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    十月四日、病いが続いており、岡口に診を乞う。書を写す。次の七絶を作った。「西遊詩文」に は十月四日のものとして掲げられる。

 病思如麻乱四馳  病思 麻の如く 乱れて四馳(しち)す
 課書抛去駭時移  課書 抛(なげう)ち去つて 時の移るに駭(おどろ)く
 此間尚是閑情在  此の間(かん) 尚お是れ 閑情在り
 老壁題来新製詩  老壁 題し来(きた)る 新製の詩

 病中の思いは麻のように乱れて、あちこち駆け巡り、
 読まなければならない書を放り出して、時が過ぎるのに嘆息する。
 このような折にもやはり詩情が湧く時があり、
 古びた壁に新たに我が詩を書き付ける。

 起承の二句には、為すべき事が為せないという焦燥感が漂っている。九月二十五日に詠じたそれがますます募っている体である。

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