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いよいよ世界バレエ・フェスティバルの幕開けですね。

その手始めとして本日観るのをとても楽しみにしていたシムキン主演の「ドン・キホーテ」を観てきました。

期待が大きすぎたのであれ?というところもありましたが、全編を通して若々しいというか瑞々しいというか、とにかくフレッシュな空気を堪能しました。

周りを固める東バはというと相変わらずでしたが、乾さんの踊りと、高村さんの踊りがよかったです。


キトリ/ドゥルシネア姫:マリア・コチェトコワ
バジル:ダニール・シムキン
ドン・キホーテ:野辺誠治
サンチョ・パンサ:高橋竜太
ガマーシュ:平野玲
メルセデス:奈良春夏
エスパーダ:後藤晴雄
ロレンツォ:横内国弘

指揮:デヴィッド・ガーフォース
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団


いきなりですが、まず幕が開き、キホーテ老人とサンチョ・パンサ。キホーテ老人を本当に老人でない人が演じるのは難しいにしろ、バレエの舞台メークが普通のメークとは違うにしろ、何とかならないのかあのメークは、、、、、というのがいきなりの感想。

サンチョパンサも無理繰り詰め物をしているのだけれど、顔の小ささと身体の大きさがあまりにアンバランスすぎて、カナブンみたい。

お女中さんたちの衣装を見たときに

やばい!やばすぎる!

と思ったのですが、幕がするすると開いて広場の賑やかな場面になったときに、
あぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜、、、、、、。

衣装センスが悪い。悪すぎる。
背景のはりぼては10,000歩下がって譲歩しますが(諦めの境地なので)、衣装のセンスはもちっと何とかして欲しい。

この後シムキンとコチェトコワが登場してきても、色の渦に巻き込まれて舞台の上がごっちゃごちゃ。

さて、そのシムキンとコチェトコワですが、何をさておいてもカワイイ!

シムキンはもう何だか少年のよう。あまりにキュートな笑顔にウサギの耳が見えてくるという錯覚が。。。私の中での位置づけがバニーちゃんに決定。バニー・シムキン♪

どうやらリフトはまだ覚束ないものの(片手リフトの時はかなりドキドキさせられました)、サポートも若干不安定なものの、背中がしなやかでラインがかなり美しいと思いました。特にアラベスクで足を高く上げたり、フェッテからの流れがかなり美しくしなやか。

跳躍時の脚のラインの美しさにはうっとりで、ふわりと跳んだ後の滞空時間が長いのです。しかもそんなにふわりと高く跳んでおきながら、着地はきちんと他の人と揃っているところがびっくり。

回転に至っては軸がぶれずに美しい形を保ち、本人も得意気にくるるるるるん。

いかにもABT、って感じですな。
ABTが好きそうなテイストを持っております。

コチェトコワも笑顔がとてもキュートで踊りが丁寧。
身体のサイズがひときわ小さいけど全体のバランスがいいのと踊りが大きいのとで小ささを感じさせないばかりか、彼女もシムキンに負けず劣らず笑顔がキュート。
表情がくるくる変わるので何だかこちらまで暖かくなってしまうような見守ってあげたくなるような可愛らしさを備えており、バニー・シムキンと二人、可愛らしいペアでした。

但し、残念ながら彼らには舞台をぐいぐいと引っ張っていくような力はまだ備わっていなくて、ペアとしてはあまり呼吸が合っていたとも言えなかったり。

まだまだこれからの彼らだからこそそれも致し方ないとは言え、終始半端な感じが拭えなかったのは正直な感想です。

ただ、このフェスティバルで舞台の数をこなしていくので、最終日に近付いた時にペアの呼吸がどのように変わっているのかを観るのもまた楽しみになりました。


さてさて。

次は

東バのお時間です。



メルセデスは奈良春夏さんでしたが、キレと粋と言うものは一切なく、非常におとなしい、存在感のないメルセデスでした。

そのなんだか存在感のなさに対して存在感がありすぎたのがエスパーダの後藤晴雄さん。

登場してきた瞬間、、、、、、楳図かずおかと思ってしまいました。
グワシに加え、時々三平師匠のテイストが入ったりしながらちびっちゃい闘牛士達(格好いい大きな人もちらほらいたけれど、踊りがイマイチ)を従えて踊る姿がなんだか残念。

二幕のシーンなどは、これは本人のせいなのか振付家のせいなのかわからないながら、カマキリ拳法のような踊りに失笑。

ただでさえ、踊りがパーフェクトではないんだから、せめてフツーであってほしいんだけどな。

いや〜、ちょっともういいです。
これは残念を超えてしまいました。

なぜ木村さんを出さなかったんだろう?
ハレの舞台なんだもの。
たった一回しかない全幕ガラならば、完全なキャストでバックアップすべきでは?

ところで中途半端ながらも結構好きだった中島周さんを今回お見掛けしないと思ったら退団されていたのですね。残念です。ビジュアルが整った数少ない東バ男子だったのに。

あとは木村さんだけか。。。。

花売り娘の2人、乾さんと佐伯さんは最初いい!と思ったのですが、佐伯さんの踊りがちょっと音楽に乗っていないような感じで減速。そしてその後の踊りを観るにつけあまりの音楽性のなさに私のリストから完全抹消。

乾さんは落ち着いて丁寧な踊りに好感を持ちましたが、二幕に全く笑顔がないのが気になりました。カーテンコールで見せたような笑顔を本番の舞台でも是非同じように見せていただきたい、そしたらずっと良くなるはずです。

しかしドリアードの女王、田中結子さんは顔がでかいですな。
私は彼女の踊りは好きではないのですが、彼女の東バでの立ち位置はそんなに悪くないようで、いい役を結構演っているのですが、その根拠を知りたい、と常々思っているのです。

吉岡さんのジプシーもなんかイケてなかったですね。
井脇さんと違って、長いスカート捌きが下手すぎてなんか↓品が前面に出ておりました。
無理してる感がありますね。。。。


乾さんの他に好きだったのはキューピットの高村さん。
東バ少女軍団と思われる小さい女の子達@キューピットを従えて踊る姿が取ってもキュート。

元々彼女はとてもチャーミングな踊り、演技をするので好きなのですが、やはりカワイイですね。
癒されました。

最後の方でサンチョ・パンサとキホーテ老人が踊っていましたが、ここまで踊るキホーテ老人は初めてでなかなか新鮮でした。

サンチョ・パンサの私のデフォルトはKカンパニーなのですが、高橋さんの踊りはともかく、やはりあのカナブン体型がどうも。。。。

ガマーシュはところどころちょっとやりすぎでしたね。
決して悪くはないんだけれど、どうでも良くないシーンで、横っちょでがたがたされるのでイライラ。
比較が良くないですが、ダウウェル卿の様に静かにしていても目を惹きつける、それでいて静かに面白いガマーシュが好きだな。


しかし、この舞台は不完全燃焼でしたなー。

殆んどの場合は三幕構成で演じられるこの作品が二幕構成となっており、そのため、広場のシーンからいきなり野営地に。

幕の向こうで舞台セットチェンジをしていると思われるのですが、下りた幕の前で折角踊っていても、幕の向こうでドッタンバッタン、時にチョリリーン!と金属が落ちる音がしたりして集中できないことこの上なし。

一幕目が長いので途中からお尻も痛いし。

でオケも最悪ときた。



シムキンとコチェトコワは将来はとても楽しみだけど、今回の舞台に関してはやはりまだまだで、
今後のためのお披露目といったところ。

それでもやはり今後が楽しみで、来日するたびに観ることになるんだろうな、と期待を持てるダンサーでした。


余談。
このドンQを観てもう一つの全幕ガラ「白鳥」に行くか行かないか決めようと思っていたのだけれど、やはりバックがこれではな、、、、ということでお見送り決定。

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