以前だったら見るのも触るのもいやだった魚偏にブルーのへしこを自分で二枚におろし、片身の半分を炙り焼きにし、残りの半分は糠を洗い落として刺身にしてみた。
見ただけで身震いして鳥肌が立ったブルーを「ブルーなんか怖くない♪怖くないったら、怖くない〜♪」などと鼻歌交じりで捌けるようになったのだから、少しの間に人間的に急成長した気分なのだ。
うんうん、刺身もいけるいける。糠と塩の保存力の凄さとでもいうのか「保存なのに半生、半生でも保存食」という感じで、決して干すことにによっては味わえない「なまもの感?」十分である。
しかも噛むほどに味わい深く糠の中で眠っていたブルーの命がよみがえったような「生命力」を感じつつ、また福井産のかりんかりん「男気らっきょう」をつけ添えて、杯を重ねてしまった。
う〜ん!福井からの恵みの数々、あなどり難し!
実に短時間でわかめ、甘えび、雲丹からへしこまで、越前の海を味わい尽くした気分である。それしても福井の恵みは私の中で眠りかけていた酒欲を呼び覚ましそそって止まないので要注意なのだ。
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