パリの北の外れの、蚤の市で有名なクリニャンクールの骨董店を冷やかして歩いていて、古いオリベッティのスタンダードタイプライターM40(1930年発売)を見かけた。何となくなにかオリベッティのタイプがどこかの店先に転がってるような予感がして(実はレッテラ22を探していたのだが・・。)
蚤の市の細い路地をうろうろしていたら、思いがけずこのM40に出会ったのだ。
M40のプラテンの部分に「Not for sale」の小さな張り紙があったのだが、突然の出会いに慌ててカメラを構えて一枚写真を撮った時、店の奥からアラブ系と思われる親爺が出てきてフランス訛りの英語で
「このタイプは俺の物だ。断りもなく勝手に写真をとるな!写真が撮りたいならまず俺様に断るべきだろう」という。こちらも「それは失礼しました。あまり珍しいタイプだった物でついつい・・。改めてこのタイプの写真を撮らせてはいただけないでしょうか?」と聞くと「だめだ!あっちに行け!しっしっ!」といいながらM40の上に傍らにあった布をかけて隠してしまった。意地悪親爺だね〜!?
そりゃ、珍しい物にバッタリ出会ってうれしさのあまりに勝手に写真を撮ったこちらにも非はあるかも知れないけれど、一応客に当たるのだからそんなに邪険にしなくてもいいんじゃないかい?
この親爺はかって日本人の観光客となにかトラブルがあって日本人に対して軽い敵意を抱いているのだろうか?仕方なくオリベッティM40に後ろ髪を引かれつつ「日本人嫌いの親爺の店」をあとにした。
それにしても、丸いキートップ、長いプラテン、むき出しのインクリボン・・セクシィなボディラインのM40の魅力的な姿をいろんな角度から写真に納めたかったな〜。残念!
(あまり慌ててシャッターを切ったので自分の影がバッチリ写ってしまっているのがご愛敬。)
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