|
木枯し紋次郎と渡世人・瀬川の仙太郎(川地民夫)の喧嘩が始まる。激闘の末、木枯し紋次郎が切られ死んでしまう。
仙太郎の親分は、野州今市の貸元・藤兵衛(近藤宏 )。今市の景気はイマイチだが、南の鹿沼の貸元・文五郎(下元勉)の賭場は、随分と景気がいい。
その文五郎親分のかわいい一人娘・お美代と仙太郎とは実は恋仲で、文五郎は「木枯し紋次郎を切るくらいの渡世人でないと、お美代を嫁にはやれない。」と高い条件を付けていた結果が、仙太郎の紋次郎殺しなのであった。
事の真相は、物語の展開にともなって徐々に明らかになっていき、遂には隠されていた悪企みさえも、明らかとなる。
――― 注意! 以降にネタばれ内容を含みます。 ―――
・見所
原作のタイトルは「噂の木枯し紋次郎」。
仙太郎の死に際の依頼、それは労咳病みの八蔵(内田勝正)が、自分の命を売ってまで得た28両の金を、八蔵の妹・おちかに届けてくれというものだった。紋次郎は足尾まで夜道ひたすら全力で走って(その映像が非常にカッコイイ!)依頼を果たす、が、結末は切なく哀れなものになってしまう。ささやかなハッピーエンドでさえ許されない紋次郎ワールド・・・。(涙)
「喜連川の八蔵は、一頃はちょっとは名の知れた渡世人だった。死ぬ時ぐれぇ、てめえぇの名前で死にやがれ!」との紋次郎の慟哭。紋次郎自らの行く末を暗示するかのような八蔵の死に様が、なんともやるせない。
脚本が鴨三七(日高真也)と久里子亭(市川崑)で、監督が大洲斉(おおずひとし)の作品
左手に道中合羽を持っての工夫した殺陣。
中村敦夫の怪我はまだ全快とは言えず、三度笠と道中合羽で顔が映らない殺陣のシーン、足尾へ向けて走るシーンなどが吹き替えと思われる。
この回より、オープニングの主題歌が2番 の歌詞となります。(血は流れ 皮は裂ける〜♪)
・突っ込み所
ラストの取って付けたような龍胆(リンドウ)が、バレバレのモロ造花。ひでぇクオリティ。せっかくの名作が台無し
|