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昨日は久々のオペラナイトでした。
4人のボックス席だったので、20年来一緒にオペラ通いをしているBが2人の友人を連れてきました。
どちらも彼女の友達ですが、この2人も昨夜が初対面、早い話がBを中心に皆
初対面の我ら4人はオペラ好きであるという共通の話題で会った瞬間から会話は盛り上がりました。
最初の幕間に素性を知るBは、私がリンカーンセンターのガイドとして働いている事を皆に
紹介。私は新米ガイドとして小中学生を中心にボチボチやってる事、
今月末からいよいよ一般客のツアーが始まるようなので気分は戦々恐々であると話しました。
次の幕間、
Bの同僚Kが「ヨーコ、ここ(メトロポリタン歌劇場)のツアーを私達にやって頂戴よ。」と
いきなり素っ頓狂なことを言い出しました。
「はぁッ??」と、私がうろたえると、
「一般客のツアーの為の練習よ。私達実験台になるわよ〜」と、K。
「そーだわ、おやりなさいよ。 アタシたちあんたの事テストしてあげる。」
「GREAT IDEA!! 私達だってここの歴史とか聞きたいわ〜」ノリの良い2人も即同調、
「さぁ早く」と、言わんばかりに3人は立ち上がりました。
かくして、最初の幕間に「アメリカのオバサンたちは『聞きたがりやさん』だから
どんな質問してくるかと思うと恐ろしい」と言ったアタシは、3人の妙齢のアメリカ人女性を前に
「Hi, good afternoon. Welcome to Lincoln Center」と、ご案内をオッ始める事になりました。
リンカーンセンターのある場所は、かつてはスラム街でした。
リンカーンセンターの歴史を語るとき、ここが映画ウエストサイドストーリーの
舞台にもなった荒んだ地域だった話は避けて通れません。
スラム再開発の話しに於いて、研修期間に教官からSLUM (スラム、貧民窟)とか
POOR AREA(貧乏)、LOW INCOME AREA(低所得者層)などの表現は
避けるように注意を受けました。
ツアー客(特に遠足の子供達)はありとあらゆる種の人が参加するので
POORやBADなどの直接表現は避けて、「常にオブラートで包んだ表現をせにゃならぬ」
と、固く言い渡されました。
スラムを間接表現すると??
しばし考えた教官は…「Well, How About Stressed Area…
(ストレスのある地域と表現したらどうでしょう?)」と答えたので
確かにストレスのたまる場所であるわなぁーと、私は
いつもの如く深読みもせず、確認もせず、そのまんま受け取り
以後、今まで案内した小中高生に
「ニューヨーク市は当時このSTRESSED AREAの再開発を積極的に手がけていてぇ〜」と、
説明を続けていました。
従って、昨日も3人を前に「THIS STRESSED AREA〜」と繰り返したのですが……
ひとりが「STRESSED AREA?」と首を傾げるので私は直接表現と間接表現の趣旨を説明しました。
「へぇ〜そうなんだ」と、彼女は一旦は納得したようですが、その後も首を傾げ、
その後すぐに思い当たったように
「ヨーコ、それってSTRESSEDじゃなくDISTRESSEDじゃない?」と言い出しました。
彼女が言うと、他の2人は「エッ、ヨーコはDISTRESSEDって言ったンでしょう」と
怪訝そうに言うので、私は正直に
「私は教官に教えてもらったようにSTRESSEDと言った」と申し出ました。
すると3人はかわるがわる「教官はDISTRESSEDって言ったと思うわ〜、
STRESSEDでも意味はわかるけど、この場合はDISTRESSEDの方がしっくりくるもん」と言い出しました。
3人のネイティブスピーカーがそう言うのですから、それに間違いないと思いますが、
DISTRESSEDってなんだ? ストレスにDISがついてるから ストレスがないみたいだけど…
(おまけにアタシにゃまるっきり同じように聞こえる....、私の英語力は所詮この程度です。)
帰宅して『STRESSとDISTRESSの違いはなんぼのもんじゃい?』と調べてみると
前者が『重圧のかかった』であるなら後者は『経済的に困窮した』で
まさしく教官の発音した“DIS”を私が聞き逃していたこと、
昨日のサクラのひとりが、私がDISを発音してないことを聞き逃さなかったことにより
判明した私の大きな間違いに愕然としました。
こーゆー事があるんだから、今後も胸を借りることが出来るチャンスが
ある時は恥ずかしがらず胸を借りようときっぱり決心しました。
こんなことで一般客ツアー、タチウチできるでしょうか?
益々心配になってきました。
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そうなんですか、私も知らなかったです。
新しいことをすると、新しい発見があるものです。
ドラゴンさんに合っている仕事のようですが・・・・
2009/12/13(日) 午後 2:58
やっぱり持つべきものは友ですね〜
練習になってもらって、発覚だもん。
2009/12/13(日) 午後 9:34 [ 海くんママ ]
マダムさん、最初は大変なものに首をつっこんだって思いましたが
少し度胸がついてきてまして、でもこの失敗の発覚で
この手の“知らぬが仏間違い”をやっていそうで恐ろしいです。
マッ相手がどこまで気づくかですが...アハハ
2009/12/13(日) 午後 10:12 [ ドラゴン ]
海くんママさんお久しぶりです。
アメリカ人は“芝居っ気”たっぷりの人が多いから彼女達が立ち上がって「まぁー奥様どちらから?」」「アタクシ バージニアから来ましたのよ」「まぁ、ツリーを見にいらっしゃいましたの?」とか
目の前でツアー客装って芝居を始めるので 最初はギョッとたじろぎました。 今思うと有難い ROLE PLAYでしたよ。
2009/12/13(日) 午後 10:16 [ ドラゴン ]
DISが付けば反対語になるのに、ストレスは何だか意味合いまで違ってきますね。言葉は繊細ですねー!
どうかしたら、その繊細が上に誤解も生じますねー。
まっ、考え過ぎる時もありますがーーー。
2009/12/14(月) 午前 7:19 [ ありがとう ]
よくよく考えると DistressはStressにDISがついた言葉じゃないんですよ。…ったく紛らわしいったらありゃしない! おまけに
ご主人に早口で両方発音してもらうとわかると思いますが
まるっきり同じに聞こえますよ。『箸をもつ』『端をもつ』なら
私にもわかるンですがねぇー
2009/12/14(月) 午前 7:34 [ ドラゴン ]