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平成から令和への移行に際し、日本国の繁栄と世界平和を祈念しつつ
名利寰区贋作真 名利の寰(かん)区(く) 贋(にせ)を真(まこと)と作(な)す
誰臨大節致其身 誰(たれ)か大節に臨んで 其の身を致さん
堂々君子何顔面 堂々たる君子 何の顔面(がんめん)かある
方外却看憂世人 方外に 却て看る 憂世(ゆうせい)の人
名利を追い求める世俗では、贋物が本物となっている。
いったい誰が重大な時期において一身を投げ出すだろうか。
世に名立たる君子たちも、どうして顔向けができようや、
現世を棄てた仏教界に、かえって国を憂える人材を見ることだ。
〇韻字 真・身・人(上平声十一真)
下田事件を経て牢獄に幽閉されまでしている松陰は、それが自信になったのであろうか、いよいよ過激になったようで、和議を唱えている面々や行動をしない儒者たちに皮肉を浴びせる。そして、月性のように僧侶から憂国の行動派が現れて来ている事に期待を寄せるのである。
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