無題

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全1ページ

[1]

不幸にして、長年に亘って影響を受け続けた負の生育環境、就中、否定的言語環境
が、自己に対して、如何に恐ろしい異形化を齎すかを知る人は案外少ないのだ。
私は犯罪や自殺、精神異常、その他、諸々の社会的逸脱行動が、両親をは
じめ、身の回りの人間から長期に渡って受け続けた否定的言語(否定語及び命令語)
によって、非常に大きく、而も深刻な影響が「自己」に齎された結果であると考え
て居ります。
ここで、聊か唐突ですが、「宮崎 勤」や「宅間 守」や「小林 薫」の如き、あ
の様な恐ろしい犯罪を行う「自己」とは、一体どんなものかと、広辞苑で「自己」
を引いて見ました。曰く、「自分自身のこと」と、実に簡単明瞭に書かれていまし
た。これでは、現代という恐ろしい時代にそぐわない説明だなぁと思いました。
そこでまた講談社の日本語大辞典で同じく「自己」を引いて見ました。
「個体としての統一体で、他と区別するわれ」と、ちょっぴりアカデミックで美味
しそうな解説で、ヨッシャと一瞬思ったのですが、矢張りぴったり来ませんね。
何れにせよ、これらは恐ろしい凶悪事件が多発する「今」にバッチリの解説では無
いなぁというのが私めの感想です。
事件が発生する度に、テレビに厳かにお出ましに成るられる精神医学の学者や犯罪
心理学の大家の机の上に必ず鎮座ましましているのが、「自分自身のこと」解説の
広辞苑です。そして、それらの大先生たちは事案発生の度に、事件の分析と犯人の
心理分析に関して、防犯の為の、有り難い「ご託宣」を垂れ給うのですが、事件は
次第に凶悪化し、更に若年化して行き、益々多発の傾向にあります。
難しい抽象的な分析の言辞の数々が防犯の役目を果たさないのは、ご存知の通りで
す。犯罪を犯すかも知れない人たちや、その家族の人たちが、理解し、その性格を
矯正できる、謂わば、咬んで含める様な優しい解説が必要でしょう。
そこで私は「自己」を生物学でいうところの「細胞」に準えて、単純明解
に簡略化し、模式図化して、自己核と自己核防衛層の二つの部分から成り立ってい
ると考えることにしました。

人の命は限りが有ります。何時かは死ぬ運命に有ります。
命は、屡、蝋燭の灯火に喩えられます。経時的に蝋燭は短く成り、
最後は、燃え尽きて消えて仕舞います。
人は例外なく自己存在が消滅する事を知っては居ますが、普段は
無意識の奥底に潜在化させて、恰も忘却して仕舞っているかの如
くに振舞っています。
人間の生活が常に安全であるとは限りません。一歩ドアの外に出
れば、いつ交通事故に遭遇するか解りません。
誰もが一度は経験する筈ですが、危機一髪で、もう少しのところ
で、死ぬところだった・・・という経験有るでしょう。
そんな時に、心臓が早鐘の様に鼓動を打ち、死の恐怖を一瞬感じ
た事あると思います。
死を意識する瞬間ですね。前述しました様に、死の恐怖は心の奥
底に押し遣って、忘れた振りをしているだけなのです。
人は常に自分が今将に生きているという事を確認する作業を必要
とするのです。死ぬ恐怖がいつでも鎌首を上げるべく、スタンバ
イしていますから、絶えずそれを押さえ込んで置かねば成らない
のです。ですから、人は自己の存在証明を常に求め続けなくけれ
ば成らないのです。搭乗している飛行機が墜落しそうに成った時
に、メモ用紙に、書置きというか、遺言めいた文言を走り書きを
残したり、ガンの告知を受け、余命幾許も無いと解った時に、遺
言書を認めるでしょう。或は、犯罪の被害に遭い、死に瀕した時
に、血糊で壁や床に何かを書き残そうとするでしょう。
また、断末魔の叫びも、実は命を消したく無い気持ちの表れで、
何れも自己の存在証明行為なのです。
「生きた証」を求めるのは凡ゆる存在が儚いもので有り、いつ消
えても不思議ではないものであると言う事を知っているからなの
です。だからこそ、私たちは日々、そして刻一刻、自己の存在証
明を必要としているのです。
私たちの行為・行動で存在証明に関係しないものは有りません。
一挙手・一投足そして一言一句が、全て、自己の存在証明に繋が
っているか、或はそのものであるのです。
ところが、存在証明が常に成立するとは限らないのです。
町で出会った可愛い娘チャンに一目惚れしたのはいいが、ラブレ
ターを送るも、相手にされない。愛しさ・恋しさは募るばかりで
・・・いつの間にか、彼女の家の前に立っていて、彼女やその家
人に気持ち悪がられて、パトカーを呼ばれたり、最後には、スト
ーカー犯にされて仕舞い、連行されちゃった・・・・・これは
彼女の彼氏という存在であることを証明できずに、何が何でも
思いを遂げたいと頑張っている内に、気がつけば自己をストーカ
ーなる存在に異形化して仕舞い、自他共に困った事態に陥る・・
・・・そんな状況を、私(阿部)は「存在証明不全症候群」と呼
んでいます。これは、私めの独断と偏見に基く、実に勝手な捏造
語なので、心理学辞典にも精神分析の本にも載っていませんので
予めご承知置き下さいませ。
この「存在証明不全症候群」は、時代が進めば進むほど、益々
増えて行く様な気がします。
次第に自己の存在感が希薄化して行き、「生きた証」を求めよう
としても、それが叶わ無い事が多くなり、そんな時ルールを無視
してでも、存在感の濃密化を図るべく、自己の存在様態を著しく
異形化させたものが「犯罪」と呼ばれるものなのです。
その意味で、犯罪も、実は「存在証明行為」なのです。
ある男がある女を好きに成り、自分のものにしたいと思う時に、
ルールに則り結婚するという方法が有ります。これは相思相愛
という前提が有って成立するものです。しかし、こちらが好きに
成っても、相手が嫌つた場合には、関係は成立しません。
そうなると、好きな彼女の恋人なり夫なりと云う「存在」である
事が証明出来ません。それでも彼女が自分の「もの」であること
を証明するためには、「レイプ犯」という甚だしく異形化した
「自己」に存在様態をせざるを得ないのでしょう。突飛な事例
で申し訳ありません。
別の例を挙げますれば、ブス女が好きなイケメン男の彼女に成り
たいと願えども、それが叶わず、思いが募り、我慢が出来ず、
美容整形で仮性美人にメタモルフォーゼして、思いを遂げよう
とする場合、典型的な「存在様態の異形化」と呼べるでしょう。
更に、その費用を捻出するために、風俗に身を沈めたら・・・
それも又、存在様態の異形化と呼べるでしょう。
その他、「存在証明不全症候群」は世の中には様々な形で蔓延
しています。

全1ページ

[1]


[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事