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自動車盗 進化する電子ロック解除手口 警察との攻防激化
2017.12.2 22:55 自動車盗の手口が進化している。自動的に車の解錠やエンジン起動ができるスマートキー(電子キー)の特徴を悪用したもので、自動車メーカー側が対策を講じても「いたちごっこ」の状況という。スマートキーの車に標準装備される電子式防犯システム「イモビライザー」を特殊機器で無力化する手口の自動車盗は昨年、全国で1800件以上も確認。最近はスマートキーが発信する微弱な電波を増幅・転送する新たな手口も確認されており、警察当局は警戒を強めている。 わずか数分の犯行 犯行時間はわずか数分だったという。兵庫県警が4月、強盗に使うための高級車を駐車場から盗んだとして暴力団員の男ら3人を逮捕した事件で、男らが極めて短時間で犯行を遂行していたことが、捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、男らはイモビライザーを無効化できる機器「イモビカッター」を悪用。窓を割ってハンドル付近にある接続部(コネクター)に機器を差し込み、イモビライザーのプログラムにアクセス。スマートキーにも登録されている電子暗号をリセットして別の暗号に書き換え、車を盗み出した。 イモビライザーは平成12年ごろから高級車を中心に導入され、近年は新車の標準装備として普及している。ところが数年前からイモビカッターが流通し、車の盗難被害が続発。メーカー側はコネクターを取り除く対策を講じた。 受信→仲間に転送 すると、今度はコネクターがなくてもプログラムにアクセスし、暗号を書き換えられる機器「キープログラマー」を悪用した手口が相次ぐようになった。さらに最近は、「リレーアタック」と呼ばれる手口も登場した。文字通り、複数人で「リレー」して行う犯行で、スマートキーから発信される微弱な電波を特殊な装置で受信、転送して解錠する手口だ。 スマートキーを持っていると、微弱な電波で車に近づくだけでドアを解錠することなどができる「スマートエントリー」の機能を悪用。スマートキーの電波は周囲約1メートルの範囲までしか届かないが、キーを所持した運転手に1人が接近し、電波を特殊な装置で受信して増幅させ、中継役の仲間に転送する。これをリレーすると、車に近い仲間が解錠できるという。 警察庁「防犯強化を」 警察庁によると、昨年の自動車盗の認知件数は全国で1万1655件。うち1874件はイモビカッターやキープログラマーなど不正な電子機器が使われた可能性がある。今年も9月末時点で1351件が同様の被害にあったとみられる。 兵庫県警の捜査幹部は「新たなセキュリティーを導入しても間もなくそれを破る手口が生まれ、いたちごっこだ」と指摘。警察庁は今年4月、都道府県警にリレーアタックの対策に取り組むよう指示し、駐車場への防犯カメラの設置を促進することも求めた。 自動車セキュリティー専門店「プロテクタ」(愛知県岡崎市)は「(ハンドルを固定する)ハンドルロックなども組み合わせ、いかにも盗みにくい車と思わせることも重要」とする。 ◇ イモビライザー スマートキーに内蔵されたICチップと車両側で事前登録した電子暗号が一致しなければエンジンが始動しないように制御された防犯システム。装備すれば、エンジンなどを一元管理する車両のコンピューターのうち防犯システム部分を管理できる。電子暗号の組み合わせは100万通り以上に及ぶことからスマートキーの複製は不可能とされ、防犯効果が高いとされていた。 http://www.sankei.com/west/news/171202/wst1712020061-n1.html
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