追い波で、GO!

愛知県に住むシーカヤッカー・カミヤッカーが、勝手気ままに書き散らす日記です。

2008 尾鷲→美浜

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]

イメージ 1


 GPSの累計の漕行距離の表示が100Kmを示した地点でパチリ


 青い空、深い緑色に澄み穏やかな海、緑豊かな山々、音も無くミズスマシのごとくスーーーっと進むシーカヤック。構図的には綺麗なのだが、漕いでいるときの心の中は、無心の境地とは程遠く、様々な雑念、迷い、煩悩との戦いだ。

イメージ 2


 さらに少し行った108Kmの地点には、安乗埼灯台があった。子供の日が近いこともあって鯉のぼりが掲げてあった。ちょうどお子さん連れの家族が灯台を見物にやってきていた。

 「そう言えば、今年もゴールデンウィークは子供達と遊んでやれなかったな。」私の中のその後悔の心は次第に成長していき、早く家に返りたいとう気持ちへと変化していった。

 108Kmの地点、108と言えば大晦日の夜に突く鐘の数。108種類あるとされる煩悩を、鐘を突くことによって消し去ることを願う。もともと108という数字は、古代インドにおいて大変多いという意味だったらしく、数字自体に深い意味があったわけではないらしい。

 煩悩が付いた言葉で「子煩悩」という言葉もある。自分の子を非常にかわいがる様を表し、言葉の起源としては、自分の子供のことが可愛くて仕方ない親が、いつも子供のことばかり考えて悩んでしまう姿を表現した言葉なのであろう。現代では、子供の面倒をよく見る良い親として、いい意味として使われているが、言葉の発祥時点では、やり遂げるべき事柄を放り出し子供のことを考えるということは、煩悩以外の何物でもないということであろう。

 私の心の中の「早く家に帰りたい」と思う気持ちが重大な判断を誤らせたり、一瞬の決断を鈍らせたりする余計なバイアスとなりはしないかが心配になった。

追憶の旅路

 残り1.5日を残すのみとなって書きかけだったGWの尾鷲→愛知美浜のシーカヤック紀行の続きです。

      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 早朝から夕方まで海の上でひたすら漕いでいる8〜9時間、頭の中は無心とはほど遠く、色々なことを考えている。

 今回漕いできたコースは、シーカヤックを始めてから漕いだことのある箇所が何箇所も点在している。その場所にさしかかるとずっと忘れていたのに、その時の懐かしい思い出が蘇ってきた。

 かつて神前湾を横断した時は、2匹の小型のサメに接近してしまってきて、過剰に怖がってしまったことや、古和浦湾の横断の際には海のど真ん中で、友人と横断するコース取りに関するナビゲーションで意見が完全に対立して口論となってしまったことや、座佐浜に初めて訪れた時は、デイツーリングのつもりでその装備で行ったのだが、あまりにも美しく居心地のいいビーチだったので、テント・寝袋などのキャンプ道具など一切持ってきてなかったのにもかかわらずキャンプした思い出がある。お酒が少なかったのが残念だったことが鮮烈に記憶に残っている。

イメージ 1


 この写真の場所は、大王崎を過ぎたところにある明神島と呼ばれる小さな岩の島である。ここは数年前の正月、友人2人と市後浜から、大王崎を目指して漕ぎ始めたが、あまりにも風が強く、3人で協議の末、この島でツーリングを断念し出発地点へ引き返した苦い思い出の島だった。

 今まで完全に忘れていた思い出だったのだが、次々と鮮やかに思い出され、赤面しそうなくらい恥ずかしくもなり、おかげで数時間にわたる非常に退屈なフォワードストロークの連続もかすかに和みしのげる。

人体実験 でもある。

イメージ 1

 以前書いた「なぜ今回のようなロングツーリングをしているのか?」に、実はもう一つの大きな理由があります。

 それは『シーカヤックのロングツーリングにおける実地のデータの収集とノウハウの蓄積』、そして『フォワードストロークの人体実験』が挙げられます。

 前者は言葉通り・文字通り、そのままです。しかし、後者については、おそらくほとんどの方は「はぁ?」と理解不能だと思います。ですから後者に関して少し述べてみます。


 私は、いろいろな人にシーカヤックを教えています。その為に、私はいろいろな先生からシーカヤックを学び、かつ世の中に出回っている世界中の多くのシーカヤックのインストラクションに関するビデオやDVDを収集し勉強し、その内容を吟味して教えています。

 以前も述べましたが、出来るだけ現在、世界で標準とされるものを教えてあげようと努力しております。フォワードストロークで言うならば、平パでトルソー・ローテーションを使ったフォワードストロークの漕ぎ方を中心に教えています。

 しかし、多くのDVDを見ても私は時折不安をなぜか感じます。「果たして、自分の教えている漕ぎ方は本当に正しいのであろうか?この漕ぎ方で、毎日40Km以上漕ぎ続けるロングツーリングに肉体は故障せずに耐えられるのであろうか?」と。私は、自分の教えていることに対して責任を持ちたいと考えるようになりました。

 去年のツーリングも今年のツーリングも、私は教えているフォワードストローク、そのままで、毎日40Km以上を漕ぎました。

 結果、筋肉に張りと指に多少のマメはできましたが、身体に対して全く問題はありませんでした。その結果この漕ぎ方を正しく覚えた方がいいい。という確信が持てました。

 このロングツーリングは、実は「48歳の普通のオッサンが、普段教えているままのフォワードストロークで、毎日40Km以上漕ぎ続けても故障しないのか?」という人体実験でもあったわけなんです。

大王崎灯台

イメージ 1

イメージ 2

 熊野灘と遠州灘の境とされる大王崎の灯台である。今まで東〜北西だった海岸線はここより北へと陸地が延びている。よって北風が吹き始めた場合、非常にシビアな海域に入ったということとなる。

 同じ期間、ほとんど同じコースをシーカヤックでツーリングしていたまっちゃんが、昨日強い北風に悩まされてリタイアした場所は、この大王崎を越えたところだったらしい。幸い、私が漕いだ時間は微風が吹く程度で、うねりもスネ以下で、外海としてはこれ以上はないくらいの非常な穏やかコンディションで楽に進めた。

 大王崎灯台は、2008年現在全国に15箇所しかない内部に入れて見学の出来る参観灯台で、2〜3年前家族で灯台の上から海を眺めたことがある。当時私は息子に「お父さん、これくらいの波だったら楽勝で漕げるよ。」なんて虚勢の自慢をしていたことを思い出した。

 そのこともあって、波が穏やかなのもあり、灯台下の岸壁に思いっ切り近づき、灯台から海に浮かんでいる私を見ているギャラリーに向かって思いっ切り大きく手を振った。見物している人達も手を振り返してくれた。
 5月29日 火曜日 4日目

 朝からラシオの天気予報では、「1日中晴れ、午前中北の風、午後から南の風」と言っていた。手早く出発準備を済ませ、8時には漕ぎ始めた。

イメージ 1


 今日のコースは、英虞湾の奥まったところにある太平洋へ抜ける深谷水道を通り太平洋側に出る予定だ。

 深谷水道とは、英虞湾の最奥に近い深谷地区の陸地が最も狭い箇所を掘削し1931年8月から1年3か月の歳月をかけ翌年10月に完成させた、延長約660メートル、幅約15メートルの人口の運河である。

 当初の目的としては、水路で英虞湾の奥の部分と太平洋をつなぐことで、英虞湾内の海水が循環させ水質を改善させ、冬から春にかけての低水温によるアコヤガイの大量死と、赤潮の発生を防ぐことだった。さらに台風などの際の漁船の避難を容易にしたり、英虞湾奥部の漁民の漁船が外海へ行くための水路として大きな役割をも、合わせて果たしている。

イメージ 2


 英虞湾は多くの岬と入り江、そして大小様々な島々の浮かぶリアス式の海岸で、初めてここを漕ぐ人間にとっては、迷子になりそうな迷路のような地形であった。当然「深谷水道はこっち」などという看板はない。ただ英虞湾に浮かぶ筏を行き来している小型のベカ舟とは明らかに異なる外洋での漁が可能な少し大きめな漁船が、母港から出て同じ方向に進んでいた。

 あの漁船が向かって行く方向に、おそらく深谷水道があるのだろう。と推測で、地図を何度も何度も見ながら、実際の地形と照らし合わせて漕いだ。でも、う〜〜〜ん、やっぱ正直ようワカラン!結局、テキトーに漕ぐ!

 コンパスワーク航海とは全く異なる、先祖代々、一子相伝、門外不出、これぞ、秘伝中の秘伝、秘義中の秘義!勘パスワークなのだ。ガハハ・・・   ダジャレかよ。(ふぅ)

イメージ 3

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]


.
カミヤッカー
カミヤッカー
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

ブログバナー

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

衛生対策製品クレベリンの姉妹ブランド
クレベ&アンドハンドジェルが新登場
今だけ。お試しキャンペーン実施中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
最大10万円分旅行クーポンが当たる!
≪10月31日まで≫今すぐ応募!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事