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蟻殺すしんかんと青き天の下
加藤楸邨
人間探求派の楸邨、蟻をそのまま「蟻」として読み説くのではないと思う。
「しんかん」・心肝・身幹・辛艱・信管・神感・鑒宸・震撼・森閑・・他多数。
楸邨先生、読者に負担をかけないように一発で意味が跳び込んでくる、漢字表記にして下さい。
難解句。
囀りやピアノの上の薄埃
島村 元
要点は「囀り」と「ピアノの上の薄埃」
ピアノが置かれている場所は、囀りが聞こえてくる環境の所と分かる。
窓は開け放されている、ピアノの上の「薄ほこり」は掃除しないからだ。
いくらなんでもそんな薄っぺらい句ではないでしょう。
高価なピアノを、ほこりを被ったまま放置している人はまずいない、なにか事情があるのだ。
このピアノ、音は出るのか、窓は開け放されているのではなく、ガラスが破れている、としたら深い句になる。
誰が、何時、何処で。
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小姓の読み方
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養花天陶土に掛けて濡れ布巾
宮坂静生
俳句は一字一句でも、分らない言葉があったら読み解けない。
再三再四読んで、じわっと感動が湧いてくる句。
作者の代表句はなんだろう、代表句って誰が決めるのだろう。
律といふ子規の妹木実降る
静生
「木実降る」音を聞いているのは誰なのかが、鑑賞のポイントでしょう。
動けない子規は、気持ちも安定感を欠く、イライラが昂じて、しばしば妹を叱りつけていたことでしょう。
静かな秋の深まり、平静を取り戻した子規。
叱られても黙々と看病にあたる律、子規の寝息、静かな夜長の律。
静生が木実ふる音を聞きながら、兄妹の生涯を忍んでいるのだろうか。
「律といふ子規の妹」これは何でもないフレーズ。
「木実降る」季語の力ってすごい。
静生って凄い!!
はらわたの熱きを恃み鳥渡る
静生
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クスと笑いがこぼれれる。


