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甲州裏街道 赤沢谷付近の難所を夜道で行く紋次郎、何者かに山の上から岩を落とされ谷へ転落し、左足を怪我する。なんとか絵馬堂の前までは歩いてたどり着いたが、そこで気を失う。
鉄砲水の被害により廃村になった赤沢谷に唯一残った農家・茂作一家に、長脇差を奪われ、さらに捕縛されて、農家の柱に縛り付けられてしまう。
農民達がそうも紋次郎を警戒するのは、盗賊・黒銀(常田富士男)一家に襲撃を予告されていて、紋次郎をその一味と勘違いしたからであった。
怪我を負い、柱に縛り付けられて、長脇差も奪われた紋次郎の運命やいかに! そして、隠された謎を暴け!!
――― 注意! 以降にネタばれ内容を含みます。 ―――
・見所
エンディングの芥川隆行のナレーションの後、なぜか取って付けたように、主題歌(1番)が流れます。監督の意図なのか?尺が足らなかったから、急遽付け加えたのか?それとも次回より、オープニングの主題歌が2番に変わるからなのか?
絵馬堂と農家のオープンセット、さらに農家は燃やしてしまいます。お金がかかっております。紋次郎ブームの絶頂の頃なので、視聴率が高いから、おそらく予算も増額されたからなのでしょうね。
中村敦夫の足の怪我は、いまだ全快ではなく、絵馬堂の前で気を失い、農家の柱に括られて座り込み、捕縛が解けても絵馬堂へ逃げ込み座り込む。胸から上の顔が映し出されて歩いているカットでは、ゆっくりと片足を引きずるような感じで歩いています。
吹き替えが演じる紋次郎の歩くシーンや殺陣のシーンは、三度笠を伏目にして顔面が見えないようにしています。三度笠で顔面を隠し、道中合羽で体形のシルエットを隠せば、中村敦夫と吹き替えの区別はほとんどつきません。三度笠+道中合羽という衣装は吹き替えには最適ですね。衣装的にもラッキーでした。
金によって、ごく普通の人間を狂わした様子を見て「金ってぇのは、怖いもんだ。」の紋次郎の独り言が、この物語の全てを簡潔に総括しています。直後に、狂った女が小判で遊ぶのを見て「お前さんにとっちゃあ、ただのおもちゃということでござんすね。」観る者は、ここで見事な対比でより明確になった主題を、まざまざと見せ付けられます。
・突っ込み所
ラスト近くの茂作の紋次郎への「おめぇが通りがからなければ、黒銀もこんなに慌てやしなかった。」との罵倒の言葉。
おいおい!おまえの指示で捕縛されて、家に縛り付けられていたのに、それ違うだろ! 八つ当たりもいいとこ。
黒銀の衣装が、ビニール・レザーなのがなんとも70年代でCOOL!
セイタカアワダチソウも、70年代全開でCOOL!!
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ヤモリを食べるのは、やめておくんなせえ、と言ったところですか。
アクションが代役なので、かっこいい!と思いながら、「そっか、代役なんだ」と少し複雑な気分に……。でも当時はそんなことは少しも知らず、見てたわけです。
誰も見ていないし、誰も知らないのに、紋次郎は小判を一顧だにしないし触れもしない。大した倫理観をお持ちです。
金や物に執着しない者が、一番精神的に強いんでしょうね。
見習いたいです。
2009/10/31(土) 午後 0:56 [ お夕 ]
ヤモリは、なんだか漢方薬でありそう。
博打で大勝ちしても半分以上の金を返したり、振り分け荷物にはたいした物は入っていなかったり、執着してませんね。
でも、一番執着していないのは、自分の命ですね。
2009/11/1(日) 午後 3:00