ここから本文です

書庫過去の投稿日別表示

全1ページ

[1]

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

仕事が一段落して、もう1杯。Aecht Schlenkerla Rauchbier Märzen(エヒト・シュレンケルラ・ラオホビア・メルツェン;ドイツ/バンベルグ)。容量500mL、アルコール度数5.1%、原材料:大麦麦芽、ホップ。初期比重1.054、30 IBU。ラオホビア。

突出したスモークのアロマが強烈に香ばしい。苦味が後を引きますが、薫煙の風味に飽きず、むしろ癖になります。苦味が口内から消得ていく過程で渋味の相を舌の奥で感じますが、これも気持ちよい。重厚感があるモルティな甘味も看取できます。

これは、文字通りラオホ・スタイルの元祖です(Aechtは“オリジナル”の意です)。
ラオホ(Rauch)とは、独語で「煙」の意味。このビールは、3年寝かせて乾かした地元フランケン地方の森のブナの丸太を1日以上かけて燃やし、その薫煙で燻して乾燥させた「燻製モルト」を使って醸造しています。

シュレンケルラ・ラオホビア・メルツェンを醸造しているヘラー=トゥルム(Heller-Trum)醸造所はドイツ南部の古都バンベルグ(Banmberg)にあります。起源となっている醸造所併設の居酒屋自体はHPによれば、1405年まで遡ることができます。醸造所は、(ラベルにもあるように)1678年から操業された模様で、現在、トゥルム家の5代目により営まれています。

ヘラー=トゥルム醸造所の製品の95%がラオホであり、シュレンケルラ・ラオホビア・メルツェン以外にも更に濃厚な「シュレンケルラ・ウアボック(Ur-Bock)」、「ラオホビア・ヴァイツェン」などを醸造しています。

なお、シュレンケルラの語源は、フランケン地方の古い言い回しで「千鳥足」のことらしい。独語の動詞にSchlenkern(シュレンケルン;ユラユラ揺れながら歩く)っていうのがありますので、そんな語感なのでしょうが、末尾の“la”の辺が典型的にこの地方(フランコニア)の方言のようです。王冠にも片手にビール、片手に杖をついて歩いている「酔っ払い」がデザインされています。

http://www.schlenkerla.de/indexe.html

開くトラックバック(1)

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

今宵はロシア麦酒の「バルティカ8(英:Baltika 8、露:Балтика 8;ロシア/サンクトペテルベルグ)」を飲みました。容量500mL、アルコール度数5.0%、原材料:麦芽、ホップ。ウィート(小麦)ビール。無濾過。ヘーフェ・ヴァイスビア。

バルティカとはロシア語で「バルト海」という意味のようです。

フルーティなバナナとクローブの香りと味わい、フィニッシュ時に強まる微かな酸味も心地よい。いわゆるバイエルン風ですが、かなり淡い感じがします(しかし、小麦の美味しさが明確にわかります)。非常に飲みやすいものですが、やはり500mLは多すぎる印象です。

バルティカについては、近年これだけ日本で輸入されているにもかかわらず、今ひとつ日本できっちり紹介されていない気がしますので、HPやAnnual Reportを参考にして、少し手厚く書き連ねてみたいと思います(^^)。

バルティカ醸造所は1978年から工場設立が行われていましたが、完成したのは1990年の新興醸造所です。操業前夜が、ペレストロイカ&ソ連崩壊という時期ですから、何とも象徴的です。

なぜ象徴的かといいますと、ソ連崩壊後のロシアにおけるビール消費量はうなぎ上りで、消費量は1995年頃より急激に伸び始め、2004年の消費量は1993年に比べて約3倍に達しました。この背景には、伝統的に飲まれていたウォツカよりもビールの方が健康的でスタイリッシュだと考える若い人が多くなったこと、安価な輸入ビールが市場に出回るようになったことが考えられています(旧ソ連時代、輸入ビールは高級品だった)。

これは共産主義体制の崩壊と資本主義化の潮流の賜物といえますが、この流れにさらに拍車をかけたのがバルティカに他なりません。

バルティカは共産主義崩壊とほぼ同時にノルウェーのリングネス(Ringnes)社と共同経営(買収)の形を取ることとなります。これも象徴的な出来事で、現在に至っては、ロシア国内に純ロシア資本のビールメーカーは殆ど存在しておらず、現在では外資系ビール会社大手5社で90%以上のシェアと言われています。(新生銀行マーケット情報. 坂口泉、「ロシアのビール事情」 2006年6月)

1992年からバルティカ・ブランドを世に出し始め、2007年1月現在で9種類のブランドを輩出しています。今ではロシア最大のビールメーカーに成長し、2004年にはロシアにおけるビール市場の25%を占めるに至りました。

1999年には独立国家共同体(Commonwealth of Independent States)や米国、イスラエル、ドイツを中心に輸出も開始。2005年には35カ国に輸出するに至り、東西ヨーロッパの合計額でみると、2番目に売れたビールだったということです。

原材料についてはモルトはフランス、フィンランド、ドイツから輸入し、ホップは主にドイツから輸入して、一部はイギリスから輸入しています。近年の興味ある試みとしては、2000年にフランスのスフレ・グループ(Groupe Soufflet)と共同出資(スフレ7割、バルティカ3割)でロシア最大のモルト工場(Soufflet-Saint-Petersburg)の設立を行いました。


【バルティカ・シリーズ/9つのラインナップ】

私自身はこれまでに幾つかバルティカシリーズを飲んだことがありますが、いずれも想像していたよりもレベルが高かった記憶があります。バルティカ社のHPだけでは、今一ビールのカテゴリーがよく分からない部分もありますが、分かる限り書き留めます。

バルティカNo.0:
アルコール度数0.5%未満のノンアルコール・ビール。2001年に発売。初期比重125.0%。500mL缶あり。

バルティカNo.1:
ライト・ラガー。アルコール度数4.4%。

バルティカNo.2:
ペールビール(とある)。アルコール度数4.7%、2004年発売。初期比重11.5%。

バルティカNo.3:
クラシック。1992年発売。アルコール度数4.8%。初期比重12.0%。バルティカの中では一番売れているピルスナースタイルの麦酒です。500mL缶あり。

バルティカNo.4:
ダークラガー。1992年発売。アルコール度数5.6%。初期比重15.0%。カラメルモルトとライ麦モルトが用いられています。

バルティカNo.5:
ドルトムンダー。2002年発売。アルコール度数5.3%。初期比重12.0%。500mL缶あり。

バルティカNo.6:
バルティック・ポーター。1995年発売。アルコール度数7.0%。初期比重17.0%。

バルティカNo.7:
エクスポート・ビール。1994年発売。アルコール度数5.4%。初期比重12.5%。バルティカNo.3に比べて若干アルコール度数が高いが、ホップはバルティカNo.3に比べてさほど強調されていない。500mL缶あり。

バルティカNo.8:
ヘーフェ・ヴァイスビア。2001年発売。アルコール度数5.0%。初期比重12.5%。

バルティカNo.9:
ドッペル・ボック。1998年発売。アルコール度数8.0%。初期比重16.5%と高い。500mL缶あり。

バルティカNo.10:
2003年限定醸造のハーブビール。苦扁桃とバジルが用いられています。アルコール度数5.2%

バルティカNo.12:
2003年冬季の限定ビール。ヴィエナ。アルコール度数5.5%

バルティカHP↓
http://www.baltika.ru/

開くトラックバック(2)

全1ページ

[1]

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事