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今宵はロシア麦酒の「バルティカ8(英:Baltika 8、露:Балтика 8;ロシア/サンクトペテルベルグ)」を飲みました。容量500mL、アルコール度数5.0%、原材料:麦芽、ホップ。ウィート(小麦)ビール。無濾過。ヘーフェ・ヴァイスビア。

バルティカとはロシア語で「バルト海」という意味のようです。

フルーティなバナナとクローブの香りと味わい、フィニッシュ時に強まる微かな酸味も心地よい。いわゆるバイエルン風ですが、かなり淡い感じがします(しかし、小麦の美味しさが明確にわかります)。非常に飲みやすいものですが、やはり500mLは多すぎる印象です。

バルティカについては、近年これだけ日本で輸入されているにもかかわらず、今ひとつ日本できっちり紹介されていない気がしますので、HPやAnnual Reportを参考にして、少し手厚く書き連ねてみたいと思います(^^)。

バルティカ醸造所は1978年から工場設立が行われていましたが、完成したのは1990年の新興醸造所です。操業前夜が、ペレストロイカ&ソ連崩壊という時期ですから、何とも象徴的です。

なぜ象徴的かといいますと、ソ連崩壊後のロシアにおけるビール消費量はうなぎ上りで、消費量は1995年頃より急激に伸び始め、2004年の消費量は1993年に比べて約3倍に達しました。この背景には、伝統的に飲まれていたウォツカよりもビールの方が健康的でスタイリッシュだと考える若い人が多くなったこと、安価な輸入ビールが市場に出回るようになったことが考えられています(旧ソ連時代、輸入ビールは高級品だった)。

これは共産主義体制の崩壊と資本主義化の潮流の賜物といえますが、この流れにさらに拍車をかけたのがバルティカに他なりません。

バルティカは共産主義崩壊とほぼ同時にノルウェーのリングネス(Ringnes)社と共同経営(買収)の形を取ることとなります。これも象徴的な出来事で、現在に至っては、ロシア国内に純ロシア資本のビールメーカーは殆ど存在しておらず、現在では外資系ビール会社大手5社で90%以上のシェアと言われています。(新生銀行マーケット情報. 坂口泉、「ロシアのビール事情」 2006年6月)

1992年からバルティカ・ブランドを世に出し始め、2007年1月現在で9種類のブランドを輩出しています。今ではロシア最大のビールメーカーに成長し、2004年にはロシアにおけるビール市場の25%を占めるに至りました。

1999年には独立国家共同体(Commonwealth of Independent States)や米国、イスラエル、ドイツを中心に輸出も開始。2005年には35カ国に輸出するに至り、東西ヨーロッパの合計額でみると、2番目に売れたビールだったということです。

原材料についてはモルトはフランス、フィンランド、ドイツから輸入し、ホップは主にドイツから輸入して、一部はイギリスから輸入しています。近年の興味ある試みとしては、2000年にフランスのスフレ・グループ(Groupe Soufflet)と共同出資(スフレ7割、バルティカ3割)でロシア最大のモルト工場(Soufflet-Saint-Petersburg)の設立を行いました。


【バルティカ・シリーズ/9つのラインナップ】

私自身はこれまでに幾つかバルティカシリーズを飲んだことがありますが、いずれも想像していたよりもレベルが高かった記憶があります。バルティカ社のHPだけでは、今一ビールのカテゴリーがよく分からない部分もありますが、分かる限り書き留めます。

バルティカNo.0:
アルコール度数0.5%未満のノンアルコール・ビール。2001年に発売。初期比重125.0%。500mL缶あり。

バルティカNo.1:
ライト・ラガー。アルコール度数4.4%。

バルティカNo.2:
ペールビール(とある)。アルコール度数4.7%、2004年発売。初期比重11.5%。

バルティカNo.3:
クラシック。1992年発売。アルコール度数4.8%。初期比重12.0%。バルティカの中では一番売れているピルスナースタイルの麦酒です。500mL缶あり。

バルティカNo.4:
ダークラガー。1992年発売。アルコール度数5.6%。初期比重15.0%。カラメルモルトとライ麦モルトが用いられています。

バルティカNo.5:
ドルトムンダー。2002年発売。アルコール度数5.3%。初期比重12.0%。500mL缶あり。

バルティカNo.6:
バルティック・ポーター。1995年発売。アルコール度数7.0%。初期比重17.0%。

バルティカNo.7:
エクスポート・ビール。1994年発売。アルコール度数5.4%。初期比重12.5%。バルティカNo.3に比べて若干アルコール度数が高いが、ホップはバルティカNo.3に比べてさほど強調されていない。500mL缶あり。

バルティカNo.8:
ヘーフェ・ヴァイスビア。2001年発売。アルコール度数5.0%。初期比重12.5%。

バルティカNo.9:
ドッペル・ボック。1998年発売。アルコール度数8.0%。初期比重16.5%と高い。500mL缶あり。

バルティカNo.10:
2003年限定醸造のハーブビール。苦扁桃とバジルが用いられています。アルコール度数5.2%

バルティカNo.12:
2003年冬季の限定ビール。ヴィエナ。アルコール度数5.5%

バルティカHP↓
http://www.baltika.ru/

  • ロシアのビールって飲んだこと無いんですよ。 参考にさせてもらいますね!

    [ ala**th20*0 ]

    2007/1/3(水) 午後 11:32

    返信する
  • 顔アイコン

    バルト海っていう意味のビールなんですね。 日本だったら、「日本海」って感じなんでしょうね(笑)

    [ bam*e6*0729 ]

    2007/1/4(木) 午前 1:33

    返信する
  • alamithさん、海外の技術が入ってきている事も大きいとは思いますが、なかなかロシアも侮れないと思いました!!

    [ brillat savarin ]

    2007/1/4(木) 午前 3:17

    返信する
  • bamseさん、そう考えると「渋い名前」ですなぁ・・・・。

    [ brillat savarin ]

    2007/1/4(木) 午前 3:18

    返信する
  • へ〜コニャックだけじゃないんですね。また勉強になりましたよm(_ _)m

    ジン君

    2007/2/13(火) 午後 10:51

    返信する
  • ウォツカのことですね、きっと。。。。

    [ brillat savarin ]

    2007/2/13(火) 午後 11:31

    返信する

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