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愛知県に住むシーカヤッカー・カミヤッカーが、勝手気ままに書き散らす日記です。

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 木枯し紋次郎の役は、過去37年間で中村敦夫、菅原文太、岩城滉一、江口洋介の4人の俳優が演じられてきました。

 紋次郎は、江戸時代の渡世人です。紋次郎を演じようとする俳優には、江戸時代の渡世人の資質、もしくは雰囲気が備わっていなければなりません。

 江戸時代、無宿渡世人になる人間には、以下の2種類いると私は考えます。

1.どうにも手が付けられない荒くれ者、乱暴者、博打好き。つまりその人の個性・性格が、そもそも渡世人に向いている。

2.間引き損ないが故に出奔して、子供の浮浪者となり、やがて生きていくために結果的に選択肢がなく渡世人になってしまわざるを得ない人。

 あるいは、1と2の両方があてはまる人

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 映画出演時の若き日の菅原文太さんの場合、ギラギラとした目付き、ドスの効いた声質、さらに他の作品のイメージで、1の資質を十分持ち合わせていますね。いかにも渡世人っぽいです。まさに笹沢先生の「ガリガリに痩せていて顔色が青白い。長身で暗い翳りには、孤独な男の凄みがある。男っぽく男臭い。無宿人のムードが漂っている」の発言通りイメージに非常に近いですね。
 (木枯し紋次郎が市川崑劇場としてまだ映像化されていない小説媒体だけの時は、笹沢左保先生のイメージでは田宮二郎をイメージして書かれていたそうですね。)

 菅原紋次郎の一作目は、原作の第一話「赦免花は散った」の完全映画化で、紋次郎が初登場、頼まれごとを断り続ける理由、貸元に草鞋を脱がなくなった理由、女性を遠ざける理由など、2話目以降(市川崑劇場)の紋次郎の行動・考え方を決定付ける非常に重要なエピソードです。
三宅島噴火、大海原漂流と映像的にも壮大なシーンが連続しているので、市川崑劇場という深夜テレビ番組では予算オーバー、尺オーバーは確実なので、木枯し紋次郎原作第一話「赦免花は散った」の貴重で唯一の映像化ですので、私的にはおすすめです。

 また、菅原紋次郎の二作目の「木枯し紋次郎 関わりござんせん」は、オリジナルの脚本で原作の世界を完全に無視していて、紋次郎の姉・お光が、有り得ないくらいとんでもないバカ女として表現されています。
そう!わずか12才の時、見事な機転で紋次郎を間引きの危機から救ったあの利発な姉・お光が、ですよ!紋次郎ファンは、ある意味お光ファンでもあるわけでして、そのお光への冒涜は、紋次郎への冒涜でもあるわけで、この映画は、笹沢先生、市川先生の築き上げた紋次郎の物語の世界を大きく毀損しています。私にとっては、この作品は怒りすら覚える許せない作品です。絶対におすすめ出来ません。
(しかし、マニアにとっては、怖いもの見たさで見てみるのもいいかもしれません。)

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 中村敦夫さんの場合は、知的な感じがして、1の気配は全くなく、2のイメージだけしか感じません。生まれ育った境遇が、彼を渡世人にしてしまったという感じがします。
また市川崑監督は、金田一耕助役なら石坂浩二、警部役なら加藤武と、いつも使う俳優が固定されていました。市川監督の好みの俳優を使って、市川ワールドを構築していました。
ですから市川崑監督が、市川崑劇場として表現したい世界、空気感を具現化できるのは、中村敦夫以外にいない。ですから中村敦夫は52才の頃に「帰って来た木枯し紋次郎」のリメイクの時で37才くらいの紋次郎を演じさせています。(犬神家の一族のリメイクの時に、金田一耕助役に石坂浩二起用も同様ですね。)

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 岩城滉一さんなのですが、残念ながら、岩城滉一の紋次郎はまだ見ていないんです。しかし若い頃、暴走族だった経歴からのイメージで1を感じはします。

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 江口洋介さんの場合、これはあくまでも私の個人的な意見ですが、1のイメージは全くなく、2の間引き損ないの薄幸のイメージも皆無で、逆に幸せいっぱい、充実の人生のイメージすら感じてしまいます。紋次郎の境遇からもっともかけ離れた人間という感じがします。よって江口さんが一番イメージから遠いかな?ほんと江口洋介ファンの皆さん、ごめんなさい!
(しかし私は、木枯し紋次郎が21世紀にリメイクされた奇跡に、心から感謝しております。それは江口さんの実力があったからこそと確信しております。)

 江口洋介さん起用については、テレビ番組の宿命としての『視聴率をとらなければならない。』という至上命題があり、視聴率の取れる、実績のある人気大物俳優ということで、白羽の矢が立ったということと推測しております。

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