Bric-a-brac 〜我楽多工房〜

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真夏のオリオン見てきました。
なかなかパソコンの前にゆっくり座れなくって、
ちょっと遅ればせの私の個人的な感想です。

ネタバレありますので、見てない方や知りたくない方は
このあたりで取り舵じゃなくて面舵で急速旋回することをオススメします。
じゃないとイー77号に狙われます・・(笑)

もちろん映画自体も楽しみにしていたんですが、
(やっぱりメインはご贔屓の玉木さん!)と、そんなつもりで足を運んだのですが・・・

(ん?なんか違うゾ。。。?)
上手にいえないんですけど、
映画がはじまってすぐに、(この映画、玉木さんだけを目で追ってる映画じゃない・・・)って、
‘玉木さんだけを見るのはもったいない・・?’

・・・ううん、そうじゃなくって・・・

なんとなく・・・‘玉木さん自体そういう風に演じていない’ように私にはそう思えたんですね。
‘自分だけに人の注目や意識がいかないような、押さえた演技’・・といいますか。。。

玉木さん、玉木さん♪と浮かれながら映画館に入った気持ちがどこかへ行ってしまいました。
(それでもやぱり玉木さんはしっかり見てきたので、玉目線の感想はまた書かせていただきます・笑)

役柄のせいもあるのでしょうけど、演じる玉木さんからは、
‘主役の驕りや気負い‘のようなオーラはほとんど感じさせず・・・
それこそ「皆と同じ目線に立とうとする倉本艦長」と同じように、映画に関わってきたんだな、と。

‘他の共演者がいての自分’

主役としての責任を背負いながらも、出演者・スタッフ、映画にかかわるすべての人とともに
今の日本に元気を与える良い作品を皆で作っていこうという、

静かな、でも確固たる姿勢のようなものが、
今まで関わってきた作品よりいっそう、画面を通して強くつたわって来た気がして。。。。

一つの作品として、ちゃんとこの作品を見なければイカン!と思ったわけです。

玉ファンの私としては、公開前からも露出続きで嬉しい限りだったのですけど、
何故玉木さんがそこまで身を粉にして主役艦長兼宣伝隊長(?)として頑張っていたのか。。。
多分、私たちファンだけじゃなく、
それ以外のたくさんの人にも見てもらいたい作品だからだったんですね。


『真夏のオリオン』

第2次世界大戦末期・潜水艦で戦う男たちの話です。
そう書くと、『肩肘張った男臭い、血生臭い話』と敬遠され片付けられがち。
でも、この映画は違います。先日この目で見てきましたけど、全然違いました。

実在した話を元にした原作『雷撃深度19・5』(池上司・著)を題材にしていますが、
監修・脚色は福井晴敏さんにゆだねられていて、
「(終戦の)ローレライ」「亡国のイージス」などの福井さんのこれまでの映画を
ご覧になられた方なら多分わかっていただけるかと思いますが、
重たいテーマを扱っているけど、フィクションならではのエンタティメントという雰囲気が
この映画にもありました。でも内容は‘ローレライ<イージス<オリオンが一番’かな?

‘肩肘張らずに見れる'というのも頷ける。
描かれているのは、ありがちな残酷な場面ではなく、福井さんの得意とする
『その時代、戦争に直面しなければいけなかった人間達(同士)のドラマ』
それが一番前面に出されていた感じがします。

実在した 橋本以行(もちつら)艦長をモデルにした玉木さん演ずる倉本艦長。
怒らず怒鳴らず・・・穏やかで食べることが大好きで、
でもこと任務においては感情に流されず沈着冷静に指示を出し、時には非情な判断も下す・・・・

きっと彼は日本の敗戦をも見越していたんでしょう。
彼の任務・・・それはすでに『御国のため』でなく、
戦いながらも『生きてみんなを日本へ帰すこと』に変わっていたのかもしれない・・・
とても魅力的な人物でした。


玉木さんの脇を固めるベテラン役者さんもいい味出してました。
水雷長演ずる益岡徹さん、航海長演ずる吹越満さん、機関長演じる吉田栄作さん、さすがに上手いです。
ベテラン乗組員が年下の艦長が下す決断に応じる時の微妙な戸惑いぶりなど、
含みをもったお芝居ができるあたり、いい匙加減で伝わってきたり♪

ハーモニカで「真夏のオリオン」の曲を吹いた、若かりし頃の鈴木くん(大賀くん)
戦争当時の少年兵に一番感じが近かったのが彼じゃないかな、とおもいます。

人間魚雷・回天の搭乗員の遠山くんを演じた黄川田将也くん。
回天を使えない鉄の塊にされ、使命を失った怒りが彼の目から伝わってきて、とても印象的でした。

烹炊長役の鈴木拓サン(ドランクドラゴンの)。
まるで『キャプテン・ハーロック』に出てくる‘ヤッタラン副長’みたいでなんか可愛かったです。



劇中、もっとモノローグ等で倉本艦長や乗組員の心情等が吐露されているかとおもったのですが、
(もっと心の声も聞いてみたかった気もします)
映画という短い尺の中で到底描き切れるものではないでしょうし、
こればっかりは、台詞と表情から読み取るしかありません。
役者としては力量の問われるところですが、玉木さん健闘していたと思います。

パンフレットは、どうしようか迷って、見た後に買ったのですが、
もしか買われるなら、映画の前に買って、監督などの話や説明を読んでから見たほうが、
より、わかりやすかったかも。
艦の置かれている深刻な状況や、乗組員の心情など補足的に、
少し掘り下げて映画を見れるかもしれません。
ノベライズもこれから読んでみたいとおもいます。


(今まで見ていないようでも結構見てるもんだなぁ)と思った数々の戦争関連の映画の中で、
今回の映画は、今まで見たものから比べるとかなりライトな感じがしました。
言い換えれば、あの重たい時代をここまで‘さらっと’描けたな、と。
                      (↑言葉は少々悪いですが)
でも中にはちゃんとしっかりメッセージが息づいています。
『今までとは違う戦争映画を作りたかった』という製作サイドの意向は
作品にしっかり反映されていると思います。

同じ潜水艦ものでも『Uボート』のような悲惨さ・過酷さ・緊張感までのものは感じず
(感じずにすむという言い方もできる)
プロトタイプのイメージのありがちな戦争映画とは確かに一線を画してて、
女性にとっても見やすいく、見終わった後に優しい気持ちになる映画だとおもいます。


私的には、いろいろ楽しくツッコミ入れたくなってしまうところもありました(笑)
乗務員もみんなスタイルよく、カッコ良く、
幾分、清潔でキレイな感じで(服もヨレヨレじゃないし・笑)
ヘアスタイルの話まですると・・・戦争末期デスヨ(笑)

あと、すっごく気になったことが・・・・
二酸化炭素濃度が限界まで高い時に、サイダーの栓を抜いても・・・・・大丈夫なのかしら??(笑)

        *  *  *  *  *  *  *  *  *

一口に『戦争映画』といっても、それを定義付けるのは、正直とっても難しくて・・・
戦争は、それ自体が「世界を巻き込んだひとつの時代」でもあったりするので、
戦争に対する視点も、戦場や戦闘シーンなど描かれ方も、その映画の扱うテーマによってさまざま。
まさしく戦争映画と呼べる『戦争そのものと軍隊縦社会を題材にした血生臭い映画』もあれば、
その時代を生きた人達をとりあげた『戦争を主題(もしくは背景と)とした映画』もあります。

生々しい前者の作品はあまり好きじゃない方は結構いらっしゃると思いますが(私もですが)、
でも後者の方は、皆さん少なからず見ておられるんじゃないかと。

『シンドラーのリスト』 や 『戦場のピアニスト』 なども実話をもとにした映画でした。
一部過激なシーンもありますが、それぞれ感銘をうけたすばらしい映画でした。

『ビルマの竪琴』 『7月4日に生まれて』 『戦場のメリークリスマス』
『硫黄島からの手紙』 『プライベート・ライアン』 『ハンバーガーヒル』 『黒い雨』・・・etc
もっと括りを大きくすると、不朽の名作 『カサブランカ』 『誰がために鐘はなる』 だって
背景は戦争にあります。
(あ!そうそう!!これも古いですが 『ブリキの太鼓』 も衝撃的でした。。。)

極限の状態に置かれた人間からは、人間の本質が見えてきます。
だからこそ、この時代を題材にした作品がよく作られるのだと、
そこから人は何を感じるのかと・・・戦争を描いた映画の意義はそこにあるような気もします。


テーマをちゃんと含めながらも、
『真夏のオリオン』はそれを前面に押し出してみせるようなことはしていません。
戦後60年数年経った日本において、
戦争を知らない世代が作った映画だから、
戦争をこういう感覚で描けるようになったのかもしれない・・・と、今回の映画を見てそう思いました。


まだご覧になられてない方は
是非『真夏のオリオン』を見に映画館に足を運んでみて下さいね。

閉じる コメント(4)

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お久しぶりです
うーッ この映画・・・
スタッフ、キャスト共に真面目な取り組みがひしひしと伝わって
方向性も私の心情にはピターっとはまっています
私の中でベストと言える伊映画『ひまわり』は はからずも戦争映画でした
でもあれはあれ、これはこれ、と視点を替えて。。。
この映画の製作に関わった方たち全員(戦争を知らない世代)に そしてそのやさしさの視点に日本映画も捨てたものじゃないとある種感動を覚えました。

冬生さん 最近なんだかスッキリしなくて思考能力落ちてます。。。(苦)

2009/6/22(月) 午後 0:06 プスま

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何回も観ないと理解できない映画。。。
いや、何回も観なければいけない映画。。。真夏のオリオン
最近、頭をからっぽなままでも観れる映画が多い中、この映画は何回も観て、物語の意図を感じなければいけないなぁと思います。
むごたらしい戦争映画ではなかったので、安心しました。

玉木くん、素晴らしかったですねぇ♪
玉木くんは、役ごとに人格を代えて来るから、
いつも、何々の玉木くんと呼んでしまうのですが、
またひとつ、倉本艦長の玉木くんという引き出しが増えましたね。

私も、「ひまわり」で感動し、「禁じられた遊び」で泣きました。
『レッドオクトバーを探せ』も、おもしろかったです。

2009/6/22(月) 午後 8:34 maybe

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プスまさん
もしかして、体調もくずされているとか・・?大丈夫ですか・・?
どうぞ、ご無理なさらずに。。。私も思考力低下で、文章が端的にまとまりません。長々と読みにくくなってしまってます。。。(^^A;)

真面目な取り組み・・・伝わってきますよね!本当に!!
スタッフ・キャスト達にガッシリ支えられた玉木さん。
‘倉本艦長’という人物を無事世の中に送り出せたことは、きっと大きな自信となっているでしょうね(^^)

2009/6/23(火) 午後 8:10 冬生

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maybeさん
‘○○の玉木くん’(^O^)わかります、わかります(笑)
役柄に入り込み過ぎない分、‘しっかり演じてる’感じがしますね。
あと、監督さんなどに、
『‘自分の気が付いていない引き出しを開けてもらう’のを楽しみにしてる』というか。
カメレオンたる所以、というか、玉木宏の秘密の鍵は、そこにある!?今度のMWでは、どんな結城に仕上がっているのか楽しみですね♪

『ひまわり』『禁じられた遊び』・・・図書館のビデオコーナーで見て、涙をこらえるの必死でしたよ(TT)

(娘にPC占拠されてました・汗。リコメ遅くなってすいません)

2009/6/23(火) 午後 11:50 冬生

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