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老渡世人から、死に際に「金丸屋に勤めている労咳病みの息子・忠七に20両を渡してくれ」と頼まれる紋次郎。「仏に頼まれりゃ嫌とは言えねぇ。」と言い引き受けることに。
しかし、20両を狙っていた二足の草鞋の富里の清蔵(小松方正)には恨まれ、関八州の指名手配となり、凶状持ちの身となる。
20両を届ける途中、レイプ現場を見てみぬふりで通り過ぎてしまう。金丸屋の主人(曽我廼家明蝶)、姉・お初(市原悦子)、妹・お八重(岡田由紀子)、それぞれの運命の歯車は、自分達が願う方向とは別の方向へと動き始める。
――― 注意! 以降にネタばれ内容を含みます。 ―――
・見所
観る者は、登場人物達のささやかなハッピーエンドを願うのだが、その予定調和とは、かけ離れた物語の展開が、なんともやるせない。(でも、それが紋次郎ワールド)
原作は、紋次郎シリーズではない作品。それまで現代物しか書かなかった笹沢左保の時代小説分野へ進出した第一作です。
楊枝を2回飛ばします。1回目は、自分の人相書きに楊枝が欠けていたので、吹き刺して付け加えるシーンで、2回目は富里の清蔵に書かせた無実の書状を木に貼り付けるシーン。
・突っ込み所
紋次郎シリーズでよく出てくる川辺の大きな岩の前のシーンが、今回2回もある。
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