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そろそろ疲れも溜まって来る第三幕なのだがもう一頑張りである。 第三部 ---------------------------------------- 「ラ・シルフィード」 出演:ナターリヤ・オシポワ、レオニード・サラファーノフ 振付:オーギュスト・ブルノンヴィル 「ラ・シルフィード」という作品はさほど面白くないと思っているので、またなんでこんな演目を選んじゃったかなー、、、、、と思った私は大馬鹿。 そうそう、この作品のこの部分は男子の技術の何気ない見せ所じゃなーい? いやいやいやいや、サラファーノフのザンレールの美しさにただただうっとり。 でもでも、これだけじゃなくて、彼の動き全てが美しく、三日間彼が踊った演目の中で一番満足したのがこの作品。 オシポワも相変わらず羽のように軽やかで、もういい加減聞き飽きたとは思うが、是非二人でペアを組んで欲しいものだと、、、、、切望。 「アルミートの館」よりシャムの踊り 出演:ティアゴ・ボァディン 振付:ジョン・ノイマイヤー わかりました。 はい、すごいです。 でも、もう食傷気味なの、あまりにも似たような演目ばかり持ってくるから。 観客はブラボーだったけれど、私は座席でぐったり。 「マクベス」 出演:スヴェトラーナ・ザハロワ、アンドレイ・ウヴァーロフ 振付:ウラジーミル・ワシーリエフ マクベスはやはろオペラの方が断然似面白いと思う。 けれども、ザハロワもウヴァ様もボリショイらしいこの作品をきっちり踊っていて、作品そのものは面白くないけど二人の踊りに満足。 ザハロワはシェヘラザーデも素敵だったけれど、「スパルタクス」とかボリショイらしい作品がとても合っていると思う。 白いバレエももちろん美しいけれど、似合わないドンキはこの際封印してボリショイ作品に回帰してみるのも面白いかも。あ、回帰はすでにしているので、もっと国外でこういった作品を見せて欲しい。 「じゃじゃ馬ならし」第1幕のパ・ド・ドゥ 出演:マリア・アイシュヴァルト、フィリップ・バランキエヴィッチ 振付:ジョン・クランコ いやー、期待はしていたけれど、その期待を遥かに超えた素晴しい作品だった。 全体コメディーな感じなのだが、じゃじゃ馬なアイシュヴァルトが可愛いし面白い。まさかこんなキャラが彼女に演じられるとは思わなかった。期待を見事に裏切ってくれた。 対するバランキエビッチはこのじゃじゃ馬に付き合いながらも次第に心を振り向かせていくという、なんだかなー、こんな男性がいたらもうイチコロではないかと思うくらい、面白いし、優しいし、辛抱強くてスマートな青年なのである。 2人とも技術に定評があるが、バランキエビッチのピルエットの何とまぁダイナミックで素敵なこと!クルルルルルルンンンンッ! そしてアイシュバルトも思いっきりがに股アンデオールが可愛いったら。 この十数分のガラですっかり心を鷲づかみされた私。 次回シュツットガルト公演@日本にこの作品を持ってきていただきたいと切に願う。 ロミオとジュリエット」 出演:シオマラ・レイエス、ホセ・カレーニョ 振付:ケネス・マクラミン しかししかし。 レイエスのジュリエットはジュリエットじゃない。 本当に口が過ぎて毎回申し訳ないとはちょこっとくらいは思っているのだが、彼女のジュリエットは田舎の小娘でしかなかった。キャピュレット家のお嬢様という感じが全くしなくて残念。 カレーニョのロミオは予想外に良かった。 きっと若いうちに観ることが出来ていたならば、もっと感動したのだとは思うけれど、お年を召した今でも十分にノーブル。所作が美しいのだな、本当に。 第四部 ---------------------------------------- 「パリの炎」 出演:ヤーナ・サレンコ、ズデネク・コンヴァリーナ 振付:ワシリー・ワイノーネン 2人ともやっぱり素晴しいですな。 前回Bプロのシムキン君とコチェトコワ嬢ペアには及ばないものの、それでも沢山の拍手とブラボー。 サレンコのバランスはなかなか素晴しい、、、、、が如何せん、何度も言うけど華がない。 コンヴァリーナはなかなかダイナミック。 ベルリン所属のサレンコとは違ってナショナル・カナダの方なのでペアも違うんだろうけれど、日本に呼ばれる時は何故か毎回揃っている。しかし、次回からはそれぞれに出来ればペアを変えていただきたい。二人ともとても素晴しい技術の持ち主なのに揃った華がなさ過ぎる、、、地味なのである。 「三人姉妹」 出演:マリアネラ・ヌニェス、ティアゴ・ソアレス 振付:ケネス・マクミラン これもヌニェスが素晴しい。 彼女は踊りにも安定感があるが、演技にもキラリ光るものがある。 と同時にAプロ、Bプロとやや消化不良気味にさせてくれていたソアレスが演技がとてもよかった。 残念ながらドゥミ・フェッテやソ・ドゥ・バスクのターンで肩が上がってしまうのが本っ当に残念。ルティレにして瞬間足と一緒に肩が上がっちゃうんだな。。。。 16歳でバレエを始めるまではアクロバットをやっていたそうだけれど、そのときのクセが抜けないのかな?とにかくこれはかなり意識しないと直らないのでなんとか頑張れ。 「ザ・ピクチャー・オブ」 出演:マニュエル・ルグリ 振付:パトリック・ド・バナ これは素晴しい! ルグリが舞台上でただ1人で踊るこの作品に何故か心を打たれてしまった。 彼の端正な佇まいと確かな技術、そして何より観客をひきつけるオーラが圧倒的だった。 今までの彼のコンテは面白くなかった。 しかし、イレールと踊る「さすらう若者の歌」は涙が出るほどぞくぞくするし、じゃぁ何でだろう?って考えると、やはりオレリー・デュポンとのコンテはどうも、という結果になってしまうのだ。 オレリーとはやはりクラシックであって欲しいな。 「ロミオとジュリエット」 出演:オレリー・デュポン、ローラン・イレール 振付:アンジュラン・ブレルジョカージュ しかしこの作品でのオレリー・デュポンは良かった。 というか、イレールとの息がピッタリだった。このイレール役がルグリで合ってもこうまでピッタリにはならなかったと思う。 ブルーカラーな出で立ちののイレールと部屋着のまま飛び出てきたようなデュポン。しかし良くみると彼女の背中は幾重にも編まれていてシンプルながら素敵な衣装だな、と思った。 丁度2人がキャピュレット家の霊廟にいて、行き違いのために互いに自決する最終シーンなのだが、その凄まじさたるや、ぞくぞくすると同時にあまりの激しい愛に目頭が熱くなった。 デュポンがここまでに取り乱し、髪を振り乱し、まるで狂ってしまったかのような激しい女性を演じるとは思っていなかった。 イレールは包み込むような優しいオーラを放ちながらも激しい慟哭を表現し、やはり彼はまだ舞台人であると確信し、嬉しくなってしまった。 素晴しい作品である。 しかしながら全幕をこのテンションでみるとなると二幕途中あたりで私までもが崩壊してしまうかもしれない。 それほどまでにパッションに覆われた作品であった。 「春の声」 出演:アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー 振付:フレデリック・アシュトン 可愛い。 可愛いたら可愛い。 それ以外に表現のしようがないのだからしょうがない。 リフトされて花びらをまく彼女はまるでコボーの肩に留った小鳥のようだと思ってしまった。 そして今回書くのは二回目になるが、やはりコボーがいい。 以前より丸くなったような、優しい雰囲気を漂わせ、ちょっぴり大人な女のテイストを身につけたコジョカル嬢と見詰め合ってはなんとも表現しがたい空気を醸し出していた。 「ドン・キホーテ」 出演:上野水香、デヴィッド・マッカテリ 振付:マリウス・プティパ マッカテリは決して悪くはないんだけどやはり重い。 だけれど佇まいがノーブルなので、違うパートナーで見たほうがいいかもしれない。 最終ガラを上野水香が飾るとはがっかりである。 NBSのさしがねに違いないであろうが、最高潮を超えていた観客席のボルテージは一気にダウンしてしまい、淋しい、拍手もまばらな、ここ数年で最低の最終上演をこんなかたちで終えたのであった。 今年のファニーガラはジゼルをマラーホフが、海賊のメドゥーラをサラファーノフが。 パ・ド・カトルと思しき4人の女性(いや、男性か、、、)をフォーゲル、バランキエビッチ、マッカテリ、コンヴァリーナがつとめており、そのやさぐれた感じがなんともいえないいいお味。 ジゼルのマラーホフは自分が美しいと信じて疑わない様子だし、メドゥーラのサラはキュートで意外にもノリノリ。 その後に出てきたバヤデールの「影の王国」シーンは圧巻。 以前レニングラードの群舞のヨレヨレっぷりに激怒した私だが、今回はそれを上回るよれっぷりで大笑い。 大将マルティネスに続いてソアレス、ボァディン、カレーニョら早々たるメンバーの中に一人美しいセミオノワ。この対比がもうなんとも言えずおかしくて大笑い。 この様子は後日、何とか時間を作って記憶が残っているうちにもう少し書けたら、と思う。 ファニー・ガラ直前の最後に舞台に挨拶に上がったササチューは驚くほど衰えていてびっくり。 なんだかんだ言いながらも口だけは相変わらず達者で、今回はお金を張り込んで東フィルにしたと言っていたが、残念ながらその価値は一切といっていいほどなかった。 しかも相変わらずの例の東バお抱えのピアニストに至っては、毎回間違えるわ、テンポはおかしいわ、なんだかバレエのピアニストを長年務めていると思えないほどひどい有様なので、これならお金をそんなところに使わずもっと安いところでもっと質のいいものが揃えられるのではないかと思った。 近年の東バ丸抱えには閉口するが、しかしそうは言っても、まだバレエが庶民には遠かった時代からこうして招聘を定期的に行い、ダンサー達とのつながりを深めてきた功績は大きい。 どうか三年後も変わらずササチューに悪口がいえますように。
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>どうか三年後も変わらずササチューに悪口がいえますように。
いや〜最高の締め方で、お茶を噴きそうになりました!私も激しく同意です。
奮発して東フィルなんか使わなくていいから、ピアニストを何とかして欲しいですよね、まぢで。
2009/9/2(水) 午前 1:33 [ naomi ]
naomiさん、おはようございます。
いやもう例のあのピアニストは本当に何とかしていただきたい。
彼女もそろそろなぜ自分に仕事がこうして来ているのか理解して、身のために合わない依頼は断るということを覚えた方が自身の為でもあります。
音楽大学出身の私の友人をして
「サイテー。わかんない!」
と言わせしめるほどですからねー。
なんだか読み返してみたら誤字脱字のオンパレード、この状態でお読みになっていただいたとは恥ずかしい限り。
、、、、でもまだ修正してないんだな、これが(笑)
2009/9/2(水) 午前 6:31
ピアニストというのは、「あの」ダンサーの奥様ですか?
そんなにひどかったのですか?
私も「椿姫」の生演奏で何度か接していますが、ショパンのバラ1をバレエに合わせて弾くなんて、さぞかし大変だろうな・・というほうが先にきて、あまり覚えていないのですが、ちょっと乱暴だった印象はあります。
譜めくりストもいなかったから、自分で「えい!」と譜めくりしていたのも大変そうでした。
今、レッスンピアニストをさせてもらっている立場からすると、本当にプレッシャーのかかる仕事なので、そういう点は同情してしまうのですが、結構あちこちで非難されているのを目にしたので、ちょっと気になりました。
アニエスの「ジゼル」は評判になっていますね。
来年のパリ・オペ来日公演、一回は行きたいと思っているのですが、アニエスなら「ジゼル」「シンデレラ」両方キャスティングされる可能性があるし、どっちで彼女を観るべきか・・と、今から悩んでしまいます。
2009/9/2(水) 午後 1:45 [ 娑羅 ]
娑羅さん、こんばんは。
そうです、「あの」ダンサーの奥様です。
なるほど。。。乱暴という言葉はぴったりかもしれません。
バレエに合わせて弾く大変さはなるほどそうかもしれませんが、やはり練習ではなく、観客の前での演奏なわけですから丁寧にこなすべきだと思います。
あちこちで非難されているというのにはびっくりですが、やはりあちこちで非難されるような出来だというのも残念ながら事実。もし出来ないと思うのならば断る勇気を持ち合わせていただきたい、と思うのみです。
テンポも安定していないのですが、間違いが多いというのはどうも許しがたい。今回はオケで相当なフラストレーションがたまっていたところに相変わらずのピアノ演奏だったので我慢できずに書いてしまった次第です。
アニエスのジゼルは、パートナーがマルティネスであるならば(ってか、間違いなく彼だと信じています)絶対観たい演目です。
しかしながらマルティネスのシンデレラの姉。。。。。これも絶対見逃したくない。
、、、、というわけで散財人生は続くのです。
2009/9/2(水) 午後 11:21
3部は、じゃじゃ馬ならしが良かった!アイシュヴァルトは眠りとオネーギンを観ましたが、一番の当り役!と感じました♪
4部は、ロミジュリの激しさにびっくり!仮死の間のデュポン、壊れてしまうじゃないか!?脳は大丈夫か!?と思うくらいの激しい扱いでしたね。
そのロミジュリの激しさでインパクトを受けた心をほぐしてくれた、春の声!コジョカルちゃんの可愛さ満載でしたね!コボーも良かった!
こんなステキな舞台を、あんなヘンテコりんな衣装を来た水香で締めくくるなんて・・・ガックリ。。。
ファニーガラ、最高でしたね!!!ぜひぜひ、ファニーガラの詳細レポを待ってます!!!
世界バレエフェスのレポ、有難うございました!公演同様、堪能させて頂きました(*´艸`*) 。ですから、ゼヒ、ファニーガラの詳細レポを!!!(≧ω≦*)
2009/9/6(日) 午後 0:58
長期休暇なようね。たぶんA※※を追っかけてるのだろうと思うけど、
落ち着いたら↓の写真も見てあげてね。
http://twitpic.com/h1jqh
2009/9/20(日) 午前 2:29 [ naljyaryn ]
naljaryn、この写真スゴーイ!
一体誰がどうやって取ったのか気になるわーーーー。
2009/9/21(月) 午前 11:12
追加ビデオよ。必見!
ブラボー、マッカテリ!!
Funny Gala 1
http://www.youtube.com/watch?v=EzVvyPEKiBw
Funny Gala 2
http://www.youtube.com/watch?v=q7KfL7jcO1I
2009/11/23(月) 午前 0:53 [ naljyaryn ]