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☆第三部 この三幕は決して瞬きしてはならない。。。。。 「椿姫」〜第1幕のパ・ド・ドゥ〜 出演:オレリー・デュポン、マニュエル・ルグリ 振付:ジョン・ノイマイヤー さすがのルグリとデュポンとしか言いようがない。 正直私はオレリー・デュポンが好きではない。 好きではないけど、やはり、今ルグリと対等に組んで、このようなドラマティックな物語を紡ぐことが出来る現役のダンサーは彼女だけかもしれないと改めて思った。 ルグリはどこまでもノーブル。 立ち姿はもちろん、一つ一つ細部に至るまで完璧なアルフレード。 年齢的にはアルフレードには遠いとは思いつつ、別のシチュエーションを思い浮かべることが出来るのも彼の物語を紡ぐ上手さなのだと思った。 数年前に観た時は、度重なるリフトにヨロヨロしていたルグリだったのだけれど、この日は申し分なし。この年齢でまだ衰えを感じさせないルグリ、恐るべし。 そして、オレリー・デュポンのどこまでも気高い、凛とした上品さにも思わず唸るのみ。 「フォーヴ」 出演:ベルニス・コピエテルス、ジル・ロマン 振付:ジャン・クリストフ・マイヨー ドビュッシーの「牧神の午後」にのせて舞うこのダンスは時々なんとも言えずエロティック。 ジャン・クリストフ・マイヨーがベルニス・コピエテルスとジル・ロマンのために振付けただけあって、まず2人にぴったり。しかも2人が全くもって2人の踊りにしていてとにかく見入ってしまった。 マイヨーは背が高くボーイッシュで格好いい、白いシャツ1枚だけを羽織ってこんなにセクシーで格好いい女性は久し振りに見たような気がする。 ジル・ロマンはその周りで少年のように身悶えながら踊るかと思えば優しくエスコート。 物凄く素敵な作品だと思った。 もちろん踊る二人はいわんやおや。 「白鳥の湖」〜黒鳥のパ・ド・ドゥ〜 出演:スヴェトラーナ・ザハロワ、アンドレイ・ウヴァーロフ 振付:マリウス・プティパ ザハロワも人気がある割にはどうしても好きになれないダンサーなのであるけれど、白いバレエの中の彼女はさすがに美しいので白鳥を期待、、、、していたら黒鳥だった。 さすがに数をこなしているだけあってしっかり自分の黒鳥を踊っていたとは思うのだけれど、この日はどことなく調子が悪そう。 (後日、捻挫をしたのだと聞いた。) うーん。 ウヴァーロフは相変わらず素敵。 彼は本当に背が高いので、ザハロワと組んでも本当に素敵。なんだか彼の醸し出す暖かいオーラが彼女を包んであげているように思ってしまう。 でもやっぱりニーナと踊って欲しい。 、、、と思っていたら、同行のマニ友Yさんがチラシの中から来年2-3月のグルジア国立バレエチラシを発見。 なななななななななななんと!!!!!!!!!! ウヴァ様と「ジゼル」?????? もう観ることは叶わないと勝手に決め付けていた私だけれど、そうよね、引退したのはABTだけ。グルジア国立バレエが彼女の本拠になるのだわ。 となるともう日本の熱烈なニーナファン(私)が黙っちゃいないでしょ! 行くわ行くわ行くわー! もう待ちきれない! 「カシミールの色」 出演:ディアナ・ヴィシニョーワ、ウラジーミル・マラーホフ 振付:マウロ・ビコンゼッティ これはまた爬虫類な二人。 これは以前にもこの2人のペアで観たことがあるので若干手抜きされたような気分になってしまった。 それでもヴィシの身体はバネのようだし、マラーホフなんてサポートなんか全然ぶれない。 素敵だわ、素晴しいわ、とは思うものの、折角のこの2人だからもっと別の演目で観たかった。 「マノン」〜寝室のパ・ド・ドゥ〜 出演:ポリーナ・セミオノワ、フリーデマン・フォーゲル 振付:ケネス・マクミラン 本当に何なんでしょ? 実はセミオノワも好きなダンサーではないのだ。。。。 だけれども、三幕を無視できないのは、ペアがどれもいぶし銀がかってきたいいペアであることと、演目がいいから。 そんな目で観ていた私だけれど、このフォーゲルとセミノオワのペアは本当に素敵だった。 大型過ぎる2人なのでもっとドッタンバッタンするかと思っていたら、やはり近年成長著しい2人である。とてもしなやかに且つ初々しさを漂わせながら踊っていた。 思えば数年前、初めて観た時のこの二人は黒鳥のPDDだったっけな、、、本当にボロボロで 「顔だけよくてもバレエは出来んっちゅーねん!」 と悪態をつきながら帰っていったのだが、いやいや月日と2人のたゆまぬ努力と鍛錬がここまで成長させたのね、と思うと、やはりバレエ鑑賞は楽しい、なんて思うのであった。 「ドン・キホーテ」 出演:ナターリヤ・オシポワ、レオニード・サラファーノフ 振付:マリウス・プティパ これはねー。 いやいや、ボリショイとマリインスキーでっせ。 超豪華だしなかなか観られないペアをここで観られるとはなんとありがたや。 サラファーノフは残念ながら本調子ではなさそうだったけれど、 オシポワとサラファーノフのペアは期待以上に良くって あぁ、オシポワがマリインスキーに移って来ないかしらと本気で思う私。 この2人の全幕が観たかった! そして更に翌日、連日の鑑賞を続けるマニ友Yさんより 「昨日よりよかった」 と歯軋りするようなメールが届いたのであった。 しかしひどすぎるぞオケ。 本当に本当にひどい。 ひどいったらひどい。 誰もがキレないのが本当に不思議でしょうがないほど最低であったのを記しておく。 根性叩きなおしておとといきやがれ。
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☆第一部 一幕登場のダンサーはここのところ日本で人気が出てきたダンサー、これから売り出していく予定か?というようなダンサーを主にに配置していると思われた。 間にタマラ・ロホ、最後にコジョカルとコボーのペアをもってきたところが、観客の不満を買わないよう気をつかったと見え、上手い配置といえる。 一幕にコジョカルを持ってきてしまったとに関してはもったいない感もちょっとあるが、演目が「コッペリア」ではまぁ一幕も妥当か。 「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」 出演:マリア・コチェトコワ、ダニール・シムキン 振付:ジョージ・バランシン この水曜日に彼らの全幕特別ガラ「ドン・キホーテ」を観たばかりだけれど、これまた可愛らしい作品なので観る前から楽しみにしていたもの。 実際に彼等はとても可愛らしくテクニックに秀でたところを見せてくれた。 一方で、指摘した部分、、、、パートナーシップが未完成であるとか、苦手な技術のところで不安定なところが露呈してしまうとか、その部分は改善されてないにせよ、観客の拍手の大きさから、彼らに対する期待感が相当なものであると再認識。 かく言う私も楽しみにしている1人である。 このパートナーが将来にわたって長く続けていけるに値する程度に本当に合うかどうかは別としてね。 「くるみ割り人形」より"ピクニック・パ・ドゥ・ドゥ" 出演:ルシンダ・ダン、ロバート・カラン 振付:グレアム・マーフィー 非常に短いけれど、作品自体は面白そうな感じなのでもう少し観てみたかった。 ロバート・カランが思いっきりサポートの人になっていたけれど、難しそうなリフト・サポートを陰になってこなしていた。いや、本当に目立たないんだもの。 ルシンダ・ダンの顔はでこっぱちひょっとこ系だと予てから思ってはいたっものの、あの帽子はいかんでしょ?長いスカートの貴婦人は何度もパンツ見せないで欲しい。見えてしまうのは如何せんバレエだからしょうがないけど、裾捌きに気を使って欲しいと思ってしまった。 やっぱり何だか好きになれないなぁ。 「海賊」 出演:マリアネラ・ヌニェス、ティアゴ・ソアレス 振付:マリウス・プティパ いよっ、新婚さんっ! ということで、とうとう最後までレポをあげることが出来なかったロイヤルの「眠り」以来一年ぶりのこのペア。一年経って一体どうなっているかしらとワクワクしながら鑑賞。 、、、、確かアリは奴隷で、メドゥーラにはコンラッドという恋人がいなかったっけか?という本編はガラだから無視してしまったのか、アリとメドゥーラが踊りの間も目と目を合わせてアツアツ。 ソアレスの褐色の肌がアリらしいのだけれど、技術面ではもう少し上を期待してしまう。ヌニェスは安定していたけれど見せ場が少ないのがちょっと残念。 「エラ・エス・アグア―She is Water」 出演:タマラ・ロホ 振付:ゴヨ・モンテロ うーん、難解すぎてだめだ。 後で解説を読んでもコリオグラファーの意図したところは私には全く読み取れなかった。ロホの強靭なコアを見せつけるような作品を見たかっただけに残念。 最初に出てきたときは、まるで極上のスクール水着を着ている小学生かと思ったら、、、、ロホだった。いやいや、あのウエストの中に強靭なコアがあるのだな。 「くるみ割り人形」 出演:ヤーナ・サレンコ、ズデネク・コンヴァリーナ 振付:レフ・イワーノフ 見る度に思うのだが、サレンコは86歳になる私の祖母にそっくりなのだ。 なのでどうしても顔に目が行ってしまう、、、ってかあまり魅かれないからなのかもしれない。 コンヴァリーナはぱっと見た感じは同じように魅かれるものはないながら、一旦踊ると意外や意外(失礼!)、ややがっちり目の体型なので跳べないだろうと思いきやきちんと跳び、回れないだろうと思いきやきちんと回る。彼を観るのはこれで三度目なのだが、毎回「大したことない」オーラを纏っているくせに見終わった後にきちんとした満足感を得られる。髪が薄くなる予兆が見えているのでヴィジュアル的には弱いが、何となく気になるぞ、コンヴァリーナ。 「コッペリア」 出演:アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー 振付:アルテュール・サン=レオン 一幕の真打登場。 いやいや、やはり安定してますな。 コジョカルはテクニックは安定していてこれ以上ないって位にキュートだし、コボーだってあんなに鮟鱇みたいな顔のクセに一旦踊り始めると一つ一つの動きが丁寧だしノーブルなんだからさ。 、、、、だけどなんで「コッペリア」なんだろう? 見る限りコジョカルの足はすっかり回復したようで、心配はなさそう、久し振りにドタキャンなしの舞台が見られそう。 全幕ガラ、、、楽しみですね、私は今回もきっとドタキャンだろうと思ってシムキン@ドンQ一本に絞ったのだけれど、ちょっとだけ残念だけど、ま、いいや。 ☆第二部 二幕はなかなか粒揃い。 一幕登場のダンサーと比べると明らかに格上が勢揃いである(一部を除いて)。 いよいよである、という気持ちが湧き上り楽しみになってきた。 「ジゼル」より第二幕のパ・ドゥ・ドゥ 出演:上野水香、マチュー・ガニオ 振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ベロー メッタメタですな。 マチュー・ガニオは相変わらず王子様なのにテクニックが弱いですなぁ。 ちょっと前に観た時はずいぶん良くなったと思ったのに、また元通りですかい。いい時はとてもいいのに。ムラがありすぎか? 上野水香のジゼルも、、、、何というか、「エレガントぶっているだけ」で中身がついていってない様な印象である。全幕を演じた直後、バレエ・マガジンで絶賛されていたけれど、本当か? 今日私が観た彼女の「ジゼル」はきっと別物に違いない、、、、、と思っておこう。 本日のワーストに決定。 「クリティカル・マス」 出演:シルヴィ・ギエム、ニコラ・ル・リッシュ 振付:ラッセル・マリファント 何気にマリファントの作品が全て好きな私。 しかも大好きなダンサーの1人ル・リッシュがギエムと踊るとなれば期待感も満々になるというもの。 なるほど。 同じような動きを緩やかに繰り返しているうちにその動きは激しくなっていく。 互いの身体にぴったり寄り添い、手を互いの身体に纏わりつかせつつ、キレある一つ一つの動き。次第に速度ばかりかシャープさも増していき、観ている方も同じようで少しずつ違っていく動きを目で追ううちに引き込まれていく。 ルーズなシャツとパンツに身を包んだ2人が最高に格好よかった。 「ライモンダ」〜第3幕のパ・ド・ドゥ〜 出演:マリア・アイシュヴァルト、フィリップ・バランキエヴィッチ 振付:マリウス・プティパ いやいや、これも良かった。 アイシュヴァルトはともかく、バランキエヴィッチのクラシックには今まで裏切られることが多々あったのであまり期待していなかった(但し、Bプロの「オネーギン」は楽しみすぎて待ち遠しい日々を送っている)のだが、なかなかどうして! バランキエヴィッチの悪人顔が騎士となるとこうも頼もしく見えるのかというほどにきりっとしているのだが、踊りも負けずにきりっとしていおり、着地の音は相変わらず大きいものの安定感バッチリ、体躯の大きさが奏してダイナミックでよかった。回転も跳躍もよかったが、力強いサポートはさすがだった。 アイシュヴァルトもさすがのテクニック。安定感も抜群ではあるが、それ以上に堂々とした貫禄の踊りが印象的。前回のバレエ・フェスでは出演が予定されておきながら怪我での直前の降板となったが、こうして今回のバレエ・フェスで彼女の踊りを観ることが出来て嬉しい。 短いながらも満足。Bプロの「オネーギン」が更に待ち遠しくなってきた。 「スカルラッティ・パ・ドゥ・ドゥ」(「天井桟敷の人々」より) 出演:アニエス・ルテステュ、ジョゼ・マルティネス 振付:ジョセ・マルティネス これも観るのを楽しみにしていた作品。 映画を原作にしていることからも想像出来る様に非常にドラマ性のある作品だった。 ルテステュとマルティネスという存在そのものが非常にゴージャスなダンサー達が演じるのだからそれこそ例え今回その一部であったとしても世界バレエの意義もまたあるというもの。 2人の息はパーフェクトなほどにピッタリで、数年前からきっと時が止まっているのではないかと思うくらい、マルティネスのテクニックは衰えていなくて、ルテステュも相変わらず雰囲気がありまさに大人のバレエそのものである。 ルテステュのデザインと思われる衣装がまた素敵。 コリオグラファーとして優れた才能を見せるマルティネスと、彼の作品で素晴しい衣装デザインのセンスを見せるルテステュ。舞台の上だけでなく、舞台の外でも舞台を通じて最高のパートナーシップを見せる彼らにただただ感服。 たった一部分しか観ていなくても大満足。こうなったらやはり全幕を観たい。観たいったら観たい! 大満足。 「ディアナとアクテオン」 出演:シオマラ・レイエス、ホセ・カレーニョ 振付:アグリッピーナ・ワガノワ いままでどうしてもレイエスが好きになれなかったのだが、今回は印象が少し変わった。 この作品が彼女に合っているのかも知れないが非常によかった。 カレーニョとの息も合っていて、期待が低かった分満足感も倍増。 カレーニョは一時の華やかなテクニックはなくなったけれどその確かさは健在。ジャンプこそ低くなったけれど、回転こそ以前のような安定感はないものの、台頭してきた若手のダンサー達に比べるとそのテクニックと存在感は未だ健在であると再認識。 「オテロ」 出演:エレーヌ・ブシェ、ティアゴ・ボァディン 振付:ジョン・ノイマイヤー ノイマイヤーらしい、どこか不思議に心魅かれた作品なんだけれど、正直言ってバレエでの「オテロ」の解釈の仕方で好きなものは今のところ一つもない。しかし、原作の「オテロ」を考えなければどれも作品自体は素晴しいもので、これもどこかエロティックな香りがしてなかなかに面白いものだった。 ティアゴ・ボァディンがシーンの最後に腰に巻いた布をはらり外すと、なんとまぁ、引き締まったお尻を惜しげも無く曝してくださるとは! さすがにこれは日本人で演じることが出来るのは本当に僅か、、、、いや、スタイルも含めて作品とするならば、全くいないかもしれないな、と思ってしまったのであった。 そして三幕へと続く。
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いよいよ世界バレエ・フェスティバルの幕開けですね。 その手始めとして本日観るのをとても楽しみにしていたシムキン主演の「ドン・キホーテ」を観てきました。 期待が大きすぎたのであれ?というところもありましたが、全編を通して若々しいというか瑞々しいというか、とにかくフレッシュな空気を堪能しました。 周りを固める東バはというと相変わらずでしたが、乾さんの踊りと、高村さんの踊りがよかったです。 キトリ/ドゥルシネア姫:マリア・コチェトコワ バジル:ダニール・シムキン ドン・キホーテ:野辺誠治 サンチョ・パンサ:高橋竜太 ガマーシュ:平野玲 メルセデス:奈良春夏 エスパーダ:後藤晴雄 ロレンツォ:横内国弘 指揮:デヴィッド・ガーフォース 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団 いきなりですが、まず幕が開き、キホーテ老人とサンチョ・パンサ。キホーテ老人を本当に老人でない人が演じるのは難しいにしろ、バレエの舞台メークが普通のメークとは違うにしろ、何とかならないのかあのメークは、、、、、というのがいきなりの感想。 サンチョパンサも無理繰り詰め物をしているのだけれど、顔の小ささと身体の大きさがあまりにアンバランスすぎて、カナブンみたい。 お女中さんたちの衣装を見たときに やばい!やばすぎる! と思ったのですが、幕がするすると開いて広場の賑やかな場面になったときに、 あぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜、、、、、、。 衣装センスが悪い。悪すぎる。 背景のはりぼては10,000歩下がって譲歩しますが(諦めの境地なので)、衣装のセンスはもちっと何とかして欲しい。 この後シムキンとコチェトコワが登場してきても、色の渦に巻き込まれて舞台の上がごっちゃごちゃ。 さて、そのシムキンとコチェトコワですが、何をさておいてもカワイイ! シムキンはもう何だか少年のよう。あまりにキュートな笑顔にウサギの耳が見えてくるという錯覚が。。。私の中での位置づけがバニーちゃんに決定。バニー・シムキン♪ どうやらリフトはまだ覚束ないものの(片手リフトの時はかなりドキドキさせられました)、サポートも若干不安定なものの、背中がしなやかでラインがかなり美しいと思いました。特にアラベスクで足を高く上げたり、フェッテからの流れがかなり美しくしなやか。 跳躍時の脚のラインの美しさにはうっとりで、ふわりと跳んだ後の滞空時間が長いのです。しかもそんなにふわりと高く跳んでおきながら、着地はきちんと他の人と揃っているところがびっくり。 回転に至っては軸がぶれずに美しい形を保ち、本人も得意気にくるるるるるん。 いかにもABT、って感じですな。 ABTが好きそうなテイストを持っております。 コチェトコワも笑顔がとてもキュートで踊りが丁寧。 身体のサイズがひときわ小さいけど全体のバランスがいいのと踊りが大きいのとで小ささを感じさせないばかりか、彼女もシムキンに負けず劣らず笑顔がキュート。 表情がくるくる変わるので何だかこちらまで暖かくなってしまうような見守ってあげたくなるような可愛らしさを備えており、バニー・シムキンと二人、可愛らしいペアでした。 但し、残念ながら彼らには舞台をぐいぐいと引っ張っていくような力はまだ備わっていなくて、ペアとしてはあまり呼吸が合っていたとも言えなかったり。 まだまだこれからの彼らだからこそそれも致し方ないとは言え、終始半端な感じが拭えなかったのは正直な感想です。 ただ、このフェスティバルで舞台の数をこなしていくので、最終日に近付いた時にペアの呼吸がどのように変わっているのかを観るのもまた楽しみになりました。 さてさて。 次は 東バのお時間です。 メルセデスは奈良春夏さんでしたが、キレと粋と言うものは一切なく、非常におとなしい、存在感のないメルセデスでした。 そのなんだか存在感のなさに対して存在感がありすぎたのがエスパーダの後藤晴雄さん。 登場してきた瞬間、、、、、、楳図かずおかと思ってしまいました。 グワシに加え、時々三平師匠のテイストが入ったりしながらちびっちゃい闘牛士達(格好いい大きな人もちらほらいたけれど、踊りがイマイチ)を従えて踊る姿がなんだか残念。 二幕のシーンなどは、これは本人のせいなのか振付家のせいなのかわからないながら、カマキリ拳法のような踊りに失笑。 ただでさえ、踊りがパーフェクトではないんだから、せめてフツーであってほしいんだけどな。 いや〜、ちょっともういいです。 これは残念を超えてしまいました。 なぜ木村さんを出さなかったんだろう? ハレの舞台なんだもの。 たった一回しかない全幕ガラならば、完全なキャストでバックアップすべきでは? ところで中途半端ながらも結構好きだった中島周さんを今回お見掛けしないと思ったら退団されていたのですね。残念です。ビジュアルが整った数少ない東バ男子だったのに。 あとは木村さんだけか。。。。 花売り娘の2人、乾さんと佐伯さんは最初いい!と思ったのですが、佐伯さんの踊りがちょっと音楽に乗っていないような感じで減速。そしてその後の踊りを観るにつけあまりの音楽性のなさに私のリストから完全抹消。 乾さんは落ち着いて丁寧な踊りに好感を持ちましたが、二幕に全く笑顔がないのが気になりました。カーテンコールで見せたような笑顔を本番の舞台でも是非同じように見せていただきたい、そしたらずっと良くなるはずです。 しかしドリアードの女王、田中結子さんは顔がでかいですな。 私は彼女の踊りは好きではないのですが、彼女の東バでの立ち位置はそんなに悪くないようで、いい役を結構演っているのですが、その根拠を知りたい、と常々思っているのです。 吉岡さんのジプシーもなんかイケてなかったですね。 井脇さんと違って、長いスカート捌きが下手すぎてなんか↓品が前面に出ておりました。 無理してる感がありますね。。。。 乾さんの他に好きだったのはキューピットの高村さん。 東バ少女軍団と思われる小さい女の子達@キューピットを従えて踊る姿が取ってもキュート。 元々彼女はとてもチャーミングな踊り、演技をするので好きなのですが、やはりカワイイですね。 癒されました。 最後の方でサンチョ・パンサとキホーテ老人が踊っていましたが、ここまで踊るキホーテ老人は初めてでなかなか新鮮でした。 サンチョ・パンサの私のデフォルトはKカンパニーなのですが、高橋さんの踊りはともかく、やはりあのカナブン体型がどうも。。。。 ガマーシュはところどころちょっとやりすぎでしたね。 決して悪くはないんだけれど、どうでも良くないシーンで、横っちょでがたがたされるのでイライラ。 比較が良くないですが、ダウウェル卿の様に静かにしていても目を惹きつける、それでいて静かに面白いガマーシュが好きだな。 しかし、この舞台は不完全燃焼でしたなー。 殆んどの場合は三幕構成で演じられるこの作品が二幕構成となっており、そのため、広場のシーンからいきなり野営地に。 幕の向こうで舞台セットチェンジをしていると思われるのですが、下りた幕の前で折角踊っていても、幕の向こうでドッタンバッタン、時にチョリリーン!と金属が落ちる音がしたりして集中できないことこの上なし。 一幕目が長いので途中からお尻も痛いし。 でオケも最悪ときた。 シムキンとコチェトコワは将来はとても楽しみだけど、今回の舞台に関してはやはりまだまだで、 今後のためのお披露目といったところ。 それでもやはり今後が楽しみで、来日するたびに観ることになるんだろうな、と期待を持てるダンサーでした。 余談。
このドンQを観てもう一つの全幕ガラ「白鳥」に行くか行かないか決めようと思っていたのだけれど、やはりバックがこれではな、、、、ということでお見送り決定。 |
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嵐随一のアクター、二宮和也の舞台「見知らぬ乗客」に行ってきた。 この「見知らぬ乗客(Strangers on a Train)」という作品は、パトリシア・ハイスミスによる小説が原作であり、1951年にヒッチコックが映画化したという。 映画化するに当たっては、小説からかなりデフォルメした内容となっているらしく、そういった意味でもかなり脚色して形を変えていかないと映画には向かなかったのではないかと、主演の二宮和也(以下全て敬称略)も述べている。 残念ながら私は、元々映画も、原作ですらも目にしたことはなかったのだけれど、さすがに「太陽がいっぱい」の原作者だと知ると、なるほど、この作品も確かに「太陽がいっぱい」に通ずる、いい意味でも悪い意味でもあちこちにあざとさが見え隠れするアンモラルな匂いがプンプンする、テンポのいいサスペンスだった。 このテンポのよさを舞台にもたらしたのは、チャールズ・ブルーノを演じる主演の二宮和也、そしてチャーリーがどこか心の奥底で執着を見せるガイ・ヘインズを演じる内田滋の掛け合い。 こんなに長くこねくり回したような台詞を、ポンポンとキャッチボール、いや、卓球のラリーのように続けていく舞台の彼らを観ているうちに、何だか催眠術にかかっているかのようにどっぷり引き込まれてしまったのである。 内田滋という役者は初めて知ることが出来たのだが、非常に正統派な、品のある役者でこの役にぴったりはまっていた。 プロフィールを調べていくと、蜷川幸雄の舞台にも出演をしているらしく、派手ではないけれども、色が強すぎず、かと言って主張がないわけでもなく、これしか例が挙げられないのが私の引き出しの少なさの悲しいところなのだけれど、大和田獏のような雰囲気を醸し出している役者さんであった。 そしてところどころでいい味を出して引き締めるのがさすがの秋吉久美子がチャーリーのお母さんを演じ、パク・ソヒはきな臭い何かを感じ取って調査を進める探偵を演じる。 これらの舞台俳優の中に混じって遜色がないどころかキラリ光る演技をしていたのが二宮和也。 突出して上手いわけでもないし、 個性が際立っているわけでもなく、 じゃぁ何? って聞かれても上手く説明は出来ないのだけれど、 感覚で感じるオーラが漂っているのだ。 贔屓目。。。? と何度も自問するのだけれど、贔屓目でもなく彼の立つ舞台の周りは色が少し違う。 かと言ってアイドルの匂いは消えていて、役者さんとしてのオーラがちゃんとあって、でも、その色がちょっと違うのだ。 クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」では人生に執着する西郷昇陸軍一等兵 を淡々と、でも泥臭く演じ、 一方でテレビのバレエティーでは毒舌で鋭く切り込む。 コンサートではアイドルばりばりのオーラで私たちを夢中にさせるのに 今日の舞台ではそんな正のオーラはどこにもないのにでもやっぱり二宮和也を感じる。 昂ぶる感情と狂気に向かって一直線なところをしっかり演じ、「本当は本人もちょっとこんな狂気を持っているんじゃないか?」と錯覚させられるようなところもあった。 終盤で、彼が演じてきたドラマのある役と演技がダブって見えてしまったところがあっただが、それを除けば全編を通してなかなか良かったと思う。 正直ストーリーはしんどい。 何がしんどいって。。。。。重い、重すぎる。 きっと映画を見ていたとしてもこの作品はそんなに好きにはならなかったかもしれない。 舞台を観ても結局は作品そのものにはあまり感情移入できなかったから。 でも、二宮和也の演技が評判だけではないのだと近くで感じることが出来たのは本当によかった。 手放しで絶賛、までには至らないにせよ、腕組みをしてうんうんと満足して頷くほどに感銘を受けた。 そしてもう一つ、 嵐というグループがアイドルでありながら、色々な分野で実力を見せる人たちの集まりだというのはさすがにファンであるから認知していたものの、その実力は伊達ではないことを認識した夜であった。 そして、贔屓目でもなんでもなく、彼は評判に違わずいい役者だと思い知った夜。 そう言えば、前方に演出家のロバート・アッカーマンがいて食い入るように舞台を見つめていた。 開演前に周りをキョロキョロしながら退屈そうにしていたので話しかけようかな、とも思ったけれどジャニーズの掟(よくわからないけど色々あるらしいのだ)に触れてはいけない!と思い我慢したが、彼はジャニーズの一員である二宮君の出演する舞台を手がけただけであるからして、やはり色々聞けることは聞いてもよかったのかな、と今にして思う。 やはり意外と疲れてしまったようで、帰ったら途端にぐったりしてしまい、いつの間にか「NEWS ZERO」「宿題君」を見ながらソファーで転寝 zzzzzzzzz
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体操JAPAN CUP 2009を見に幕張メッセまで行ってきました。 1日目は団体戦だったのですが、2日目のこの日は個人戦。 我がニッポンからは 内村航平 田中和仁 の男子二選手、 そして女子は、 鶴見 虹子 上村 美揮 の二選手。 内村さんは言うまでもなくどれもが素晴しく、素人目からみても突出しています。 彼は本当に世界の頂点なんだと実感した演技でした。 田中さんは本当に動きが美しく、解説の米田元選手をもってして「世界一美しい平行棒」と言わせしめたその演技は多少の失敗も気にならないほど美しかったです。 鶴見選手がこれまたかわいい!!!! なんかもう守ってあげたいんだけど演技をするとこれがまた小さな身体なのにダイナミックで美しい。こんな女子選手今までいなかったのではないかと思えるほどキレがあるのです。 上村選手は大人の落ち着きとでも言いましょうか、なんかしっとり落ち着いた演技で要所を締めてました。 最終結果は、 (点数は、ゆか あん馬 つり輪 跳馬 平行棒 鉄棒 トータル 、の順) 優勝 内村航平 15.800 15.150 14.750 16.250 15.450 15.350 92.750 2位 ハンビュヘン(ドイツ) 15.600 14.000 15.150 16.200 15.450 15.700 92.100 3位 田中和仁 14.850 14.450 15.100 16.050 15.500 14.900 90.850 女子は虹子ちゃんがいいところまで行っておきながら結局かわされて惜しくも第4位。 うーっ!残念! いやはや。 これは面白い。 もともとは嵐の相葉君がフィールド・ナビゲーターをつとめるという事で、あいばかのお友達に誘われてヨコシマな気持ちで行ったのですが、うんうん、相葉ちゃんの格好よさもさることながら、途中からは彼がその辺りに座っていることも忘れて応援に夢中。 このお友達は1日目も居ても立ってもいられなくなり駆けつけてしまったのですが、すっかり体操熱も上がっちゃってます。 体操って実際にみると物凄く迫力で面白いです。 技の美しさと筋肉美がマッチして迫力です、だけど美しいの。 面白いし美しいしマッチョだし、、、、一度是非ご覧あれ。 バレエとは一線を隠した肉体の動きに感嘆しきり。 さてさて、そんな感じで応援に励んでいたところ、 そしてファンの子達もお行儀がよくてこれまたびっくり。 声援を送るのは体操の協議の合間だけ。 当たり前なようだけれど、競技の邪魔にならないように、声援。 相葉ちゃんも必要以上にサービスはせず、でも小さく手を上げたり、会釈したり、にこっと笑顔したり。 そしてそのたびに私の友人は白目をむいて口から泡をぶくぶく。。。。。 国に関係なく素晴らしい演技には拍手し、 落下してしまった選手には暖かい手拍子でエールを送り、 日体大の学生さん達と共に大きな声援を送り結構な一体感だったのではないかと。 内村さんが 「今日は声援が多くて励みになった」と言っておりましたが、 体操に興味のなかったギャラリーを呼び寄せ、 こんなにいい雰囲気にもっていったということでは十分な役割を担ったのではないかと思いました。 次はロンドンでの世界選手権。 頑張れニッポン!
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