過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

弘化三年(十七歳)二月下旬の作。

臘破素皇初解囲  臘(ろう)破(やぶ)れて 素(そ)皇(こう) 初めて囲いを解く
東君自在将天威  東(とう)君(くん) 自在に 天威を将(おこな)う
風軽庭砌梅看咲  風軽くして 庭(てい)砌(せい) 梅看(みすみ)す咲く
日暖門径草未肥  日暖かにして 門径 草未だ肥えず
山近偏忻鶯囀数  山近くして 偏(ひと)えに忻(よろこ)ぶ 鶯囀数(おうてんしばし)ばなるを
城遥転愛客来稀  城遥かにして 転(うた)た愛す 客来(きゃくらい)稀(まれ)なるを
急呼筆硯思詩句  急に筆硯を呼んで 詩句を思へば
春靄籠峰澹夕暉  春(しゅん)靄(あい) 峰を籠(こ)めて 夕(せき)暉澹(きあわ)し

十二月は終わって冬帝はようやく囲みを解いて去り、
春の帝が思う様、天気をめぐらす時候となった。
そよ風が吹いて庭のきざはしの辺りに梅がみるみるうちに咲き、
陽は暖かくなったが門の辺りの道には草が育っていない。
山が近いので鶯が頻りに囀るのがひたすら嬉しく、
城下が遠いので来客が少ないことをますます喜ぶ。
急いで筆と硯を用意して詩句を書き付けようとすると、
春の靄が峰に立ち込めて夕陽が淡くなっている。

 いかにも若者の作らしく、春の訪れを綺麗に対句にした律詩であり、後年の憂国の詩情はいささかも影を見せていない。

全1ページ

[1]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事