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福岡市早良区で9人が死傷した多重事故など、全国各地で高齢ドライバーによる重大な交通事故が多発する中、認知症などを診断した医師が都道府県公安委員会に届け出たケースが年々増加し、届け出たうちの約4割が運転免許の取り消しや停止につながっていることが分かった。届け出は任意で、患者が運転をやめることに同意しないまま行う場合もあり、現場の医師の悩みは深い。専門医の不足もあって、医師の側からは届け出の詳しい基準作りを求める声も上がっている。 日本認知症学会など認知症に関係する五つの学会は制度開始に合わせ、ガイドラインを策定。届け出前に患者と家族の同意を得るよう求めているが、困難な場合は「状況を総合的に勘案し、医師が判断する」と記し、現場の裁量が大きい。「生活の足が奪われる」と届け出に反発する患者もおり、医師の側も二の足を踏むケースがあるという。 悩んだ末の決断
北九州市八幡西区で開業する認知症サポート医、権頭聖さん(58)は6月、福岡県内に住む認知症男性の診断結果を同県公安委員会に届け出た。自身としては初めてのこと。男性は運転免許の自主返納を拒んでおり、悩んだ末の決断だった。権頭さんは「取り消しや返納で事故の恐れは減る。恩恵を受ける地域社会は、高齢者がその地で暮らし続けるためのシステム構築を急ぐべきだ」と話す。 最終更新:7/23(火) 12:26
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