ネットワーク費 164,000円 (ちょっと計算が合わないが、番組ではよくわからなかった。ただし合計欄だけははっきりしていた。)
これはまさに競合力の低下そのものである。現にこの魚屋さん、ビジネスからの撤退を真剣に考えている。
日本も再エネを強行していけば、国際競争力は下がって、資源もなく技術力だけで細々と食べている現状がどんどんひどくなっていく。
さてヒットラーとメルケルの国ドイツではどうか。
流行り言葉でKein Geld für EnergierechnungとEnergiearmutというのがあるのだそうだ。
前者は「エネルギー代を払うゼニがないよ」ということで後者はそのものずばり「エネルギー貧困」。
実際に取材班が訪ねた標準的な4人家族の家の電気代は月20,000円。これは日本の10、867円(2016)の二倍である。
丸八真綿じゃあるまいし「二倍二倍」と言って高見山に喜んでもらったってしょうがない。
エネルギー貧困と闘うのがすでに30万世帯。しかも電気代が払えないので、電気を止められてしまっている家庭も多い。
電気代のコストはともかくFIT価格のための賦課金が大きすぎる。日本はkw/hあたり2円64銭だが、ドイツでは8円84銭。年間換算では日本では8,232円だが、ドイツでは31,304円にもなってしまう。
日本ではまだ認識されてはいないようだが、太陽光や風力発電業者のために、一般消費者は払わなくても済む電気代を払っているのだ。
電気代に事欠く面々は貧乏人一揆をおこすべきだ。
日本でもこのまま進めば、ドイツと同じように貧乏人は電気を止められ、生きるのが困難になってしまう。「♪生きていくのがつらい日は、お前と酒があればいい」なんて暢気に構えてはいられなくなる。
ドイツの電気料金の内訳は電気供給は19.3%、再エネ賦課金が23.4%、送電網使用量が25.6%残りが税金等。御覧のように発電にかかっている費用が一番少ないのである。
早い噺、100円の野菜を買いに行くのに、400円の交通費をかけているようなものだ。
さてヒットラーとメルケルのドイツでは現在エネルギー癲癇じゃなかった転換のために壮大なプロジェクトが走っている。
ドイツ北部の北海の上に数えきれないほどの洋上風力発電機を作り、南部の工業地帯に8GW(メガじゃなくてギガ:800万世帯の電力に相当)の電力を700km(東京―岡山くらいか)の送電網(Südlink)を作って送ろうとしている。
南部の工業地帯の電力はこれまでは主に原発が担ってきた。それを2022年までに原発廃止という決定をしているので、何としても北部からの洋上電力を運ばなければならない。
この送電網の敷設には2.6兆円かかるとの試算。バッカジャナカロカと伴淳三郎なら言うことであろう。
ドイツ北部には行ったことはないが、大して電力を必要とはしていないみたいだね。ドイツ北部と言えばアムステルダムと並んで有名な売春街を抱えるハンブルクくらいしか知らない。
この送電網は当然Tülingen州を通るのだが、そこには何のメリットももたらさない。自然破壊をするというので、このあたりは送電網を地下に敷設する。
だが8GWもの電流が地中を通ることになれば農作物や牧場の動物たちにどんな影響が出るかは全くの未知数。
当然ながら同州では大反対運動が起きている。がんばれ〜!
ドイツは2022年の原発廃止に基づいてこの送電網を2022年までに完成させるつもりでいたが、すでに2025年に先送りをする決定をした。だがこれすらもう既に破棄されていつ完成することやら五里霧中。先送りされればされるほど、コストは増大する。ザマァミロ!
ここでもう一つの大問題が発生している。
それは北海の洋上風力発電機群は完成している。だから風が吹けば桶屋がもうかるどころか、ジャンジャン発電をする。
電気というものは「使う分だけ発電」をしなければならない。余分に発電をすると送電網に負荷がかかる。
このあたりが脱原発のバカどもにはわかってはいない。
ジャンジャン発電された電気はどこへ行くのだ?ハンブルクの売春街を明るくしてもまだまだ余ってしまう。
ドイツは陸続きで数カ国に接しているのでそこで電気を買ってもらうわけだ。相手が要らないと言っても引き取ってもらう。そうすると引き取り側にゼニを払うことになる。
そうしないと送電網に猛烈な負荷がかかって大停電になる。南オーストラリアの例を見れば歴然。
出演したドイツの経済学者が嗤いながら言っていたのだが、「スーパーへ出かけて買い物かごをいっぱいにする、そうするとカウンターでおばさんが『買っていただいてありがとう、お礼に500ユーロ差し上げます、代金は要りません』」というのに等しい。電力のマイナス売却なのである。
問題はその後だ:このマイナスのコストは賦課金となって電気代に上乗せされてくる。消費者こそいい面の皮。
再エネは発電量の調整が効かない。だから太陽光発電所の夜とか、凪の日の風力発電所の分を補うために火力発電所は、ドイツ国内で獲れる品質最悪の褐炭をドガチャカ焚いて補わなければならない。
火力発電所も原発も発電量の調整は非常に簡単なのだ。脱原発の低能どもはそう言うところが分かっていない。
だからドイツでは再エネ発電は絶好調なのだが、CO2排出量は全く減っていない。
メルケルは2020年までに1990年比CO2を40%削減すると公表していたのだが、それはとうの昔に破棄されている。
ドイツにおける発電量の割合は再エネが増大、比較的クリーンな天然ガスが減少、原子力も減少しているのだが、CO2モクモクの褐炭による比率は全然減っていない。
だから再エネがいくら増えても環境には全く貢献していない。
この番組の最後に南オーストラリア州やドイツの人々が日本への助言として再エネに固執することのバカさ加減を説き、日本よ目を覚ませ、このような失敗の真似をしない様にと真摯に助言をしている。
結論として、日本のように面積も狭く、資源もない国が電力料金を高騰させると、アメリカのような電力料金が安い国との競合には太刀打ちできなくなると言うところ。
だからぁ、原子力を捨てるというのは国を存亡に導く国賊どもの企みであることを納得しなければならないのだ。