今回の第二回墓参ツアーのマルセイユでのホテルは旧港のすぐ前の「マスコットホテル」でした。目の前が、今は観光船の発着所とヨットハーバーになっている旧港という絶好のロケーションで、マルセイユのメインストリートに面しています。特別大きなホテルというわけではないのですが、古い岩造りで何しろ港まで歩いて1分、港に沈む夕陽が窓から眺められるステキなホテルでした。(写真左上)
このホテルの朝食に今回もまた、あの「マルセイユのゆで卵」が出たのです。これはなんだかとてもうれしくて、今回も立て続けに二個も食べてしまいました。
「マルセイユのゆで卵」には私なりの思い入れががあります。実は12年前の第一回墓参ツアーを終えて帰国後、マルセイユツアーのについてのエッセイを書き上げ、そのタイトルに悩んで考え抜いたすえに「マルセイユのゆで卵」としたからなのです。
以下、12年前の墓参ツアーエッセイ「マルセイユのゆで卵」から引用します。
『私達ツアー一行がマルセイユで宿とした、旧港に面したホテル HOTEL Mercure MARSEILLE BEAUVAU VIEUX−PORTは歴史を感じさせる雰囲気のある建物でした。そして、このホテルでその朝食に出されたゆで卵が感動的においしく、エリスと2人で思わず声を上げてしまいました。そのゆで卵は白身と言わず黄身と言わず豊かな滋味にあふれ、大げさに言えば食べることによって生命を受け継ぐことを実感させてくれる、そんな味だったのです。私は港町マルセイユのホテルで供されたゆで卵の見事さにより、改めてフランスが農業国であったことを思い出すとともに、中学生時代に通っていた教会の日曜学校でイースターにもらった彩色された”イースターエッグ”のことを思い出しました。プロテスタントの教会で卵は復活の象徴でした。そして、このマルセイユのホテルで朝食に食べたゆで卵の味が私の内なる横山敬一の魂の復活をイメージさせてくれたのです。私はこの『マルセイユのゆで卵』の味を永く忘れることがないだろうと思います。』
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