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☆第三部 この三幕は決して瞬きしてはならない。。。。。 「椿姫」〜第1幕のパ・ド・ドゥ〜 出演:オレリー・デュポン、マニュエル・ルグリ 振付:ジョン・ノイマイヤー さすがのルグリとデュポンとしか言いようがない。 正直私はオレリー・デュポンが好きではない。 好きではないけど、やはり、今ルグリと対等に組んで、このようなドラマティックな物語を紡ぐことが出来る現役のダンサーは彼女だけかもしれないと改めて思った。 ルグリはどこまでもノーブル。 立ち姿はもちろん、一つ一つ細部に至るまで完璧なアルフレード。 年齢的にはアルフレードには遠いとは思いつつ、別のシチュエーションを思い浮かべることが出来るのも彼の物語を紡ぐ上手さなのだと思った。 数年前に観た時は、度重なるリフトにヨロヨロしていたルグリだったのだけれど、この日は申し分なし。この年齢でまだ衰えを感じさせないルグリ、恐るべし。 そして、オレリー・デュポンのどこまでも気高い、凛とした上品さにも思わず唸るのみ。 「フォーヴ」 出演:ベルニス・コピエテルス、ジル・ロマン 振付:ジャン・クリストフ・マイヨー ドビュッシーの「牧神の午後」にのせて舞うこのダンスは時々なんとも言えずエロティック。 ジャン・クリストフ・マイヨーがベルニス・コピエテルスとジル・ロマンのために振付けただけあって、まず2人にぴったり。しかも2人が全くもって2人の踊りにしていてとにかく見入ってしまった。 マイヨーは背が高くボーイッシュで格好いい、白いシャツ1枚だけを羽織ってこんなにセクシーで格好いい女性は久し振りに見たような気がする。 ジル・ロマンはその周りで少年のように身悶えながら踊るかと思えば優しくエスコート。 物凄く素敵な作品だと思った。 もちろん踊る二人はいわんやおや。 「白鳥の湖」〜黒鳥のパ・ド・ドゥ〜 出演:スヴェトラーナ・ザハロワ、アンドレイ・ウヴァーロフ 振付:マリウス・プティパ ザハロワも人気がある割にはどうしても好きになれないダンサーなのであるけれど、白いバレエの中の彼女はさすがに美しいので白鳥を期待、、、、していたら黒鳥だった。 さすがに数をこなしているだけあってしっかり自分の黒鳥を踊っていたとは思うのだけれど、この日はどことなく調子が悪そう。 (後日、捻挫をしたのだと聞いた。) うーん。 ウヴァーロフは相変わらず素敵。 彼は本当に背が高いので、ザハロワと組んでも本当に素敵。なんだか彼の醸し出す暖かいオーラが彼女を包んであげているように思ってしまう。 でもやっぱりニーナと踊って欲しい。 、、、と思っていたら、同行のマニ友Yさんがチラシの中から来年2-3月のグルジア国立バレエチラシを発見。 なななななななななななんと!!!!!!!!!! ウヴァ様と「ジゼル」?????? もう観ることは叶わないと勝手に決め付けていた私だけれど、そうよね、引退したのはABTだけ。グルジア国立バレエが彼女の本拠になるのだわ。 となるともう日本の熱烈なニーナファン(私)が黙っちゃいないでしょ! 行くわ行くわ行くわー! もう待ちきれない! 「カシミールの色」 出演:ディアナ・ヴィシニョーワ、ウラジーミル・マラーホフ 振付:マウロ・ビコンゼッティ これはまた爬虫類な二人。 これは以前にもこの2人のペアで観たことがあるので若干手抜きされたような気分になってしまった。 それでもヴィシの身体はバネのようだし、マラーホフなんてサポートなんか全然ぶれない。 素敵だわ、素晴しいわ、とは思うものの、折角のこの2人だからもっと別の演目で観たかった。 「マノン」〜寝室のパ・ド・ドゥ〜 出演:ポリーナ・セミオノワ、フリーデマン・フォーゲル 振付:ケネス・マクミラン 本当に何なんでしょ? 実はセミオノワも好きなダンサーではないのだ。。。。 だけれども、三幕を無視できないのは、ペアがどれもいぶし銀がかってきたいいペアであることと、演目がいいから。 そんな目で観ていた私だけれど、このフォーゲルとセミノオワのペアは本当に素敵だった。 大型過ぎる2人なのでもっとドッタンバッタンするかと思っていたら、やはり近年成長著しい2人である。とてもしなやかに且つ初々しさを漂わせながら踊っていた。 思えば数年前、初めて観た時のこの二人は黒鳥のPDDだったっけな、、、本当にボロボロで 「顔だけよくてもバレエは出来んっちゅーねん!」 と悪態をつきながら帰っていったのだが、いやいや月日と2人のたゆまぬ努力と鍛錬がここまで成長させたのね、と思うと、やはりバレエ鑑賞は楽しい、なんて思うのであった。 「ドン・キホーテ」 出演:ナターリヤ・オシポワ、レオニード・サラファーノフ 振付:マリウス・プティパ これはねー。 いやいや、ボリショイとマリインスキーでっせ。 超豪華だしなかなか観られないペアをここで観られるとはなんとありがたや。 サラファーノフは残念ながら本調子ではなさそうだったけれど、 オシポワとサラファーノフのペアは期待以上に良くって あぁ、オシポワがマリインスキーに移って来ないかしらと本気で思う私。 この2人の全幕が観たかった! そして更に翌日、連日の鑑賞を続けるマニ友Yさんより 「昨日よりよかった」 と歯軋りするようなメールが届いたのであった。 しかしひどすぎるぞオケ。 本当に本当にひどい。 ひどいったらひどい。 誰もがキレないのが本当に不思議でしょうがないほど最低であったのを記しておく。 根性叩きなおしておとといきやがれ。
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☆第一部 一幕登場のダンサーはここのところ日本で人気が出てきたダンサー、これから売り出していく予定か?というようなダンサーを主にに配置していると思われた。 間にタマラ・ロホ、最後にコジョカルとコボーのペアをもってきたところが、観客の不満を買わないよう気をつかったと見え、上手い配置といえる。 一幕にコジョカルを持ってきてしまったとに関してはもったいない感もちょっとあるが、演目が「コッペリア」ではまぁ一幕も妥当か。 「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」 出演:マリア・コチェトコワ、ダニール・シムキン 振付:ジョージ・バランシン この水曜日に彼らの全幕特別ガラ「ドン・キホーテ」を観たばかりだけれど、これまた可愛らしい作品なので観る前から楽しみにしていたもの。 実際に彼等はとても可愛らしくテクニックに秀でたところを見せてくれた。 一方で、指摘した部分、、、、パートナーシップが未完成であるとか、苦手な技術のところで不安定なところが露呈してしまうとか、その部分は改善されてないにせよ、観客の拍手の大きさから、彼らに対する期待感が相当なものであると再認識。 かく言う私も楽しみにしている1人である。 このパートナーが将来にわたって長く続けていけるに値する程度に本当に合うかどうかは別としてね。 「くるみ割り人形」より"ピクニック・パ・ドゥ・ドゥ" 出演:ルシンダ・ダン、ロバート・カラン 振付:グレアム・マーフィー 非常に短いけれど、作品自体は面白そうな感じなのでもう少し観てみたかった。 ロバート・カランが思いっきりサポートの人になっていたけれど、難しそうなリフト・サポートを陰になってこなしていた。いや、本当に目立たないんだもの。 ルシンダ・ダンの顔はでこっぱちひょっとこ系だと予てから思ってはいたっものの、あの帽子はいかんでしょ?長いスカートの貴婦人は何度もパンツ見せないで欲しい。見えてしまうのは如何せんバレエだからしょうがないけど、裾捌きに気を使って欲しいと思ってしまった。 やっぱり何だか好きになれないなぁ。 「海賊」 出演:マリアネラ・ヌニェス、ティアゴ・ソアレス 振付:マリウス・プティパ いよっ、新婚さんっ! ということで、とうとう最後までレポをあげることが出来なかったロイヤルの「眠り」以来一年ぶりのこのペア。一年経って一体どうなっているかしらとワクワクしながら鑑賞。 、、、、確かアリは奴隷で、メドゥーラにはコンラッドという恋人がいなかったっけか?という本編はガラだから無視してしまったのか、アリとメドゥーラが踊りの間も目と目を合わせてアツアツ。 ソアレスの褐色の肌がアリらしいのだけれど、技術面ではもう少し上を期待してしまう。ヌニェスは安定していたけれど見せ場が少ないのがちょっと残念。 「エラ・エス・アグア―She is Water」 出演:タマラ・ロホ 振付:ゴヨ・モンテロ うーん、難解すぎてだめだ。 後で解説を読んでもコリオグラファーの意図したところは私には全く読み取れなかった。ロホの強靭なコアを見せつけるような作品を見たかっただけに残念。 最初に出てきたときは、まるで極上のスクール水着を着ている小学生かと思ったら、、、、ロホだった。いやいや、あのウエストの中に強靭なコアがあるのだな。 「くるみ割り人形」 出演:ヤーナ・サレンコ、ズデネク・コンヴァリーナ 振付:レフ・イワーノフ 見る度に思うのだが、サレンコは86歳になる私の祖母にそっくりなのだ。 なのでどうしても顔に目が行ってしまう、、、ってかあまり魅かれないからなのかもしれない。 コンヴァリーナはぱっと見た感じは同じように魅かれるものはないながら、一旦踊ると意外や意外(失礼!)、ややがっちり目の体型なので跳べないだろうと思いきやきちんと跳び、回れないだろうと思いきやきちんと回る。彼を観るのはこれで三度目なのだが、毎回「大したことない」オーラを纏っているくせに見終わった後にきちんとした満足感を得られる。髪が薄くなる予兆が見えているのでヴィジュアル的には弱いが、何となく気になるぞ、コンヴァリーナ。 「コッペリア」 出演:アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー 振付:アルテュール・サン=レオン 一幕の真打登場。 いやいや、やはり安定してますな。 コジョカルはテクニックは安定していてこれ以上ないって位にキュートだし、コボーだってあんなに鮟鱇みたいな顔のクセに一旦踊り始めると一つ一つの動きが丁寧だしノーブルなんだからさ。 、、、、だけどなんで「コッペリア」なんだろう? 見る限りコジョカルの足はすっかり回復したようで、心配はなさそう、久し振りにドタキャンなしの舞台が見られそう。 全幕ガラ、、、楽しみですね、私は今回もきっとドタキャンだろうと思ってシムキン@ドンQ一本に絞ったのだけれど、ちょっとだけ残念だけど、ま、いいや。 ☆第二部 二幕はなかなか粒揃い。 一幕登場のダンサーと比べると明らかに格上が勢揃いである(一部を除いて)。 いよいよである、という気持ちが湧き上り楽しみになってきた。 「ジゼル」より第二幕のパ・ドゥ・ドゥ 出演:上野水香、マチュー・ガニオ 振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ベロー メッタメタですな。 マチュー・ガニオは相変わらず王子様なのにテクニックが弱いですなぁ。 ちょっと前に観た時はずいぶん良くなったと思ったのに、また元通りですかい。いい時はとてもいいのに。ムラがありすぎか? 上野水香のジゼルも、、、、何というか、「エレガントぶっているだけ」で中身がついていってない様な印象である。全幕を演じた直後、バレエ・マガジンで絶賛されていたけれど、本当か? 今日私が観た彼女の「ジゼル」はきっと別物に違いない、、、、、と思っておこう。 本日のワーストに決定。 「クリティカル・マス」 出演:シルヴィ・ギエム、ニコラ・ル・リッシュ 振付:ラッセル・マリファント 何気にマリファントの作品が全て好きな私。 しかも大好きなダンサーの1人ル・リッシュがギエムと踊るとなれば期待感も満々になるというもの。 なるほど。 同じような動きを緩やかに繰り返しているうちにその動きは激しくなっていく。 互いの身体にぴったり寄り添い、手を互いの身体に纏わりつかせつつ、キレある一つ一つの動き。次第に速度ばかりかシャープさも増していき、観ている方も同じようで少しずつ違っていく動きを目で追ううちに引き込まれていく。 ルーズなシャツとパンツに身を包んだ2人が最高に格好よかった。 「ライモンダ」〜第3幕のパ・ド・ドゥ〜 出演:マリア・アイシュヴァルト、フィリップ・バランキエヴィッチ 振付:マリウス・プティパ いやいや、これも良かった。 アイシュヴァルトはともかく、バランキエヴィッチのクラシックには今まで裏切られることが多々あったのであまり期待していなかった(但し、Bプロの「オネーギン」は楽しみすぎて待ち遠しい日々を送っている)のだが、なかなかどうして! バランキエヴィッチの悪人顔が騎士となるとこうも頼もしく見えるのかというほどにきりっとしているのだが、踊りも負けずにきりっとしていおり、着地の音は相変わらず大きいものの安定感バッチリ、体躯の大きさが奏してダイナミックでよかった。回転も跳躍もよかったが、力強いサポートはさすがだった。 アイシュヴァルトもさすがのテクニック。安定感も抜群ではあるが、それ以上に堂々とした貫禄の踊りが印象的。前回のバレエ・フェスでは出演が予定されておきながら怪我での直前の降板となったが、こうして今回のバレエ・フェスで彼女の踊りを観ることが出来て嬉しい。 短いながらも満足。Bプロの「オネーギン」が更に待ち遠しくなってきた。 「スカルラッティ・パ・ドゥ・ドゥ」(「天井桟敷の人々」より) 出演:アニエス・ルテステュ、ジョゼ・マルティネス 振付:ジョセ・マルティネス これも観るのを楽しみにしていた作品。 映画を原作にしていることからも想像出来る様に非常にドラマ性のある作品だった。 ルテステュとマルティネスという存在そのものが非常にゴージャスなダンサー達が演じるのだからそれこそ例え今回その一部であったとしても世界バレエの意義もまたあるというもの。 2人の息はパーフェクトなほどにピッタリで、数年前からきっと時が止まっているのではないかと思うくらい、マルティネスのテクニックは衰えていなくて、ルテステュも相変わらず雰囲気がありまさに大人のバレエそのものである。 ルテステュのデザインと思われる衣装がまた素敵。 コリオグラファーとして優れた才能を見せるマルティネスと、彼の作品で素晴しい衣装デザインのセンスを見せるルテステュ。舞台の上だけでなく、舞台の外でも舞台を通じて最高のパートナーシップを見せる彼らにただただ感服。 たった一部分しか観ていなくても大満足。こうなったらやはり全幕を観たい。観たいったら観たい! 大満足。 「ディアナとアクテオン」 出演:シオマラ・レイエス、ホセ・カレーニョ 振付:アグリッピーナ・ワガノワ いままでどうしてもレイエスが好きになれなかったのだが、今回は印象が少し変わった。 この作品が彼女に合っているのかも知れないが非常によかった。 カレーニョとの息も合っていて、期待が低かった分満足感も倍増。 カレーニョは一時の華やかなテクニックはなくなったけれどその確かさは健在。ジャンプこそ低くなったけれど、回転こそ以前のような安定感はないものの、台頭してきた若手のダンサー達に比べるとそのテクニックと存在感は未だ健在であると再認識。 「オテロ」 出演:エレーヌ・ブシェ、ティアゴ・ボァディン 振付:ジョン・ノイマイヤー ノイマイヤーらしい、どこか不思議に心魅かれた作品なんだけれど、正直言ってバレエでの「オテロ」の解釈の仕方で好きなものは今のところ一つもない。しかし、原作の「オテロ」を考えなければどれも作品自体は素晴しいもので、これもどこかエロティックな香りがしてなかなかに面白いものだった。 ティアゴ・ボァディンがシーンの最後に腰に巻いた布をはらり外すと、なんとまぁ、引き締まったお尻を惜しげも無く曝してくださるとは! さすがにこれは日本人で演じることが出来るのは本当に僅か、、、、いや、スタイルも含めて作品とするならば、全くいないかもしれないな、と思ってしまったのであった。 そして三幕へと続く。
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