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  弘化三年(十七歳)二月下旬の作品


懶慵尚是貪爐紅  懶慵(らんよう) 尚お是れ 爐(ろ)紅(こう)を貪(むさぼ)り
未見春郊和氣融  未だ見ず 春郊 和氣融(と)くるを
黄巻時々披且読  黄巻 時々(じじ) 披(ひら)き且つ読み
自忻至楽在斯中  自(みずか)ら忻(よろこ)ぶ 至(し)楽(らく) 斯(こ)の中(うち)に在るを

ものぐさなのに囲炉裏の火だけは求め、
春を迎えた郊外で暖かくなった様子を見ていない。
時間があれば書物を開いて読んでいると、
こうした生活に最高の楽しみが在ることが喜ばしい。
 
  無題。読書三昧の新年を詠じる。

瓶(へい)梅(ばい)
野梅来托竹瓶中  野梅 来り托す 竹(ちく)瓶(へい)の中(うち)
愛此痩枝欺臥龍  愛す此の痩枝 臥龍を欺くを
幽粧愛爾侵寒発  幽粧 愛す爾(なんじ) 寒を侵して発(ひら)き
不引世間蝶与蜂  世間の蝶と蜂とを引かざるを

野の梅を取って来て竹瓶の内に挿す。
細い枝なのに龍が臥せているようなのが好ましい。
かすかに色づいて寒さを物ともせず咲き、
俗世の蝶と蜂のような輩を寄せ付けない所が好きだ。

 年若い松陰は、野梅の清潔さと俗塵を絶っている点に共感を抱くが、それは自分もそのような人格になりたいことの表明である。ただし、この詩においては、近体詩で嫌う同一字(愛)の重用を犯している点が残念である。

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