ぶなちろくんの昆虫エッセイ

昆虫観察の視点で書いたショートエッセイです。皆さん読んで下さいね。

カナブンの楽園

「暑い・・・」

今年の夏は7月から真夏日(最高気温30度以上)が連続している。

公私において忙しくクワガタの時間が全然とれない。
強い日差しと暑さのためもあるのか、
仕事帰りのプチ採集に行く元気も失いつつある。

「こんなに暑い7月は久しぶりだ」

フィールドに行けば必ず木を蹴るため何度も腰を痛めてしまう。
大量の収穫があるのなら腰の痛みも忘れてしまうが、
現実は全く採れていない。





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 忙しさも先がようやく見えてきた。

祝日(海の日)に、
カナブンの楽園に行ってきた。

既にこの時期、
セミの鳴き声が響き、
数え切れないほどのカナブンがおいしそうに樹液を吸っていた。


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赤・緑・鶯色など
カラフルな色のカナブンがコナラの樹木にたくさん付いている。
まるでフルーツの実のようだ。

相撲のかち割りのようなカナブン同士の樹液争いも、
見ていてとても面白い。



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頭部を洞に突っ込み、
停止した状態のまま樹液を舐め続けている。

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この場所はカナブンの他にカブト♀やコクワガタ♀も生息していた。
平地のためなのかミヤマはいないようだ。



ブーン ブーン ブーン ブーン ブーン



スズメバチと同じ羽音を響かせて樹木を移動するカナブンに驚く自分。

水銀灯夜行採集がほとんどだった子どもの頃は、
なかなかお目にかからないレアな甲虫でもあった。
公園で飛んでるカナブンを見つけると、
とっても嬉しかったことを覚えている。

当時はカナブンが昼行性であることもわからなかった。


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カナブンシャワーを浴びたくて、

たくさん付いているカナブンの樹木を思い切り蹴ってみた。


まるで蜂の群れのように飛び立ち拡散するカナブン。


夏の風物詩だ。




平成29年7月17日(月) 海の日
 カナブンの楽園にて




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ようやく梅雨入り

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樹液に集まるチョウたち

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ミズナラの樹液を吸うスミナガシ

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ヤナギに止まるシロテンハナムグリ

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コナラの樹液を吸うカナブン1頭


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6月に入っても全くクワガタムシが現れない。
スズメバチはたくさん樹液を吸っているのに・・・。

仕事帰りに何度も丘陵地の遊歩道を歩いてみたが
確認できたのは小さいコクワガタ♂2頭のみ。

今年は6月なのに気温が低い日が多く、
昨日21日(水)ようやく梅雨に入った。
これを書いている22日(木)は天候もよく、
久しぶりに最高気温が25度にもなった。

しかし、
それでもノコギリクワガタやミヤマクワガタ等は全く現れなかった。
ノコを求めて近くの河川敷には行こうとは思わないが、
明らかに例年よりも遅れている感がある。

木を蹴り続けて腰痛がひどくなり、
整骨医院に通う回数も増加した。
それでも薄いこの場所で、
大型ミヤマクワガタを求める自分が哀しい。

『骨折り損のくたびれもうけ』
という言葉があるが、
時間をもっと有効且つ有意義に使えばよいのに。
「もしかしたら、
もしかしたら、
今日は採れるかも・・・」
という期待が少しでもあると、
夕方6時過ぎに現地に赴いて長靴を履き、
腰痛をこらえながら坂道を登ったり下ったり。

クワガタに嫌われているのだろうか。
自分でもおかしくなってくる。
果たしてこの先に、
大型ミヤマクワガタとの出逢いが待ち受けているのだろうか?

♂1頭だけでも早く出逢いたいものだ。


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昨年の大型ミヤマクワガタ1頭のみ。
×になるまで飼育するのでいつもこのような標本になる。
標本よりも飼育が好きなのでしょうがないが・・


クワガタの記事はこれぐらいにして、
飼育中のハンミョウの様子について報告したい。
クワガタ採集ついでに赤土を採取して、
ナミハンミョウが生活している現地の砂と混ぜ合わせセットを組んだ。
すると2日後に交尾を確認。
しっかりと画像に撮ることができた。
上が♂下が♀。
交尾は時間にして8分弱。
1度交尾を済ませるとお互い距離感が短くなる。
♂は時々また上に乗ろうとするが♀は抵抗し、
今日まで交尾は1度だけの確認。

交尾を確認したので産卵を楽しみにしていたが、
残念ながらいっこうに産卵した気配がない。
交尾したのが先月の30日だからもう3週間以上も経っている。
自分が見ていないときに産卵している可能性もあるが、
毎日産卵しているのなら1度ぐらいは確認できてもよいはず。
砂を掘り返した痕もあるのだが、
果たして産卵のための痕なのかはわからない。
1齢幼虫の穴も見あたらないし、
結果的に産卵していない可能性の方が高いようだ。



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5月30日に交尾を確認した。
上はその連続画像。


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簡単に生き餌が手に入らないためカニカマを与えている。
カニカマは水分が多いのか食いつきもよく、
むさぼるように大顎で引きちぎって、
上下にかみ合わせながら飲み込む。
しかし、
白カビが2日ほどで繁殖するため新しい餌と取り替えたり、
ピンセットで白カビの付いた餌や砂土を捨てる作業をする。
乾燥にとても弱いため、
必ず2度は霧吹きで水を与えてもいる。
ペットボトルのキャップは水飲み場のつもりである。



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クワガタ採集のついでに丘陵地で赤土を採取。
アリジゴクの巣がたくさんあった。

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これがアリジゴク。
ウスバカゲロウの幼虫だ。
後ろにしか進めない。

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ナミハンミョウが生息している裸地の砂土と1齢幼虫の巣穴


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思った以上に飼育ハンミョウの産卵は難しい。
飼育をする上での関所になっている。

また、
今季の課題の1つにしている沢沿いと山地のナミハンミョウの特徴と比較だが、
ブログ仲間のカシオペア氏に山地のナミハンミョウ3頭を送っていただいて、
沢沿いと山地のナミハンミョウを観察することができた。
感謝


平成29年6月22日(木)記

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昇る朝日

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早朝4時、
海釣りをする息子を後ろから眺める。
昇る朝日に感動しながら波の声を静かに聞く。


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海は生命の故郷だ。
たくさんの生命が海から生まれ、
たくさんの生命が海に還る。

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海は生きとし生けるものに生の恵みを与えてくれる。
同時に死の恐怖に突き落とすこともある。
まさしく陰と陽を備えている大自然そのものである。
海・山・空・大地の全てが生命の源泉なのだ。
この素晴らしい大自然を身近に感じ、
畏敬を持って自然の声を聞こう。
寄せては引き、
引いては寄せるさざ波の音が疲れた心を癒してくれる。






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あっという間に周囲が明るくなった。
既に周辺には早朝から約50人ほどの釣り人達がいた。
狙いの魚はマゴチとヒラメ。
なかなか釣れないようだ。

収穫はタイミングと運次第という点においては、
昆虫採集と似ている部分もある。

どちらも自然の中なので、
安全には十分すぎるほどの準備をして臨まなくてはいけない。

遊泳禁止のこの海岸は時間と共に、
風も吹き波も荒くなってきた。
6月の海はまだ肌寒い。


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ようやく釣れたのはよいが、
この魚はマゴチの稚魚らしい。
画像に撮った後はそっと海に戻した息子。


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波のしぶきが太陽光線で宝石のように輝く。
また何か釣れたようだ。


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色の綺麗な大きなカニがルアーに引っかかっていた。
見るとたくさんの卵をお腹に抱えている。

同じようなカニがもう一匹釣れた。
6月はカニの産卵期なのかもしれない。

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ようやくまともな魚が2匹釣れた。
この魚は「コノシロ」という名の骨の多い魚だ。

持ち帰るのかなと思ったら全部リリースする息子。

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流されて戻ってきたカニに近づくカラス。
海は食物連鎖による弱肉強食の世界でもある。

何とかカラスに食べられずに、
カニは海に帰ることができたようだ。



ちょうど一冊の文庫本※を読み終えると、
息子も同時に釣り道具を片付け始める。

海に祈りを捧げながら静かにその場所を後にした。

平成29年6月上旬



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3つの恩恵

1つめはこの世に生まれてくる喜び
2つめは親に愛される喜び
3つめは伴侶と一緒に子どもの幸せな姿を見る喜び


息子の後ろ姿を見守りながら、
小説
※『夏美のホタル』 森沢明夫著に感動する。





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初カナブンの色

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    福島市ではミヤマクワガタの活動が確認された模様。
   こちらはまだのようだが、仕事帰りに近場の野山を見てみた。
   
   ピラピラと舞っているチョウを追いかけて樹液の場所にたどり着く。
   スズメバチやチョウがコナラの木に止まり、  
   おいしそうに樹液を吸っていた。



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   地面を見ると、
  鳥に食べられたのかコクワガタの頭部だけが残されていた。    


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ゾウムシのつがいがミズナラの樹木にいた。
♀におんぶしながら移動している♂。
まるでオンブバッタのようだ。


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同じ木に可愛いサイズのコクワガタ♂もいた。


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場所を変えたヤナギの木からシロテンハナムグリを採集。
今季初だ。



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すぐ傍に活動を始めたばかりのカナブンが歩いていた。
この時期にしては早い採集だ。
驚いたことにこのカナブンの色は黒が多く、
「クロカナブンかな??」
と初め思った。


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しかしよく見ると、
深緑の部分もある。
オオクワガタとコクワガタのハーフがまれにいるように、
クロカナブンとカナブンとのハーフなのかもしれない。


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裏も黒い。
元気である。


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フラッシュで撮影してみると、
緑と黒の部分がよく分かる。

まだカナブンはこれ1頭のみの確認だが、
ようやく夏の甲虫が登場し、
嬉しくなってきた。

平成29年6月9日(金)記


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思い出の場所


ここは思い出が多い河川敷のフィールド
息子が小さい頃によくここでノコギリクワガタを一緒に採集した。
道路沿いからその景観を見ることができるが、
ヤナギ林のほとんどが伐採されごらんのように畑が広がり以前の面影もない。


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          懐かしい思い出の場所が大きく変わり果ててしまった。


          天気のよい日曜日、何年かぶりに河川敷に降りてみた。


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            伐採されてあまり日が経っていないヤナギの木。
         この木にもたくさんのクワガタが生息していたのを覚えている。
                ヤナギは邪魔と言うことなのか、
               至る所で集中的に伐採されてしまっていた。





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伐採され50㎝ほど残された部分を真上から撮影する。
シロスジカミキリの幼虫の穴があった。

「息子がまだ小さい頃、
ここでシロスジカミキリの
羽化したばかりの成虫を一緒に採集したっけ。
ノコギリクワガタの幼虫や成虫を、
ヤナギの朽ち木からもたくさん堀りだしたなぁ。
今はそんなこともできなくなってしまった・・。」



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何と??
目の前にシロスジカミキリの成虫が止まっていたではないか??ビックリ

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        「大好きなシロスジカミキリ♀だ。 持ち帰って飼育しよう。」
                         
     この時期・この場所でシロスジを採取したのは本当に久しぶりである。
     河川敷は温度や湿度が丘陵地よりも高いため昆虫の活動も早いのだ


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ヤナギの木はほとんど伐採されてしまったのにオニグルミの木は残されていた。
河川敷で農業をしている人は、
確実にヤナギを伐採対象にしているようだ。
自然林としてのヤナギ林は、
 河川敷のマングローブでもあり、
水害を防いでくれる役目を持っているのに・・


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オニグルミのウロにコクワガタのつがいがいた。
おそらく越冬個体だろう。起こしてしまったのでそっとウロを戻す。

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一級河川には河川法という法律がある。
本来、河川敷は
画像ようなヤナギの樹木が大・中・小たくさん生え茂り、
緑豊かで自然にあふれた場所だったはずなのに・・・・。


    市から場所を借りて?畑作をしている人たちや、
ホームレスが次々と自然林を伐採して、
畑地を広げてしまった。

世代が変われば河川敷もまた大きく変化し、
畑地から今はやりの太陽光パネルに変わったり、
コンクリートで固められた防波堤?のような
人工物になってしまう気がしてならない。

あの頃の思い出はもう
「別ブログの過去記事の中だけ」
になってしまうのだろうか。

楽しかったあの頃に時を戻すことができたらいいのに・・・







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唯一、伐採をを免れた太いヤナギ。

このヤナギはクワガタの発生木でもあり、昔ノコがたくさんいた。
しかし下が藪のため落とすとほとんど見失っなってしまうが・・・
それを知っていたのか昨年のトラップ袋が残されていた。
親子で仕掛けたのだろうか・・。
この場所の変わり様を見て落胆した親子の姿が目に浮かぶ。


すでにこの場所から
幸せヤナギは消えてしまったのだ。

平成27年 5月28日(日) よく晴れた午後




嵐のあとでも 柳の木だけは残る
柳の木はしなやかに
どれだけ大きな力がかかっても折れることはない
柳は根を深々とはり
たわみながらも中心のバランスをとっている
これは私たちへの最高の教えだ

「ネイティヴ・アメリカンのこころがよろこぶことば」
しおうら しんたろう著より











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