日目の日程では室蘭本線が室蘭からほぼ北東方向に進んできて北へ方向転換する早来の駅から約1.5km安平側へ進んだ小高い丘を目指した。 この丘はTopが標高55mと決して高くは無いが、周囲に高い山などない平原のようなところを走るので、このわずかな高さの丘でも十分俯瞰の雰囲気が出せる。駅まで距離があるので200mmの望遠レンズをセット。 丘からは上り列車が近づいてくるのは見渡せないため、基本的には下り列車が狙い目となる。しかも貨物列車は早来には止まらないので煙はあまり期待できない。 早来へのアクセスは室蘭本線の列車のみなので苫小牧から221レで行き2本後の225レで移動するとすると、撮影は約3時間。この間には、上り列車は5本あるが、下り列車は乗ってきた221レを含めて4本(丘からの撮影では3本)しかない。しかも上りの1本は、DD51だった。続いてきた上りの単機回送もDD51。従って本命、煙の期待できる列車は、C57牽引の223レのみ。 その客223レが早来に近づいてくるところから見え始めたが、ここでは割愛。 そして早来に停車して発車寸前の姿から。 発車直後。 すさまじい煙。もし窓が開いていたらひとたまりもないだろう。 SLダイヤ情報のダイヤグラムには記載がないが早来構内を出るとわずかに上り勾配がある。それも強力な煙の原因らしい。 ここから先はレベル(平坦)。 一番良い雰囲気なのだが、電線が邪魔をしている。 ズームレンズではなく固定焦点の200mmだったのでカマ全体を画面に入れるのが難しくなってきたが、交換している暇はないので諦めてシャッターを切る。 ほとんど横並びになる頃は、動輪を全部入れるのが精一杯だった。 もう動輪も2つしか入らなくなった。 撮影日は、1975年(S.50年)9月18日。 カメラは、ミノルタSR-1s。 フィルムは、Kodak TriX。
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由仁を発車して栗山へ向かう客225レ。 後方に四角い枠のように見えるのは由仁駅の跨線橋で、一際高く見えるのは、そらち産業遺産に登録されている夕張川の由仁夕張川橋梁のトラス橋である。この橋梁は現在もJR上り線として使用されている。カマは、煙突前に給水暖め器のないナメクジ形の60号機だった。 ナメクジ形は、集煙装置が装着できない、過荷重状態では空転しやすいという欠点があったため、初期では配置区が限られていたらしい。 1975年9月時点でのナメクジ形は、追分区に4と70号機の2輛、岩見沢第一区に53、59、60号機の3輛、そして滝川第一区に38と68号機の2輛の合計7輛在籍し最後の活躍をしていた。 比較的軽量で空転の心配のない旅客列車にナメクジ形が運用されているように感じ、事実この9月の4日間の撮影期間では、38、53、59,60号機の4輛と遭遇した。 列車は夕張川へ流れ込む小さな小川を渡って栗山駅構内へ進んで行く。 撮影日は、1975年(S.50年)9月20日。カメラは、ミノルタSR-1s。フィルムは、Neopan-SSS。
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苫小牧から乗車した客221レを早来で下車。そして早来の発車風景。 曇り空だが、9月中旬の北海道は気温も低く、煙の出も良く迫力たっぷり。 ナメクジのすっきりした姿が格好良い。 線路は真っ直ぐ、電線もなく、空が広い。平日の朝のためか他のファンの姿はなく、ゆったりした時間が流れていた。 撮影日は、1975年(S.50年)9月18日。カメラは、ミノルタSR-1s。フィルムは、Kodak-TriX。
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登別トンネルの上り側出口で撮影した朝の客222レの牽引機がC57135だったので、折り返しの岩見沢行、客227レの牽引機はC57135と、運用から予測。次の撮影ポイントを登別トンネルの虎杖浜側、Sカーブを抜けた直線部分で狙おうと決めた。 貨1295レ(登別10:40発)を撮影した後、登別から下る普通列車は227レまで無いため、移動には国道を走るバスを利用。登別駅の南側にある登別臨海温泉のバス停から乗車。虎杖浜までは、たったの3分だった。 撮影の場所は、この年3月の撮影時にロケハンしてあった虎杖浜駅のすぐ北側の段丘、その一番登別側の崖によじ登り、トンネル側の直線部分と、遠方に噴火湾が見える位置(目の前)と、その先も1、2カット撮影出来る場所を探して三脚を設置。 この俯瞰する撮影位置は初めての場所で、実際に立ってみると、トンネル側の直線部分まではかなり遠く感じられた。所持していた望遠レンズとしては150mm(2倍ズーム・コムラー715)しかなく、遠方は大きくトリミングする形になってしまい、天候が曇りだったにも関わらず荒れ荒れの写真となってしまった。 ほぼ平坦な室蘭本線では、4輌の客車牽引ではC57でも荷は軽く軽快な感じだ。 ここまで近づいてくると、やっと本来のフィルム解像度として安心して見られる。 紛れもなくC57135の姿。特別磨かれているわけではないので自然な雰囲気で好ましい。 眼前を通過。レンズは35mmのワイドに交換済み。遠方にかすかに噴火湾の姿が・・・ 列車は間もなく虎杖浜の構内に滑り込む。 おまけ。三脚を立てていた場所はこのようなクマザサの崖の斜面(記念写真) 撮影日は、1975年(S.50年)9月17日。カメラは、ミノルタSR-1s。フィルムは、Kodak-TriX。
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