配当再投資で資産形成

買ったら売るな、売るなら買うな。長期保有による配当再投資でのトータルリターンで株式を評価していきます。

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千年投資の公理

「千年投資の公理」という本を読みました。これが非常によい本で、久しぶりに投資本で感銘を受けました。「株式投資の未来」や「投資で一番大切な20の教え」とならんで生涯に渡って何回も読み返すことになりそうな本です。


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内容は「経済的な堀」を持つ企業をどのようにして探すかという方法について、シンプルに分かりやすく記載されています。

抜粋すると以下のような内容です。

素晴らしい企業を適正価格で買い、長期間にわたって利益を複利で増やしていくという方法もある。この戦略を実行するための行動計画は、簡単だ。

1.長期間にわたって平均以上の利益を上げることができる企業を探す
2.その企業の株価が本質的価値より安くなるまで待ってから買う
3.企業価値が低下するか、株価が割高になるか、さらに優れた投資先が見つかるまで、その銘柄を保有する。保有期間は、月単位というよりも年単位で考える
4.この手順を必要に応じて繰り返す

本書は、主にこのなかの最初のステップ、つまり長期的な潜在利益を秘めた素晴らしい企業を探すことについて書いている。

投資家は騎手ではなく馬を見分ける目を持つことの方が重要である。
というのも堀について最も重要なポイントは、堀とは長い時間をかけて構築されてきたビジネス上の構造であって、これをライバル企業が模倣するのは非常に難しい。堀は経営陣の優秀さに頼るものではない。つまり配られたカードでどうプレーするかではなく、初めから持っているカードの方が重要なのだ。

筆者の経験では、
①素晴らしい製品
②大きなマーケットシェア
③無駄のない業務遂行
④優れた経営陣
などが、「誤解されている堀」の代表的なものだ。

事業を守ってくれる経済的な堀がなければ、ライバル企業がすぐに押し寄せて利益を侵食していく。クリスピークリームドーナツを覚えているだろうか。素晴らしいドーナッツだったが、経済的な堀がなかったため、消費者は簡単に別のブランドに移ったり、ドーナッツをあまり食べなくなったりした。

同業他社よりも効率化を図るのは素晴らしい戦略だが、それが簡単にまねのできない独自の過程に基づくものでなければ、継続的な優位性にはならない。

優れた経営者を探すことが前向きの努力とは思えない。むしろ我々の目的は堀を見つけ、将来も良好なパフォーマンスが継続するとある程度確信することにある。

●ブランド、特許、行政の認可などの無形資産を持つ企業は、ライバル企業がかなわない製品やサービスを販売できる
●販売している製品やサービスが顧客にとって手放しがたいものであれば、乗り換えコストが少しでも余計にかかることによって顧客離れを防ぎ、価格決定力を企業のほうに与える
●ネットワーク経済の恩恵を受ける一部の幸運な企業には、長期間ライバルを閉め出すことができる強力な経済的な堀がある
●最後に、生産過程や場所、規模、独自のアクセスなどによって製品やサービスをライバルよりも安い価格で提供できる企業にはコスト上の優位性がある

大きいことは、多少ましという程度でしかない。規模に由来するコストの優位性について考えるときには、絶対的な規模よりもライバル社と比較した規模のほうがずっと重要だということを覚えていてほしい。

巨大な販売ネットワークは、素晴らしい競争上の優位性をもたらす。大規模な配送ネットワークをまねるのは難しいため、たいていは大きな経済的な堀となある。

堀がある企業かどうかを判断するための三ステップを示している。ステップ1は「お金を見せろ」、つまり過去に妥当なROCを上げてきたかどうかを見る。この分析は、できるかぎり長い期間のROCを見てほしい。1年や2年不調な年があったからといって、堀がないことにはならない。

過去のROCが低くて、将来が過去と明らかに違うように見えなければ、堀はない。結局、優位性は数字に表れるもので、優れたリターンを示すことができない企業に期待をかけるべきでない。

ステップ2は競争上の優位性、つまりその企業がライバル社をかわして優れた実績を上げている理由を見つけ出すことになる。

ステップ3ではその優位性にどの程度の耐久力があるのかを考える。

以下のようなフローチャートがありました。

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ジェレミー・シーゲル博士の株式投資の未来では、長期的にリターンを上げてきたセクターについて、1.ヘルスケア、2.生活必需品、3.エネルギー、がデータの裏付けをもって説明がなされていましたが、この本は、その因果関係について理解するのに役立つものと思います。

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