大学で4年間西洋哲学を学んだ。
そして、理解できたことは「西欧人のモノの考え方」は日本人である私にはにはなじまないということであり、さらにはキリスト教やイスラム教の超越神の観念は日本人には無縁であるということだった。
そして、その私の想いにぴったりの本が、つい最近刊行された。
それがこの木田元著の「反哲学入門」である。
著者の木田元は元中央大学の哲学の教授。
「西洋の哲学は、日本人には理解不能である。なぜならばそれは彼らの考え方の癖に過ぎないからだ。」と彼は言い切る。これまで長い間、西洋哲学を理解しようとして挫折していた私にとって、木田元のこの言葉はまさに救いである。
とても平易な言葉で書かれているこの本は、胃ガンを克服した木田元へのインタビューを編集者がまとめたものでとても読みやすい。西洋哲学に興味を持っている人には是非読んでいただきたい今年おすすめ第一号の一冊である。
木田元
1928年9月7日山形県生。哲学者。東北大学文学部哲学科卒。中央大学名誉教授。マルティン・ハイデガー、エドムント・フッサール、モーリス・メルロ=ポンティなどの現代西洋哲学の主要著作を分かりやすい日本語に翻訳したことで知られる。終戦直後、闇屋で暮らしを立てていたエピソードも有名。主な著書に、『現象学』『反哲学史』『現代の哲学』『ハイデガーの思想』『闇屋になりそこねた哲学者』等。
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