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臨時に「吉田松陰の竹島開拓論」を設けます。 松陰の安政五年(一八五八)二月十九日付け、桂小五郎宛書簡に言う。 拙案には六十六国、とても手の下し所なき次第に相成り候やと覺え候。 ここに一名の利奇男子(聡い篤志家)、長府人興膳昌蔵と申すものあり。竹島開墾の策あり。 この段、幕許を得、蝦夷同様に相成り候はば、異時、明末の鄭成功の功も成るべくかと思われ候。 此の深意はさて置き、幕吏変通の議、興利の説、今日の急に候えば、竹島開墾くらいは難事に非ざるべし。是れ一御勘定の主張にて行われ申すべくと黙算仕り候。 委細、玄瑞、存知の事に付き御運籌下さるべく候。天下無事ならば幕府の一利、事あらば遠略の下手は吾が藩よりは朝鮮・満洲に臨むに若くはなし。 朝鮮・満州に臨まんとならば竹島は第一の足溜なり。 遠く思い近く謀るに、是れ今日の一奇策と覺え候。 なお、この解説は、次回に廻します。
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