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愛知県に住むシーカヤッカー・カミヤッカーが、勝手気ままに書き散らす日記です。

シーカヤックの技術

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足を踏み込む?

 私は、ここ3本のコラムでブレードを入れた側の足を踏み込むと書いていました。

 逆側を踏み込んでいるよ。という方もいらっしゃいましたし、イヤ、両足だ。との情報もありました。

 そして昨日、ハタと気が付いたことがありました。それは『踏み込む』という言葉には、2つの意味があるということです。

 一つは、フットブレイスを力いっぱい足の裏で押す。という意味。

 そしてもう一つは、足を前に出す。という意味。

 私は、これまで『フットブレイスを力いっぱい足の裏で押す。』という意味で使っていました。

 いろいろ疑問に感じたので、昨夜深夜までDVDを3本見てチェックしました。

1.パフォーマンス・シーカヤッキング (アメリカ製)

 選んだ理由:昔からインスラクターの間でも定評のある代表的な定番的なシーカヤッキング・インストラクションのビデオだから。

 フォワードストロークのチャプターで正面から撮影したシーンにおいて、ブレードを水中に入れて引いている時にバウはどちら側にフレるのか?を調べた。

 対象になったのは5人(5人が写っているシーン)、そのうち4人はスプレースカートに隠れいて膝の動きは見えず、膝の屈伸によるフットブレイスへの足裏での押し込みは観察できなかった。

 残り1人はオリンピックゴールドメダリストのグレッグ・バードンで、サーフスキーだったので(シーカヤックのようなガニ又ではなく、立て膝で漕ぐ)膝の動きは丸わかりであった。そのシーンで、ブレードを引く時に同じ側の膝を伸してフットブレイスへ足裏で押し込んでいるのを確認した。

 正面から見たバウのブレは、5人中5人とも、ブレードを引いている側の反対側にブレていた。要するにブレードを引いている側のフットブレイスを足裏で押し込んでいることが予想できた。

2.ナイジェル・フォスターの全6巻中のフォワードストローク編 (アメリカ製)

 選んだ理由:フォワードストロークだけでも30分以上解説しているから。また、最近製作されたので最新の指導方法が含まれている可能性もあると思われたから。グレック・ステイマーがグリーンランドパドルでのフォワードストロークも解説しているから。

 ナイジェル・フォスター(平パ)は、膝を露出させて、ブレードを引く時に、同じ側の膝を伸すことによってフットブレイスへ足裏で押し込むことをはっきりと詳細に言葉で解説していた。

 グレック・ステイマー(Gパ)も、膝を露出させて、ブレードを引く時に、同じ側のフットブレイスへ足裏で押し込むことをはっきりと詳細に言葉で解説していた。

 正面から見たバウのブレは、2人とも、ブレードを引いている側の反対側にブレていた。

3.This is the sea two (イギリス製)

 選んだ理由:多くのシーカヤッカーが持っているので。Ben Lawryのシーン、彼はレーシングを過去10年間やっていて、サーフスキーに乗っていて膝の動きもよく観察できると思ったから。

 膝の動き:サーフィンのシーンが多すぎて膝の動きが観察出来なかった。

 正面から見たバウのブレ:真正面から撮影したシーンが無かったので観察出来なかった。

 昨夜は眠くなったので、ここまでしか観察できませんでした。

 シーカヤックを直線的に進ませるづらくさせて、ジクザグに進ませようとする原因は何なのか?

 1.ブレードで水をキャッチしようとして腕が伸びる時、伸ばした側のお尻に体重が移動してしまい、重心がズレ、カヤックが傾くため。

 2.水をキャッチして引く時、足でフットレストを踏み込むため、バウが踏み込んだ反対側へズレるため。

 1も2も、その後 → 曲がり始める。 → コースがジクザグになる。 → 直線の距離より多くの距離を漕ぐことになる。 → 結果的に遅くなる。という同様の結果となる。ていうか、正確には1も2も同時に発生していますね。

 しかし、2の足でフットレストを踏み込みによる、カヤックの曲がりは、トルソーローテーションを使った漕ぎだと、どうしても発生してしまいます。では、思いっ切り踏み込まなくていいのか?答えは否。思いっ切り踏み込むベシ!


 ここで、ある例を挙げて考えてみましょう・・・・、

 今、目の前にライバルが漕いでいて、あともう少しで追いつくという状況を考えてみます。

 スパートをかけ、もっと速いスピードを出したい!

 そうと思った瞬間、今使っている筋肉にさらに力を込めて多くのパワーを引き出そうとします。

 すると、今までしっかり出来ていたトルソーローテーションを使ったフォワードストロークのフォームが微妙にブレ、力んだ結果、腕を大きく水をキャッチする時に差し出した腕側に重心が微妙にブれ、カヤックが傾いてしまった。

 速く漕ぎたい ====>> ジグザグ航行 というなんとも悩ましい悪循環に陥ってしまいます。

 「速くなりたいという気持ちが、遅くさせる」のか??


 フォワードストロークをしている時において、カヤックを傾けない。なんてことは事実上不可能なことです。人間がやれることは、せいぜい「出来るだけ傾けないようにする。」ことくらいだけです。

 そもそも、ジグザグを抑えることはそんなにも重要な事なのか?


 ここでの私の結論は、ジグザグを抑えることに対して努力を費やすよりも、正しい漕ぎ方のフォームのままで、さらにしっかり漕ぎ、より大きなパワーを求めていった方がいいのではないか?ということです。

捻転って誤訳?

 フォワードストロークは、トルソーローテーションを使って漕げ。と、よく指導されます。日本語だと何故か『捻転(ねんてん)』と訳されています。

 torso rotation は英語で、意味はそれぞれ

torso : 胴
http://www.excite.co.jp/dictionary/english_japanese/?search=torso&match=beginswith&dictionary=NEW_EJJE&block=43730&offset=676

rotation : 回転
http://www.excite.co.jp/dictionary/english_japanese/?search=+rotation&match=beginswith&dictionary=NEW_EJJE&block=42073&offset=488

 『胴体の回転』ということですから、捻転という言葉から連想されるような胴体の捻りは、このトルソーローテーションという言葉には全く含まれていないことがわかります。

 「ねじる」という英語は、 twist; wrench; screw です。 rotateは入っていません。
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese_english/?search=%E3%81%AD%E3%81%98%E3%82%8B&match=beginswith&block=64605&offset=1346

 ちなみに、「捻転」は、英語では、twisting です。
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese_english/?search=%E6%8D%BB%E8%BB%A2&match=beginswith&block=64648&offset=952


 そもそも、「捻転」本来の意味は、「ねじって方向を変えること。」で転の字は、向きが変わることを意味します。
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?search=%E6%8D%BB%E8%BB%A2&match=beginswith&itemid=15802500

 なぜトルソーローテーションが、現在日本において「捻転」と訳されているかは、知りませんが、明らかに誤訳だと思われます。ということは、トルソーローテーションの解釈も一部誤って伝播した可能性もあります。


 トルソーローテーションの本来の意味は、そのまま「胴体回転」です。

 要するに、両腕で作られたパドリングボックスを崩さず、足の踏ん張りと、胴体の回転から漕ぐためのパワーが発生してくるという理論です。

 腕の小さな筋肉だけで漕ぐのではなく、より大きな筋肉から生まれるパワーを最大限に活用する長時間疲れない漕ぎ方だと思います。


 ですから「お尻の下で回転すべき」なのか、「腰から上で捻ってエネルギーを蓄えるべき」なのかの問題が、よく言われますが、正解はおのずとわかりますよね?

 捻転というねじりのパワーでは、体への負担が大きすぎて、シーカヤックマラソンなどを長時間続けると、腰や背中を痛め、故障の原因になると思います。

―――――――――――――――――――――――――

 正しいトルソーローテーションを使ったフォワードストロークを身に付けたいなら「マゼラン カヤックス」でレッスンを!(宣伝)(^_^)
http://seakayakjapan.com/magellan/

速く漕ぐには?

 カヤックのハル(舟底、水に接している面)は、斜めに傾けると基本的に曲がるように設計されています。

 内傾して傾けた側に曲がりますし、矛盾しているようですが、逆に外傾すると傾けた反対側によく曲がります。一般的なソフト・チャイン・ハルのシーカヤックだと外傾の方が内径より、よりクィックに曲がります。

 ですから、ロックガーデンなどにおいて、複雑に入り組んだコースを進む場合など、よりクイックによりシャープにシーカヤックを曲げたい場合は、シーカヤックをわざと外側に傾けて曲がります。

 一方、フォワードストロークで直線的に進みたい場合、右のキャッチをする時、右腕が伸び重心が右にブレ、結果的どうしても右側へカヤックは傾きます。左側も同様です。カヤックが傾いた場合、カヤックは曲がり始め、意図していないのに結果的に左右にジグザクに進むこととなってしまいます。

 レースなどにおいて直線的に真っ直ぐにスピードに乗せてシーカヤックを走らせたい場合、できるだけシーカヤックを傾けないような、傾けないようにすることは現実的に不可能ですから、できるだけ傾きが少なくなるようなフォワードストロークをする努力が必要となってきます。

ナンバ式のDVD

最近、ナンバ式のDVDを見ております。

 かの有名な甲野善紀さんの『身体革命』に付属のDVDや、

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4056040443/249-5070337-0801123?v=glance&n=465392

 こちら書籍では、古武術に関する基本的な動作を紹介して、介護の現場において、いかに応用していけるかを紹介しております。


 その甲野善紀さんの弟子の高橋佳三さん(筑波大学大学院博士課程 スポーツバイオメカニクス専攻)の『古武術 for SPORTS』付属のDVDを見ています。

http://www.skijournal.co.jp/cgi-local/search.cgi?k.Category=OTHER%20SPORTS&t=other/cgi_001&k.ISBN=4-7899-6148-6

 こちら書籍では、古武術の動きを現代のスポーツに、どのように応用していけばいいのか詳細に紹介しております。



 どちらも、古武術独特の身体に負荷の少ない体の動かし方、大きいパワーを生み出す方法、瞬発力を上げる方法 などが動く実演で紹介されていて、非常に分かり易く興味深いです。

 体に負担のかからない漕ぎ方として、シーカヤックにも取り入れて応用出来そうです。

 また、自分の仕事は、60Kgの重い荷物をある器具を使って運んでいるのですが、気が付かなかったけど知らず知らずにナンバ式の大きいパワーを生み出す方法を自分で探り出してやっていることに気が付いて、ビックリしました。

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