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 沖縄に行くと決まって訪れる場所の一つは、首里城のすぐ近くにある琉球王朝の王家の墓「玉陵」(たまうどぅん)です。うれしいことは、観光客が訪れることは滅多にない場所なので、券売所のある事務所のおばさん達にとても歓迎されることです。「よく来てくださいました。」という感じです。以前は木造でこじんまりしていた事務所が新築されて地下には小さな展示室まで出来ていました。
 
 写真の岩造りの古びた建物、玉陵(たまうどぅん、玉御殿または霊御殿ともいう)は琉球第二尚氏王朝第3代目の王、尚真(在位・1477年 - 1526年)が父、尚円王を葬るために建築した陵墓です。
 
 世界遺産のひとつで沖縄最大の破風墓の玉陵は中室、東室、西室の3つの建築物に分かれています。
写真中央に扉が見える中室に葬儀の後、遺骸が骨にな るまで放置し、骨を取り出して洗骨した後、王及びその妃の骨は、向かって左にある東室に納められ、他の王族は西室に納められたそうです。
 建造物の外は外庭、中庭に石壁で仕切られ、 中庭には珊瑚の破片が敷き詰められていて不思議な静粛さに包まれた「生者と死者の境界」にふさわしい厳かな空間です。

 太平洋戦争の最後の激戦・沖縄戦で、玉陵は、東室、西室が破壊されるなど大きな被害を被りましたが 現在見られる大部分は戦後になって復元されたものです。

 2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録され、全体が国の史跡、玉陵墓室石牆が国の重要文化財(建造物)石彫獅子と玉陵碑が県の有形文化財(彫刻)に指定されています。

 琉球王朝の歴史に関心がある方にはぜひ一度訪れて欲しい場所の一つです。
 首里城の近くで唯一、孤独になれて、そして心が洗われるようなとても不思議な空間なのです。

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