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小学生の頃、私の住む高浜市の土管坂の上ったところに『ちゅうちゅうばばあ』というなんともユニークな名前の駄菓子屋があった。
その店には、お年を召された女性が店番をしていた。そのおばあさんが『ちゅうちゅうばばあ』なのか、店の屋号が『ちゅうちゅうばばあ』なのか、そもそも『ちゅうちゅうばばあ』とはどんな意味なのかは、定かではなかった。
今年74歳になる自分の父にも尋ねたが、父が小学生の頃(65年前)にも『ちゅうちゅうばばあ』は存在し、おばあさんが店番をしていたそうだ。
ということは、私が見た『ちゅうちゅうばばあ』は、二代目の『ちゅうちゅうばばあ』だったのか?
『ちゅうちゅうばばあ』はいつの間にか店を閉じていた。その理由をいろいろ推測してみた。
『ちゅうちゅうばばあ』の店を経営する家は、代々、ご主人は別の仕事を働き、その奥さんが『ちゅうちゅうばばあ』の店を切り盛りしていた。
私が見たと思われる二代目『ちゅうちゅうばばあ』が現役を退く時、息子に嫁いできた40代の嫁に「『ちゅうちゅうばばあ』の店番をやってみないか?」と要請した。
しかし、まだ40代の嫁は、人から『ちゅうちゅうばばあ』と呼ばれることをひどく嫌い、これを固辞。かくして、三代目『ちゅうちゅうばばあ』は誕生せず、『ちゅうちゅうばばあ』のお店は、なくなった。
というのが、わたしの推測だ。
ためしに、昨日、40代の妻と姉の二人に対して、「人から『ちゅうちゅうばばあ』と呼ばれることをどう思う」と尋ねてみた。
案の定、二人とも「絶対にイヤ」と答えた。
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