旅は道づれ つれづれ〜ル 〜お父さんは鐵ヲトコ〜

列車・鉄道模型が好き。旅が好き。バスケが好き。ゴルフが好き。故に車はVWGOLF。で、パソコンはMacなのだ。

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記憶の中の列車

そういえばボクは物心が付いた頃から列車がすぐ近くを走っていた。

生まれてまもなくは、滋賀の母方の祖父母宅で生活をしていた(つまり父はマスオさんだった)がこのころの記憶はほとんどない。

1歳かそこらで野洲町西町(現野洲市)のマンションに引っ越した。
野洲町と守山市の境目で、野洲川橋という大きな橋があって、子供心にその長い橋はよく覚えている。
兄の保育園の送り迎えの母親に手を引かれて、長い橋を渡る。
そこから野洲川橋梁を渡る列車を見ていたのを記憶している。
そのころは、113系や153系の水色の帯が美しい新快速、153系の急行やEF58の荷物列車が走っていたと思う。
いつも遊ぶときは野洲川の河原だった。
石ころを拾ったり積み上げたり、蛙を捕まえたり亀を捕まえたり、夏の暑いときには水遊びもした。

東海道線野洲川橋梁の守山方には貨物の引き込み線があった。
そのすぐ横に「たこ公園」があって、そこにもよく遊びに行った。
そこで遊んでいると、「センコー」の入れ替えディーゼルカーがタキやトラを連ねて公園の真横の貨物線を走っていく。
その運転手に手を振ると、いつもきまって「ピィッ!」とホイッスルをならしてくれた。

それから程なく、近江八幡市に引っ越す。父は別に転勤族だったわけではない。
独立して自営で仕事を始めたのだ。
その拠点に選んだのがいまの実家のある近江八幡市。
その決め方も鉄道がらみ。

函館から父方のばあちゃんが孫の顔を見に来た。(たぶんボクの生まれたときの話)
そのときにはまだ飛行機なんてものは一般的でなく、寝台列車と連絡船でやってきた。
そのころ「日本海」はまだ米原経由で湖西線は未開通だった。
京都にばあちゃんを送っていった父は、ばあちゃんのたくさんの荷物をのせるために「日本海」の車内へ、しかし運悪く寝台は車両中央。
1度で積みきれなかった荷物を取りに出ようとしたときに「日本海」は発車してしまった。
父とばあちゃんを乗せた「日本海」は一路東海道線をひた走り米原へ向かった。
京都駅に残されたばあちゃんの荷物。
父は早速車掌に掛け合って、とりあえず米原までの立席特急券を買ったらしい。
しかし残された荷物はどうしたのか。
機転の利く車掌だったらしく、「日本海」の後発の荷物列車にその荷物を載せるように指示してくれた。
結局父は米原でばあちゃんを見送ると下り列車に乗ってとんぼ返り。
荷物列車と特急では速度が違う。
近江八幡は荷物の扱いのある駅だった。
米原折り返しで丁度うまく荷物を受け取れるのがなにをかくそう「近江八幡」だったのだ。
そう父にとっては「近江八幡」は曰く付きの駅であり、ばぁちゃんとの思い出の駅なのだ。

父はことあるごとに「近江八幡」話をよく語る。

そんな父の思い出の地「近江八幡」に住むことになり、まさに目の前に国鉄(いまではJR)線路が走っているところに引っ越し、ボクにとっては「列車好きにはたまらない」環境。
これで列車好きにならずにいられるか!といったところ。
これでもかっ!といわんばかりに
もっと言えば、ボクの実家の団地の裏の田んぼ越しに1kmほどのところを新幹線が通っている。
結局ボクは毎日列車の音で目覚め、列車の音を子守歌にして眠りについていた。

ブルートレインとは縁が遠かった。
通過する時間帯が悪く、いつも深夜。
一番遅く通過する「さくら」東京行きでも午前5時20分頃。
いつもブルートレインを夢見ていた。

実際に列車に乗った記憶があるのは、小学校2年生の夏に帰省で近江八幡から乗った急行「比叡」。
153系の低運転台だったのはいまでも忘れない。大きなヘッドマークが誇らしげで「すごい!」と思った記憶がある。
確か「草津」「大津」「京都」の順で停まったと思う。

京都で降りて、485系特急「白鳥」で青森まで。
このときも、帰省時期のど真ん中で、自由席は満席。
父は「なぁに、新潟からはぐっと減るから」とじっと立っていた。
持ち込んだクーラーボックスには大量の麦茶と当時は出はじめのポカリスエットをギンギンに凍らせて。
さすがに富山で空きはじめ、家族で座れた。
白新線経由なので、新潟で方向転換したときにはばあちゃんちに着けないのではと思ってベソをかいた。
青森には深夜着。

青函連絡船「大雪丸」に乗る。
「この船を下りたら、おばさんが迎えに着て待っている。」
そう思うと、記憶にない前回の帰省と違ってわくわくして、深夜の連絡船の中を兄と一緒に探検しまくっていた。

函館駅に着くとおじさんとおばさんが待っていた。
「北の国から」の草太兄ちゃん(岩城滉一)が布部で黒板家を迎えたように。
そのシーンはいまでも忘れられない。
いまでも、函館駅に着くとそのときを思い出して、おじさんとおばさんを捜す自分がいる。

接続のキハ82系の「おおぞら」が走り出す。
ちょうど函館のばあちゃんちに向かうときに追い越される。
「これに乗ると釧路に行けるんだなぁ」と思った。

小学5年生の時の北紀行は寝台特急「日本海」だった。
初めてのブルートレインに夜も眠れず、秋田での機関車交換の時には、行方不明で車掌と兄が必死になって探していた。
そして青函連絡船「羊蹄丸」初めて連絡船を意識した旅だった。


ボクの記憶にはたくさんの列車と青函連絡船がいる。
きっとその線路や、列車にいろんな思いを馳せる人がいる。
いま北海道という土地で、実家からは離れてしまったけれども、いつも忘れられない鉄路が心にはある。
いまでは飛行機の利用が多くなってしまったけれど、いつか娘と一緒に同じように旅がしたい。

ベソをかくほど長い列車旅。

閉じる コメント(6)

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へぇ〜、やでぃさんは滋賀県出身だったのですね。一度は「白鳥」に乗って、大阪〜青森間全走破してみたかったですね〜。

2006/12/14(木) 午後 7:43 [ 若松 デジュン ]

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白鳥にはキハ82の時代からお世話になっていました。駅のアナウンスで特急を「特別急行」と正式に呼んでいた当時、私にとって「白鳥号」は本当に特別な存在でした・・・。

2006/12/14(木) 午後 11:16 エルやん

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たしか、青函連絡船の船内での接続案内も「特別急行おおぞら・・・」と放送されていたと記憶しています。また北海道内では未だに「特別急行」と案内する駅がたくさんあります。札幌や函館は確か今でもそのように案内しているはずです。いい響きですよね。やっぱり特別な存在なんですよ「特別急行」ですから・・・

2006/12/15(金) 午後 9:56 鐵ヲトコ

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懐かしいですね〜。私の父の実家が山形で白鳥、日本海ともに乗車した記憶があります。特に白鳥は昼行特急としては最長距離を誇っていたこともあり憧れでした。8歳頃までは自宅から列車が見える環境(瀬田付近)に住んでいて、白鳥や雷鳥、ゆのくになどいろんな列車を眺めていました。湖西線が開通して数年後には八日市市(現在東近江市)引っ越して、毎日列車を見られなくて寂しい思いをしていました。 EF58の荷物列車は近江八幡で荷物の積み卸しよく見てましたよ。確か時刻表に載っていたので、それにあわせて来るのを待ちかまえていました。

2006/12/17(日) 午前 8:12 [ fil**ichi*z ]

filukichi_z氏>>いまでは飛行機を利用しているので、日を跨いだ移動はしませんが、あのころは列車に乗って旅行することが夢でした。八日市ですか、これまた「ガチャコン」でつながりますね。水色の凸電機が近江八幡から貨物を引いて八日市に向かってました。太郎坊さんによくお参りに行きました。黄色の電車とクリームと赤帯の電車が時々近江八幡に顔を見せていた記憶があります。当時日本一運賃が高い路線って聞きませんでしたか?

2006/12/17(日) 午前 10:41 鐵ヲトコ

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近江鉄道の運賃は日本一高いと言う話はよく聞いていましたよ。貨物列車懐かしいですね。市辺という駅を確か朝9時30〜40分くらいに通過するのを見ていた記憶があります。クリームと赤帯の電車も懐かしいです。久々に思い出しました。

2006/12/17(日) 午後 7:09 [ fil**ichi*z ]

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