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我が家の小学校1年生の息子とラジオを作ることにした。 しかしながら、こういうものを作るにあたって立ちふさがる重大な障害がある。 ハンダ付けである。 ハンダ付けというのは錫という金属を熱で溶かして、電気部品を接着する作業をいう。これにはコツがあってある程度練習しないとできるようにならない。小学生には難しいと思われる。 自分の意図は、あくまで自分で組み立てたラジオが鳴って感動してくれることであって、それに至るまでに修練が必要だったらそこで興味を持たなくなってしまうということを危惧したのである。 東京にいったついでがあったので秋葉原に寄って、電気部品の老舗千石電商に行った。 私が子供の頃からよく世話になった店である。 そこで店員に相談した。 「あのーすいません。子供とラジオを作りたいんですが、1石か2石ぐらいの簡単なラジオのキットはないでしょうか?」 1石・2石というのは中に使用されるトランジスターという部品の数のこと。この数が増えれば増えるほど複雑になって、組み立ての難易度が増す。しかしながら性能が上がって、よく聞こえるようなものができあがる。ちなみにダイソーで売っている300円ラジオは3石である。 1石というのは実用になるかならないかの本当にすれすれのもの。2石ならそれなりに実用に耐えなくはないというレベル。 実は0石というラジオも存在していて、俗に鉱石ラジオと呼ばれるものがそれである。 以前、息子と一緒に作ってみたものの、全くといっていいほど何も聞こえず、子供が興味を持たなかったという反省があった。 そんなところで、今回は実用ぎりぎりの線を狙おうと考えたわけだ。 そうしたら店員さんは、 「子供と一緒に作るねえ・・・じゃあ、こんなのはどうですか」 といって、紹介されたのがこれ。 はこらじという組み立てキットである。何とハンダ付け不要である。 ピンに部品を差し込んでいけば出来上がりというなんとも安直な代物。 一時間程度で完成するらしい。 これを買って帰り、息子と組み立てる。 最初はピンに差し込むのにちょっとコツがいるが、息子もすぐできるようになって、バンバン組み立てる。説明書もそれなりに分かりやすく、ちょっと教えてやれば何とかできる感じ(とはいえ、全く子供一人でやるのは無理だと思う)。 さて、電源を入れる。 「ピーーーーー」ってすごい音がする。 おわーーーっ。失敗か?って思う。 しかし、ボリュームを下げたところちゃんとラジオが受信できた。 しかも、かなり音も鮮明でちゃんと楽しむに充分な音量で鳴る。 子供も喜んで、ずっと聞いていたのである。 音楽番組を聴いたりして、最近は、 「この歌、はこらじで聴いたことあるよ。」 なんて、言ったりしているのである。 親としては、見事に狙いが当たって狂気した次第。 最近工学部離れが進んでいると言われているが、子供達がそんな方向にもちょっと興味を持ってくれると
いいなあと思っているような今日この頃であって、まあ、そんなところである。 |
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2006年12月04日
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