|
ずっと放置状態の、このブログ。 |
全体表示
[ リスト | 詳細 ]
|
ものすごく久しぶりにここに来てみた。 |
|
思い出してログインし、スマホから投稿してみる。
少しだけ読み返し、少しだけ書いてみる。 が、今から夕飯の買い物に行かなくちゃ。 また夜にでも。気が向けば。 |
|
リコさんに誘われて京都に行く。毎年、『都おどり』を観に行こうとずっと誘われていたけど、なかなか実現できず。今年は二人とも意を決して実行した。 私はフリーだからどうとでもなるが、彼女は企業のトップゆえスケジュールは簡単には空かない。しかも平日である。 休みはとれないから、スタッフを誤魔化してきた。 と笑うリコさんを見ていて、つくづくこの人は真面目なんだなあと思う。 薄曇りの中、満開の桜に出迎えられ、まさか京都で花見をするとは思わなかったねぇと、二人とも大はしゃぎ。 彼女はもう何回も『都おどり』を観ていて、私を一度連れてきたかったんだと言った。今回行くのは『京おどり』。ここは小さな歌舞練場でやる、言ってみれば「ツウ」が来るところ(らしい)。 京都の取引先に頼んでね、いい席を確保したのよ。贔屓の客しか手に入らないんだって。 と、コッソリ耳打ちしたあと、 でもね、今年はコンペで負けたから来年はもう、ないね。 と、ケラッと笑う。 舞台は舞芸妓たちの艶やかな踊りが繰り広げられ、白粉と鬢付け油の匂いが漂う。若い舞妓さんたちはキラキラと華やかで、年季の入った芸妓さんたちの熟練の技は粋で美しく。若い人は持ち得るものが少ないから着飾り、老いたものは余計なものは付けず技で魅せる。老いも若きも混ざり合って厚みが生まれ、ひとつの世界が完成することを感じる。芸事は一朝一夕では、ない。 朝早くの新幹線に乗って行った日帰りの京都。ランチはリコさんが予約してくれた「リッツ・カールトンホテル」で、普段は食べないような豪華なランチをご馳走になった。 帰りの新幹線の中で、またしてもリコさんが提案をする。 秋にまた来ようよ。そう、せめて春と秋の年2回はさ、二人でどっか行こう。 手配も料金も何もかも、リコさんが全部面倒みてくれた。いつも当然のようにそうなんだけれど、それでいいんだろうかとずっと思ってきた。 あるとき、おざなりが言った。 リコさんはババロアさんと一緒に行きたいんですよ、だからそれでいいんですよ。 リコさんと知り合って20年近く。お互い群れるのも徒党を組むのも苦手だ。友だち100人とかあり得ない。ひとりが好きな者同士、お互い根暗で人付き合いが苦手だと自覚している。私たちはこと細かに自分のことは言わないし訊きもしない。それでも、彼女が会社を護っていく姿勢も奮闘する様子も、彼女が抱える深い孤独も、わかる。 ただ私としては、お世話になるばかりなので、気持ちは伝えなくてはいけないような気がしていた。いつも会うときはドタバタでゆっくり話す時間もない。こんな機会は滅多にないから、帰りの新幹線で一眠りしたあと、私は言った。 いつも甘えているけど、それはリコさんだから。私は何もできないけど、傍にいることはできる。 リコさんは、下を向いて「うん」と頷き黙ってしまった。目が少し潤んでいるように見えたのは、気のせいか。私は私で照れ臭くて、何度も座り直したりして。 これってまるで恋愛映画の告白のようじゃないかと、可笑しくなったけど。 私たちはよく生きてあと10年くらい。もう、明日だってあるとは限らない年齢だ。だからたった今を、正直に素直に生きていきたいと思うだけ。幸せは、誰かと誰かの間にあるもの。 私の独り言を、リコさんは黙って聞いていた。 ※ガリくんのお土産は、なぜか赤福。 |


