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「使わないパドルがスパンカー」
九十浜を漕ぎ出した。案の定、南西の風が強かった。その風で発生する波も強い。自分のカヤックの左後ろの方向から絶えず風と波がやってくる。外浦、白浜、プリンスホテルの前・・・。
私は、今回のキャンプツーリングに、2ピースに分割できる220cmを越えるシーカヤック用のツーリング用パドルと、初日のサーフィン用にと193cmの短い川用のパドルを持参してきた。
川用のパドルは分割タイプではなく1ピースものだった。ツーリング時の使わない時には、それをスターンデッキに乗せていた。193cmと短いといっても1ピースものだから、スターンの端っこギリギリで納まった。
しかし、分割できないから、ブレードが斜めに立ってしまう。そのブレードがスパンカーの役割を果たしてしまって、バウが風上を向こうとする傾向を大きくさせていた。ようするに風見鶏現象が強く出ていた。(スパンカーとは、漁船が風の吹いている方向に向けるため漁船の後ろに付けている帆のこと。)
対策として、左を長くしてシャフトを握ったり、左側だけ漕いだり、右のスターンラダーをやったり、シートを左端に座りリーンさせシーカヤックを外傾させることに右側を向けたりと様々に工夫して漕ぎ続けた。
風はさらに強さを増していった。
私は外浦へ戻ることの困難さを考慮に入れ、11時か11時30分くらいまで一緒に漕ぐという計画を前倒しして、10時頃折り返すことにした。結局1時間漕いだことになる。
場所は、尾が崎ウィングの絶壁の真下あたりだった。
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