追い波で、GO!

愛知県に住むシーカヤッカー・カミヤッカーが、勝手気ままに書き散らす日記です。

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 1996年制作の市川崑監督作品「八つ墓村」をDVDにて鑑賞しました。(以前TVで見たことがあるので2回目です。)

 市川崑の演出、市川組の仕事っぷりは、相変わらずの冴えを見せ、物語の中へグングン引き込みます。脚本も比較的原作に忠実で安心して見れます。

 しかし、この作品の問題点は、やはり主演の金田一耕助役の豊川悦司のセリフ回し、ていうか演技力でしょうね。最近は凄く上手くなってきたけど、この頃の演技は、良い所も探してあげたいのですが、フォローのしようもないほどですね。作品全体の映像レベルは高いのに、主演の演技力が低くて、非常に惜しい作品です。

 金田一役というのは常に石坂浩二という絶対的なイメージが出来上がってしまっているから、中村・紋次郎ファンの紋次郎リメイクものへのアレルギー症状と同じ現象がどうしても起きてしまうから損な役ですね。



 原作を6〜7回読み返した私は、この物語の本質は、金田一の謎解きストーリーでは決してなく、辰弥の冒険譚であると捉えています。平凡な日常を送っていたごく普通の青年が、ある日突然と全く異質な環境に放り込まれ、その凄まじい現実と立ち向かう。まるで、ガンダムのアムロ、エヴァのシンジのように・・・。出来れば宝探しのくだりも、ぜひとも映像化して欲しかったと考えるほどです。

 祟りに見せかけた犯罪ではなく、本当の祟りとして描いてしまってオカルト映画になってしまった松竹・野村芳太郎版は、原作からかなり離れた、私にとって納得いかない脚色ですね。

 私が最高の映像化だと思う作品は、小5の夏休みに寝る前に毎晩見ていた「NHK・銀河ドラマ・八つ墓村」です。若き日の「そ〜なんです」山本さん演じる主人公・辰弥に、降りかかる身の毛もよだつ恐怖の連続。そして聞こえるひぐらしの鳴き声。今思い出しても堪りません。全編、辰弥目線で物語が進行していきます。金田一すら登場しません。

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