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暴れ馬の危機から娘・お市を救う紋次郎。しかし紋次郎は右ヒザの皿を割ってしまう大怪我を負ってしまい、お市の実家である豆州(伊豆)の温泉に湯治することになる。
一方、天保の飢饉により各地で一揆・取り壊しが発生し、その一揆くずれが山賊と化し無法の限りを尽くしていた。山賊のサブ・リーダー弥七の案内により、紋次郎たちのいる湯治場へと乗り込んできて蹂躙の限りを尽くす。
山奥の閉鎖された空間で、13対1の数的不利と、足の怪我というフィジカル的不利という二重の不利の中、紋次郎は。どうやって戦うのか?
ある人物の意外な正体が明かされるというドンデン返しもある。
――― 注意! 以降にネタばれ内容を含みます。 ―――
・見所
湯治場の経営者の兄とその妹の剥き出しのエゴと、湯女達の献身の対比が絶妙。ラストシーンの「お前なんかここへ連れてくるんじゃなかったよ!人殺し!人殺し!」の罵倒が、紋次郎のみならず観る者の心をも引き裂く。まるで露天風呂の湯舟に浮かぶ月が、いとも容易に砕けるが如く。
紋次郎と中村敦夫の数々の一致点、足の怪我、伊豆での湯治、そこでの恋愛・・・。実情は、主役俳優の足の怪我によって急遽この足の怪我のあるエピソードを当初の計画を繰り上げて撮影することとなったと思われるが、運命のいたずらというか、偶然の一致というか、非常に興味深い現象ではある。
・突っ込み所
弥七達山賊は、紋次郎を痛めつけようとして、怪我して曲がらなくなったヒザを無理矢理曲げようとする。しかし、それが逆に荒療治となって足が回復へと向かうこととなる。話が上手く出来すぎ。
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