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(3)「移動野営2」 8/24〜27
8/24(木)
◆天気:晴れ
◆行程:Mammoth Lakes(マンモス・レイクス)⇒Deer Creek(ディアー・クリーク)
前日からどうも風邪気味。実は宿にいた風邪を引いていたおばあさんに話し相手になってあげたり、薬やおかしをあげたりしていた際にうつってしまったようだ…。持っていた風邪薬はほとんどあげてしまったし、移動野営再開の日に少し不安になる。
前日スーパーで買ったベーグルとチリビーンズの朝食を楽しむ。
旅立つ前に仲間と。中央がマラソンランナーのリコ、左がPCT挑戦中のハイカー”パパホミ”。”パパホミ”からは前の晩にこれから私が下る南のルートについてや、長距離ハイクのイロハについて教えてもらった。
再びバスを乗り継いでReads Meadow(レッズ・メドウ)にあるJMTの登山口へ戻る。
登山口にある様々な注意書き。
右側に、”Leave no trace(リーブ・ノー・トレース。跡をなにも残さない)”について詳しく書いてある。これはスカウトハンドブックでアウトドア・コード(野外生活のおきて)のところで紹介されている言葉で、ベーデン・パウエルが言った「何も残さない。感謝を除いては」と同じ意味です。
トレイルでは、荷物を軽くしたおかげでスイスイ歩けたが、日かげがなく暑い。写真は大規模な山火事の跡。
巨大なPinecone(松ぼっくり)
アラスカのフェアバンクスから来た元ボーイ隊長のダンとダイアン夫婦。彼らとはこの後、とても親しくなった。
1500 この日の野営地・Deer Creek(ディア・クリーク)着。スイスイ歩けたせいで早めに到着出来たため、のんびりとした時間を楽しんだ。
夕食後、近くで野営していたダンがキャンプファイヤ(たき火)を一緒にやろうと誘ってくれた。プラスチック製のウクレレをひきながらダイアンが「エーデルワイス」「カントリーロード」を歌ってくれ、とても心にしみた。お礼にと、日本のスカウトソングや山の歌を歌ってあげた。
8/25(金)
◆天気:晴れ
◆行程:Deer Creek(ディアー・クリーク)⇒Tully Hole(タリー・ホール) 0527起床。0746出発。風邪が悪化し始めていた。
途中、歩いていると道で何かを探している人がいた。一緒に探してあげ、バックパックの留め具を見つけたらとても感謝された。サムという中国系アメリカ人で生物学者。私はのちに彼に救われることになる…。
Pack Train(パック・トレイン)と呼ばれる馬で荷物を運ぶ業者。日本の山道と違い、JMTは馬が歩けるようになっている。
1730 この日の野営地・Tully Hole(タリー・ホール)着。蚊がうようよいる蚊の巣窟で、初めてバグネットを頭からかぶった。夜、携帯電話を充電しようとした時、マンモスレイクスから日本へ間違ってUSBコネクタも送ってしまったことに気が付く。電池パックがあるのに充電できず。激しい自己嫌悪に陥った…。
8/26(土)
◆天気:晴れ
◆行程:Tully Hole(タリー・ホール)⇒Silver Pass Creek(シルヴァー・パス・クリーク) 0637起床。0905出発。ひさびさにたっぷり8〜9時間寝ることが出来た。朝から、USBコネクタを忘れたこと、今後どうしようか頭が一杯であった。とりあえず携帯の電源をオフにし、非常に重要な場所でのみ写真を撮ることにした。 Silver Pass(シルヴァー・パス)3,322m。
途中、出会ったハイカーに「トレイルを歩いているハイカーで、アンドロイド携帯のUSBコネクタを持っている人っていると思う?」と聞いたら、持っているから貸してあげるよと言ってくれた。青年の優しさに感動。
1630 この日の野営地・Silver Pass Creek(シルヴァー・パス・クリーク)着。ケヴィンからUSBコネクタを借り、携帯を充電。ひとまず救われたが、この先どうすべきか不安が残った…。
8/27(日)
◆天気:晴れ
◆行程:Silver Pass Creek(シルヴァー・パス・クリーク)⇒Vermilion Valley Resort(ヴァーミリオン・ヴァレー・リゾート) 0458起床。0730出発。
朝食は、ペンネ(パスタ)と味噌汁。
行動食に取り入れていたビーフジャーキー。軽くてよい。日本から持参・送付した魚肉ソーセージは非常に重いため、途中から使うのをやめることにしていた。
1125 Lake Edison(エジソン湖)着。ここから船に乗って湖の奥にあるVermilion Valley Resort(ヴァーミリオン・ヴァレー・リゾート)という補給地へ行くのだが、船が午前と午後それぞれ一便しかないことを発見する。夕方の便まで4時間近くのんびり待つことに。
夕方、ついに船が到着し乗船。
乗客はみなハイカー。VVRで補給や休息をしにいく目的。
Vermilion Valley Resort(ヴァーミリオン・ヴァレー・リゾート)
ここでハイカーたちは、レストランでの温かい食事や売店での買い物を楽しんだり、私のように事前に送った補給物資で”Resupply(補給)”をした。
売店
キャンプサイト
私はここで”パパベア”と再会し、彼をはじめとするベテランハイカーたちから「ニックはバックパックが重すぎる!俺たちが見てあげるから装備を並べてみな!」と言われ、持っていくべき装備と削れる装備の徹底レクチャーを受けた。例えば、「Tシャツは一枚だけでいい!洗っている間は長袖シャツを着ろ!」とか、「救急バッグの中身はOKだがバッグが重い。ジップロックに入れろ!」、「メガネケースは不要だ!ジップロックに入れろ!」という具合にグラム単位で重さを削っていった。
削れる装備を計ったら8 pound(約3.6kg)あり、私はこれらをここからサンフランシスコの宿に送った。
減らしたあとの必要最低限の装備一覧。だいぶ少なくなっている。
これ以上やるならば、20〜30年使っている古くて重い寝袋・フリース・シエラカップなどは軽くて小さいものにすることが出来るし、テントも日本でトップクラスに軽い1.61Kgの山岳テントを持ってきたが、このシエラの地を歩くなら山岳テントでなくてもよく、ツエルトやタープをうまく使う形にすればさらに軽く出来るだろう。
日本から送っていた補給物資も無事に受け取ることが出来たが、全てを持っていくと重くなってしまうので、夜遅くまで「何を持って行く・持っていかない」の作業を行った…。
つづく
(記:ボーイ隊副長 K)
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