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魔王・信長は、まさに今、自らの手で命を絶とうとしていた。一向徒を直接切った手、延暦寺攻めを指示したその手、光秀をぶん殴ったその手で____
「その首、頂戴する!」
信長が振り返ると、すでにそこには槍を突き出して書けてくる足軽達の姿があった。
信長は素早く身をかわすと、とっさに槍をつかみ、奪って瞬く間に足軽三人を薙いだ。
だが、薙いだときに得た手応えと共に、信長は腹に走る激痛と、この上ない脱力感を感じた。そして床に倒れた後に、胴から切り離された自らの下半身を見た。
「よし、早く首を取って脱出するぞ。そろそろ崩れてきそうだ。」足軽大将であるその殺人者は命じた。
足軽が短刀を信長の首筋に入れたときにはすでに第六天魔王はすでに昇天していた。
今、戦国の世において最多殺人記録を作った魔王の命を取る作業が粛々と進められていた___
しばらく後、燃えさかる本能寺の廊下を、魔王の首を持ちながら駆ける足軽大将と足軽二人がいた。
三人の顔は喜びに満ちあふれてはいたが、どこか心の穴のような物も____抱えていた。
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ついに信長が討たれたようですね。ラストが意味深ですな。ポチ☆
2012/3/28(水) 午後 3:59
ご訪問、ありがとうございます
2012/3/29(木) 午前 9:28 [ 島津は鈍足 ]