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怒り

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本当に凄いのは・・・

劇場で観た『怒り』の感想。

ある夏の暑い日に八王子で夫婦殺人事件が起こった。犯人は顔を整形し、全国に逃亡を続ける。そして事件から1年後。千葉と東京と沖縄に、素性の知れない3人の男が現れた。

逃走中の殺人犯(仮)の三人を演じるのが、松山ケンイチ、綾部剛、森山未來です。
それぞれがそれぞれの雰囲気を持っており、謎にグイグイ引き込まれる力を持っています。
特に公開当初、最も評価されていたのが綾部剛と妻夫木聡が演じる同性愛者の役だったと記憶しています。


しかし、私が劇場のスクリーンを観て一番唸ったのは、宮崎あおいの演技でした。
少し思慮が足りない迂闊な娘役を見事に演じきっています。凄いです。
喋り方や歩き方、その動作の数々で「あぁ、なんて軽率な娘なんだろう」とずっと感じていました。
これまでの宮崎あおいの役柄とは一線を画していて、「これぞ女優!」というプロフェッショナル。
個人的にはこの年の最優秀助演女優です。


物語としては、三人の逃亡者の物語を丁寧に描いていて楽しめたのですが、真犯人のネタばらしに今ひとつインパクトが足りない気がしました。
これは三人の物語を同時に追っているため、どうしても一つ一つが希薄になってしまうんでしょうね。

一番印象に残った逃亡者は松山ケンイチのエピソードでしたが、これは渡辺謙と宮崎あおいが脇を固めていたことが大きいと思います。

綾部剛と妻夫木聡のエピソードは、ホモセクシャルというショッキングな設定が際立っていただけで個人的には余り評価をしていません。

一方で森山未來はともすれば単調になりがちなエピソードを熱演していたと思います。


犯人探しを楽しむ映画というよりも、逃げ続ける男たちの悲哀みたいなものを感じ取る映画というのが、個人的な印象です。



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