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No.299_欧和(Owa)

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欧和(オウワ;ベルギー/フラマン・ブラバント州)。容量330mL、アルコール度数5.0%(その後、5.5%)、原材料 大麦麦芽、ホップ、米(1%)。専用グラス は陶器です。

外観はやや濃色のアンバーで濁っています。カーボネーションはやや強い印象。ベルジャン・エールとしては珍しく、ホップのアロマが比較的明瞭で、これにミルクチョコレート様の香味、コーヒー様の風味。残糖感が比較的弱く、仄かなポン菓子(ドン菓子)のような甘さ。フィニッシュの苦味は強め、僅かの酸味を帯同して引き締まり、ドライ感、スナップ感に優れています。ボディは弱〜中以下。淡く飲みやすい。ベルギーにはあまり見当たらない類のビール。

日本人として初めてベルギーにおいて、レシピを組むところからビール醸造を行ったという今井礼欧(Leo Imai:写真)氏の品。

同氏は、大手ビール会社に就職したが、「自分の手で造ったビールを責任を持って提供したい」と一念発起し、退職して英国の大学院で醸造学を勉強。2002年から2年間、ドイツ・バイエルン州のビール醸造所でビール造りを実地で学んだ。その後、多様なビールを造るベルギーに渡った。20以上の醸造所を回った末、ベルナルド・レブック(Bernard LeBoucq)氏の経営する『シント・ピーテルス(Sint Pieters)醸造所』で働くことになった。レブック氏は、「欧和」の製造を快く受け入れた。
(参考:日本経済新聞/四国新聞 2006年6月12日、一部改変)

このビールは2006年5月12日に初めて誕生し(初回1,000本)、ブリュッセル市内の日本料理店を中心に飲まれているといいます。

シント・ピーテルス醸造所は2004年秋に創設された醸造所。本醸造所は元ドゥ・ランク(De Ranke)醸造所で醸造していたYvan De Baets氏と協力し、新たにドゥ・ラ・セーヌ醸造所(De la Senne:或いは、de Zenne ※)として生まれ変わろうとしています(移行期は、ドゥ・ランク醸造所でこの醸造所の品を造るとのこと)。

今井氏はその後、ブリュッセルの中心から離れたウックル(Uccle)の付近の醸造所跡を借り、自力で改造して、試験醸造をはじめました(写真:試験醸造所)。実際の醸造・瓶詰はヴァルデュー醸造所(Val-Dieu)で行っています(2009年9月現在)。

最後に、日本とベルギーの架け橋となっている今井氏と輸入に熱意を示した方の、志の交差点でこのビールが飲めることを喜びたいと思います。


※ドゥ・ラ・セーヌ醸造所は(今回ご紹介の欧和と同様)ホップがやや利いているジンネ・ビール(Zinnebir ※)をフラッグとしており、他にも軽めのスタウト風エール「スタウトリーク(Stouterik)」なども醸造しています。Senne(セーヌ:フランス語)/Zenne(ゼンネ:フラマン語)は両者とも同じのこと。“Zinnebir”の“Zinne”も“Zenne”が訛ったもの。

【参考文献】
Tim Webb. Good Beer Guide Belgium, CAMRA Books(2005), p.138.
日本経済新聞2006年6月12日号ほか.

【参考HP】
ラ・センヌ醸造所HP(仏語、蘭語)
http://www.brasseriedelasenne.be/


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☆この記事に1票☆

  • この今井氏の記事でわくわくしましたよ。
    すごい!世界中を渡り歩いていますね〜
    こういう人生にあこがれちゃいます。
    グラスが陶器なのが逆に新鮮さを感じましたよ。
    なぜ日本の大手みたいに米を入れてるのでしょうか?このビールは日本人がターゲットですか?(料理屋オンリーの販売?)、現地の人は飲むのですか?
    ものすごく期待が膨らみましたよ(^-^)

    ジン君

    2007/11/9(金) 午後 2:30

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    おー凄いですね!ファイトだ日本!
    是非飲んでみたですし、ベルジイアン達もきっと漢字に面白がって飲むのでは?もっともっと増えれば面白いですね、漢字ラベル!

    [ tak*ta*a*5tri ]

    2007/11/9(金) 午後 4:27

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  • このビール、以前記事を読んでから、一度飲んでみたいな〜と思っていて、ベルギーで探しましたが、見つかりませんでしたよ。
    まさかベルオーブに行けば飲めるなんて知りませんでした。
    東京ってやっぱりいいな〜と思いますよ。デリリウムカフェも気になりました。

    かれん

    2007/11/9(金) 午後 6:31

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    私が飲んだ時には、さわやかなホップのようなアロマが鼻にぬけるように感じました。
    今井さんすごいですね。こういう信念をもって突き進む人に自分もなりたいです。

    [ bam*e6*0729 ]

    2007/11/9(金) 午後 11:40

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    こういうの憧れます!!
    ベルオーブか。今度行ってみまーす!

    [ agu**caf* ]

    2007/11/10(土) 午前 1:26

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  • 顔アイコン

    ワインでは渡仏し葡萄栽培から始める方も多いのですが、
    ベルギーでビール造りは未問でしょうね。

    ベルオーブのS氏から、このお話を少し伺っていました。
    生産量が少なく系列店のみの提供なので
    年明け早々、東京へ飛ぶかもしれません(笑

    samuchosamucho

    2007/11/10(土) 午前 1:40

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  • 亜門さん、漢字の逆輸入、感慨深いですね!

    [ brillat savarin ]

    2007/11/10(土) 午前 7:59

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  • ジンさん、このビールは日本食に合わせるという意図があるそうですよ。
    個人的感想として、飛びぬけた何かがあるわけでは有りませんが、贔屓してしまう気持ちはありますね。

    [ brillat savarin ]

    2007/11/10(土) 午前 8:00

    返信する
  • かれんさん、さすが、抑えてましたか。ベルオーブの方の情熱の賜物です。
    デリリウム・カフェはビールの温度管理など、これからかな、というところが相当ありましたが、ベルギービールを楽しく飲める空間が1つ増えただけで満足すべきですね。

    [ brillat savarin ]

    2007/11/10(土) 午前 8:02

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  • バムセさん、そう、ホップのキャラクターが強いですね。ビールの中に、ビール作りをする人を思い、そこに御自身を重ねるとは。その思いを見習いたいです。

    [ brillat savarin ]

    2007/11/10(土) 午前 8:03

    返信する
  • aguracafeさん、是非訪れてみてください。
    そんな背景を思いながら飲むことで、もっと目の前のビールを愛しく思えること請け合いです。

    [ brillat savarin ]

    2007/11/10(土) 午前 8:03

    返信する
  • Samuchoさん、今井氏は近々お店に来るそうです。その際にお会いできたらいいですね。
    生産者と消費者を繋ぐという意味で、こういう面白いケースは少ないですよね

    [ brillat savarin ]

    2007/11/10(土) 午前 8:04

    返信する
  • 内緒さん、そちらのゲスブでコメントいたします。

    [ brillat savarin ]

    2007/11/10(土) 午前 8:04

    返信する
  • 顔アイコン

    内緒さん、またまた、貴方のゲスブに。

    [ brillat savarin ]

    2007/11/11(日) 午前 0:47

    返信する
  • 内緒さん、ベルギーにはあまりないタイプのビールですよね。ここのブルワリーの他のビールもどれもホッピーですよ。また、近々ご紹介しますね。

    [ brillat savarin ]

    2007/11/27(火) 午前 5:35

    返信する
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    NHK-BSに出演されていたのを見ました。
    程無く来日されてデリリウムカフェでイベントとか。
    頑張って欲しいですね。 削除

    [ Hira ]

    2009/10/4(日) 午後 10:57

    返信する
  • Hiraさん、今井氏がTVに出演されたそうですね!私は未だ観ていませんが。。。デリリウムで是非「欧和」をお試しください!

    [ brillat savarin ]

    2009/10/6(火) 午前 4:24

    返信する

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