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(2)「移動野営1」 8/1823
8/18(土) 
◆天気:くもり 
◆行程:Tuolumne Meadow(トゥオルミー・メドウ)⇒Ireland Creek(アイルランドクリーク)
0700起床。いよいよ移動野営開始日。1000までにウィルダネスセンターに行ってWilderness Permit(許可証)を取りに行かねば許可証がキャンセルされてしまうため、急いで朝食や後片付けを済ませ、0900にバックパッカー専用キャンプ場を出発。

野営を共にしたジムと。
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ウィルダネスセンターでは、パークレンジャー(国立公園監視員)の話す英語の聞き取りに苦労する。まだアメリカ英語に慣れが必要だった。ここで「あなたはJMT(ジョン・ミューア・トレイル)を歩きたいのよね?このトゥオルミー・メドウからすぐにJMTを歩ける許可証に空きが出たけど、どうする?」と聞かれた。本来私が取得していた許可証は今日一日JMT以外のところを歩き、翌日JMTに合流するものだったが、初日からJMTを歩けるとはラッキーな話であり、ぜひぜひとお願いする。もっとも、このトゥオルミー・メドウからJMTを歩くとすぐのLyell Valley(ライエル渓谷)はクマがよく出ると言われていたエリアだったので怖い気持ちもあったが…。

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これが”Wilderness Permit”と呼ばれる許可証。国立公園では、フロントカントリーと呼ばれる観光地エリアは許可証なく入れるが、バックカントリーと呼ばれる原生自然エリアに野営前提で入る場合にはこの許可証を取ることが必要になる。許可証は入る日・登山口ごとに5〜15人程度しか発給されない狭き門で、人気のある登山口だとオンライン予約が可能となる半年前にすぐに一杯になる。写真は、オンライン予約していた”Mono/Parker Pass(モノ・パーカー・パス)”という入域登山口が手書きで”Lyell Canyon(ライエル渓谷)+Donohue Pass(ドナヒュー・パス)”に訂正されている。
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ウィルダネスセンターを出、少し歩くとJMTの看板を見つけた。ここからが私のJMT(ジョン・ミューア・トレイル)の始まりとなった。
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私のキャップを見て話しかけてきた米国連盟の現役指導者。
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バックパックの重さが30Kg近かった為、歩くのがとても苦しかった。少し歩いては立ち止まり休みながらでないと歩けなかった。
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結局、予定よりもだいぶ手前のIreland Creek(アイルランドクリーク)という沢の近くで野営することにした。国立公園のルールの通り、トレイルから30m離れていてトレイルから見えない野営地を探した。
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初めて浄水器を使い、沢の水のろ過を行った。写真中央の太いマジックペンみたいなのが浄水器。
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テントを張ったあと、ドイツ人ハイカーが私の近くでテントを張りたいと聞いてきた。彼女はドイツ人ハイカーで、名はソーニャといい、メキシコからカナダまで伸びるPCT(パシフィック・クレスト・トレイル)という約4200キロあるロングトレイルに独りで挑戦しているハイカーだった。遠くに聞こえる雷におびえながら、雨の中で二人で炊事・夕食を共にし、語り合った。この日は初めて浄水器を使って水をろ過し、ついにこのトレイル初の野外トイレも経験し、一皮むけた気分になった。とても疲れていたため、テントの中でにらんでいた地図につっぷして寝てしまった…。イメージ 12


 
8/19(日) 
◆天気:雨 
◆行程:Ireland Creek(アイルランドクリーク)⇒Donohue Pass(ドナヒューパス)手前
0600起床。0935 北に行くソーニャと別れ、南に歩き始める。
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ソーニャにはハイキングのイロハをいろいろと教えてもらえたが、バックパックの重さを何とかしないとJMTの踏破は無理だと考えていた。肩が痛く、何度も立ち止まりながら歩いた。一日雨が降ったりやんだりの日で、ずっと雨具を着たまま行動した。沢が多くなり、蚊が増えた。
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北へ向かう熊本大学探検部の学生とすれ違う。
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アメリカの防虫スプレー。プラスチックのキャップがどんどん溶ける強力さは恐怖。
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初めての渡渉(=沢を歩いて渡ること)も経験し緊張した。トレッキングシューズからサンダルに履き替えるのだが、沢の水は氷のように冷たく悲鳴をあげてしまう。
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この日はDonohue Pass(ドナヒュー・パス)という峠を越える予定だったが、すでに17時近くなっており、ドナヒュー・パスへの道が不明瞭で迷いそうだった。先に野営していた”Papa Bear(パパベア)”からもすすめられ、私も野営を決意。この日も一日、英語の勉強のためにもすれ違うハイカーに積極的に英語で話しかけた。まだアメリカ英語が聞き取れない時もあるが、毎日続ければ耳が鍛えられるだろうと思った。しかし、バックパックの重さがきつくてスケジュールが遅れており、自分は最初の補給地であるMammoth Lakes(マンモスレイクス)にすらたどり着けるか不安だった…。

中央左が”Papa Bear(パパベア)”のテント、右が私のテント。
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8/20(月) 
◆天気:快晴 
◆行程:Donohue Pass(ドナヒューパス)手前⇒Emerald Lake(エメラルドレイク)
0500起床。0849出発。最初の峠ドナヒューパスを目指す。

野営を共にした”Papa Bear(パパベア)”と。
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あこがれの峠・Donohue Pass(ドノヒュー・パス)3,368m。JMTを北から南に歩く場合、このドノヒュー・パスを越えるには抽選で許可を取らねばならない。私はラッキーだった。JMTでは2,000〜4,000m級の峠を10個以上越える必要がある。
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渡渉(沢を渡る)も増えた。
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ラバ(ロバと馬をかけあわせた雑種)を引き連れて歩くハイカーに出会う。
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気になっていた黒い雲が広がり、雷が聞こえてきた為、野営地へと急ぐ。
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1000 Island Lake(サウザンドアイランドレイク)
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1920 この日の野営地Emerald Lake(エメラルドレイク)到着。ソーニャがすすめてくれた野営地。森の中は蚊がすごかった為、岩山の上にサイトを見つけて野営。母娘でJMT挑戦中のローラとリアに出会い、共に野営することに。設営後に豪雨となる。
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写真中央に光っているのはソーラーランタン。昼間はバックパックからぶらさげておけば日光で充電出来るスグレモノで、アメリカ人ハイカーたちからも絶賛された(Made in USAなのだが!)。
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トイレセット。トイレットペーパー、使った紙を入れるビニール袋、穴を掘るシャベル。
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8/21(火) 
◆天気:くもりのち雨 
◆行程:Emerald Lake(エメラルドレイク)⇒Vivian Lake(ビビアンレイク)近く
0530起床。0820出発。この日は美しい湖が次々にあらわれた日だった。

Emerald Lake(エメラルド・レイク)
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Ruby Lake (ルビーレイク)
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Garnet Lake (ガーネットレイク)
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Shadow Lake(シャドー・レイク)
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Rosalie Lake (ロザリー・レイク)
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この日、道で会ういろいろな人から「君はニック(私のニックネーム)だよね?野営地にズボンを忘れていないか?ローラとリアが君を探しているぞ!」と言われた。そんなはずはないと思うものの、少し不安になっていた。結局、ローラとリアと会うことが出来、彼女たちが持っていたズボンが私のものではないことを確認。一時期、「ズボンを忘れたニック」としてトレイルでちょっとした有名人になった。

この日野営地を共にしたアイダホ州出身のシエナとエマ。幼稚園からの幼なじみだという。
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この日はこの名もなき湖のそばで野営することにした。
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きれいな沢の水を飲みたいエマが、近くに沢を探したと言って水を汲んできた。私もトレイルから外れ沢を探しに行った。無事に沢を見つけられたが、全く油断して動いていたためトレイルへの戻り方がわからなくなってしまった。最初は冷静にしていた私だが、徐々に「遭難」という言葉が脳裏にちらつき焦った。とにかく落ち着いて、記憶を頼りに来た道を戻ろうと奮闘すること約15分、ようやくトレイルを見つけることが出来た。結果オーライであるが、自然をなめてはいけないと心に誓った。
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この日の野営地は、何となくクマが出そうな雰囲気があるところで怖かった…
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8/22(水) 
◆天気:晴れ 
◆行程:Vivian Lake(ビビアンレイク)近く⇒Mammoth Lakes(マンモスレイクス)の町
0500起床。0745出発。この日は休憩地・マンモスレイクスの町へ下りる日。荷物がどんどん軽くなってきているためか、身体が慣れてきたためか、スイスイ歩けた。

ラスベガスから来ていた母娘ローラとリア。Emerald Lake(エメラルドレイク)での野営以来、この二人とはとても仲良くなった。
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昔懐かしいフレームザックを背負っているハイカーがいたので写真を撮らせてもらう。私もボーイ隊員時代はこれだった。アメリカではいまだにフレームザックが多いのかと思っていたが、実際には非常に少なかった。
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渡渉(沢を渡る)の準備
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Reds Meadow(レッズメドウ)のTrail head(登山口)。この交差点からいったんJMTを抜け、最初の休憩地であるMammoth Lakes(マンモスレイクス)の街に向かった。
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Mammoth Lakes(マンモスレイクス)の街に行くには、このMammoth Adventure Centre(マンモス・アドベンチャー・センター)というリゾートでバスを乗り換える必要があった。ここはマンモス山でのスキーを中心として、マウンテンバイクのための施設などが充実していた。
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バスを乗り継ぎ、ついにMammoth Lakes(マンモスレイクス)にある宿”Davison Guest House(ディビソン・ゲストハウス)”に到着。すぐにでもジュースなどを買って飲みたかったが、周囲は別荘が立ち並ぶリゾート地で、お店などはバスに乗って町の中心部に行かねばならぬことを知り驚いた。
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宿にはハイカーが不要なものを入れるHiker BOX(ハイカーボックス)があり、欲しい人はこの中から勝手に取ってよかった。私はこの夜のおかずに出来そうなビーフシチューなどいくつかの食材をいただいた。
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8/23(木) 
◆天気:晴れ ◆行程:Mammoth Lakes(マンモスレイクス)の町に滞在
この日はZero Day(休息日)。朝食後、まずは汚れた服を洗濯。
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町での移動は、無料で運行されているバスを使った。慣れるととても便利だった。
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まず郵便局に行き、削れそうな装備を日本へ郵送した。重さを計ったら18 パウンド(8.172Kg)あった。
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その後は、スーパーで食材やトイレットペーパーの買い出し。
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その後、近くにあるアウトドアショップの場所を聞こうと、近くにいた青年に声をかけたら、なんと前日にReads Meadow(レッズメドウ)で話しかけた青年だった。奇遇だよねということで記念写真をパチリ。
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アウトドアショップでは携帯コンロのガスカートリッジを購入。
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親切にしてくれていた隣のベッドのルーク(写真右側)が就職のため旅立つというで見送り、さびしくなった。
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休憩地での滞在にすっかりリラックスしていた私だったが、今後私を苦しめることになる二つのトラブルの芽が発生していたことにまだ気が付いていなかった…。

つづき
(記:ボーイ隊副長 K)


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