追い波で、GO!

愛知県に住むシーカヤッカー・カミヤッカーが、勝手気ままに書き散らす日記です。

南伊豆ツーリング

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「最終回」

 強風の中シーカヤックで東伊豆を北上を続けているNさんとTさんは、お昼に上陸した場所で、私の携帯に連絡をくれるとのことだったが、時刻は13時を回った時点でも電話はかかってこなかった。

 とりあえず外浦から国道を北に向かって車を走らせた。

 白浜あたりを走っている時にNさんから電話がかかって来た。「現在、稲取漁港の左端に上陸している。今日はここまでにする。」とのこと。

 稲取漁港に彼らを迎えに行った。彼らから話を聞くと、別れた後、風・波ともさらに強くなり、Tさんはスターンを波で持ち上げられ、バウが刺さり、バウ沈したそうだ。続行しても大変なだけだから今日はここまでとすることを決めた。とのこと。戻るのも大変だったが、行くのも大変だったようだ。

 Nさんと、Tさんを爪木崎の彼らの自動車を駐車している駐車場へ送り届け、そこで別れ私は帰路に着いた。(おしまい)

「長桶さん」

 白浜を漕ぎ抜けて、ようやく外浦に入ってきた。外浦の湾の真ん中は風の通り道で風が強く吹いていたからそこを避けて、端っこの岸ギリギリを漕いだ。

 外浦には、フォワードストロークもまだぎごちない初心者らしきシーカヤッカーが数人、そしてファルトが2組いた。彼らは湾の真ん中を漕いで沖へと向かって、私とすれ違っていった。自分がいままで苦労した海域なので、彼らに対して少し不安を感じた。

 外浦のビーチにようやく辿り着いた。行きは1時間、帰りは1時間半かかった。

 駐車しておいた自動車に戻り、服を着替え、シーカヤック道具一式を片付けた。

 歩いて海人さんを訪問した。海人さんには、長桶さん、奥さん、タキさん、他お客さんが数人昼食をとっていた。

 タキさんの御紹介で長桶さんと挨拶ができ、少し話ができた。

 さっきすれ違ったお客さんが案の定、強風に四苦八苦して漕行不能状態に陥っていたので長桶さんがレスキューのためスクランブル発進する間のほんの30分くらいの時間だったが、実に中身の濃いお話しが聞けた。

 今もなお感銘に残っている長桶さんの言葉は「私が学んだアメリカの団体・ACAの考え方は、現実の海・実際の海というフィールドはけっして静水だけではなく、ロックガーデンがあり、サーフゾーンありの様々な要素で構成されている。だからシーカヤッキングというものは、ロックガーデンやサーフゾーンにおいて漕ぐということを前提に全て考えられていて、構築されている。つまり、This is the Seaが出るずっと前から、彼らはシーカヤックのサーフィンに取り組んでいた。」

 もっともっといろいろお話したかったが、風雲急を告げてきたし、かつ、私のおなかも減ってきたので、外浦をあとにした。

「サーフィン」

 強風でカヤックが、あまりにも進まないので横にある最も近いビーチに上陸して、ヒッチハイクで外浦へ戻ろうと何回も考えた。

 3〜4Kmの距離だから最悪、徒歩でもいける距離だ。でも、もう少しガンバルことにした。

 白浜や、プリンスホテルの前では、いい波が入っていた。また、GWということもありサーファーでいっぱいだ。プリンスホテルの前には30人くらい、白浜は100人〜150人くらいいた。

 強風を避けるためプリンスホテルの前でもサーファーが波に浮かんでいるギリギリを漕いだ。基本的にサーファーでギッシリ埋まっているのだが、南端に20mくらいポッカリ空いている海域があった。そこはセットの時以外いい波が立たない場所だった。そこで少しサーフィンすることにした。

 3〜4分に2波くらいムネの高さで、いい形で面を保ったいい波が入ってくる。海底の砂が白っぽいこともあり南国風のエメラルド・グリーンの美しい波であった。間違えなく私がサーフィンした中で最も美しい海、最も乗りやすい波だった。

 2本サーフィンしただけで、向かい風の中を漕ぐことを再開した。

「向かい風」

 NさんとTさんに、「風が強いので予定を早め、ここで引き返えします。」と伝え折り返した。

 今まで斜め目後方からの追い風・追い波状態だったので気が付かなかったけど、いざその風に正対すると向かい風の強さは予想していた以上に強かった。

 必死に5分間、MAXで漕ぎ続けた。ふと横を向いて絶壁の続く海岸線を見ると100mほどしか進んでいないことに気が付き驚愕した。

 なんとかせねば!

 まず針路を岸沿いギリギリに変更した。風は陸地から海に向かって斜めに吹いていたので、沖を行くより、岸沿いを行く方が風、波ともに弱かった。

 しかしそれでも風は強かった。

 次に、海面上に風紋を作るほどの強風も塊でやってくる。その塊が過ぎ去れば、ほんのしばらくだが風の比較的弱い時間が存在する。風の強い塊の時間をなんとか押し戻されないように現状維持で持ちこたえれば、風の弱い時間に一生懸命に漕ぎ進み、その時に一気に距離を稼ぐという作戦だ。

 この二つは功を奏し、次第にカヤックは進んでいった。

 往路の追い風時では苦労したスターンデッキに積んだ川用パドルのブレードが、風上に向かう時はビシッと見事なスパンカーとしての役割を果たし、針路が全くブレなかったのは楽だったので今度は助かった。

「使わないパドルがスパンカー」

 九十浜を漕ぎ出した。案の定、南西の風が強かった。その風で発生する波も強い。自分のカヤックの左後ろの方向から絶えず風と波がやってくる。外浦、白浜、プリンスホテルの前・・・。

 私は、今回のキャンプツーリングに、2ピースに分割できる220cmを越えるシーカヤック用のツーリング用パドルと、初日のサーフィン用にと193cmの短い川用のパドルを持参してきた。

 川用のパドルは分割タイプではなく1ピースものだった。ツーリング時の使わない時には、それをスターンデッキに乗せていた。193cmと短いといっても1ピースものだから、スターンの端っこギリギリで納まった。

 しかし、分割できないから、ブレードが斜めに立ってしまう。そのブレードがスパンカーの役割を果たしてしまって、バウが風上を向こうとする傾向を大きくさせていた。ようするに風見鶏現象が強く出ていた。(スパンカーとは、漁船が風の吹いている方向に向けるため漁船の後ろに付けている帆のこと。)

 対策として、左を長くしてシャフトを握ったり、左側だけ漕いだり、右のスターンラダーをやったり、シートを左端に座りリーンさせシーカヤックを外傾させることに右側を向けたりと様々に工夫して漕ぎ続けた。

 風はさらに強さを増していった。

 私は外浦へ戻ることの困難さを考慮に入れ、11時か11時30分くらいまで一緒に漕ぐという計画を前倒しして、10時頃折り返すことにした。結局1時間漕いだことになる。

 場所は、尾が崎ウィングの絶壁の真下あたりだった。

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