比嘉清の沖縄語講座 文で覚えるうちなあぐち

うちなあぐちや 語い美らさ、聴ち美らさ、書ち美らさ!(文言し覚いゆるうちなあぐち)

第206講「取ゆん」に関する慣用句・言い回し

うちなあぐち

琉球国(るうちゅうくく)や軍(いくさ)やか御取(うとぅ)い持(む)ちい大切(てえしち)にしちちゃん。
昔(んかし)え砂糖屋(さあたあやあ)ぬかじ、技取(じいとぅい)ぬ居(をぅ)たんでえ限(かじ)らん。
総締(すうじみ)んやがてぃやい、毎日(めえにち)、算取(さんとぅ)とおかんでえならん。
取(とぅ)い屈(くぐ)にてぃ、しでぃ果報(かふう)、うんぬきやびいん。
彼(あり)が歌い美(じゅ)らさし(せ)え、移(うち、うちゅ)い取(とぅ)とおくとぅどぅやる。
今(なま)ぬ世(ゆう)や、ゆりい取(とぅ)らんでえならん事(くとぅ)ぬ多(うふ)さん。
人(ちゅ)ぬ言(ゆ)し、能(ゆ)う聞(ち)きわどぅ、勘(かん)ぬん取(とぅ)いゆする
護佐丸(ぐさまる)ん阿麻和(あまわ)利(い)ん実(じち)え何(ぬう)ん弓(ゆみ)ん矢(やあ)ん取(とぅ)らんたん。

日本語

琉球国は軍事より接待(外交)を大事にしてきた。
昔は製糖工場ごとに製糖技術者が居たとは限らない。
総決算も近いし、毎日計算しておかないといけない。
慎んで、御礼申し上げます。
彼が歌が上手なのは親譲りだからである。
現代は許可を得なければならない事が多い。
他人の言う事はよく聞いてこそ理解もできるのである
護佐丸も亜麻和利も実際、謀反心は少しもなかった

【語句】
例文 峺羲茲せちいすん」、「御取い持ちゅん」は「接待する、持て成す」の意味。「持てぃ成すん」を使う人もいますが、「持てぃ成し」は「(心の態度等の)持ち様、世話」の事です。「とぅばらーま」の歌詞の一つに「年ば取り姿(しなだ)や変わるとぅむ、肝(きむ)ぬ持てぃなしや幾世迄ん(年を取り体つきは変わっても心の持ちかたは何時までも同じ)」があります。
例文◆峙纂茵廚蓮崟重技術者」。元々「技術者」の意味であり、その意味で用いても間違いではありません。なお「技(わざ)さあ」は「職人」の意味です。
例文「算取ゆん」は計算する。「算(さん)」自体は本を読む回数分を目印として挟むもの。この句は転じて多くの物を数えることを意味します。
例文ぁ峩にゆん」は「慎む」、「慎重にする」、「恭しくする」等の意味。接頭の「取い」はここでは意味の無い語です。
例文ァ岼椶ぜ茲罎鵝廚蓮屐平討痢坊譴魄く」、「親譲りである」、「遺伝する」の意味。
例文Α屬罎蠅ぜ茲罎鵝廚蓮峙可を得る」の意味。
例文А峇取ゆん」は「解る」、「悟る」、「了解する」という意味です。
例文─峅燭鶺櫃麑陲鷦茲蕕鵝廚蓮嵋堵真瓦全くない」事を意味する慣用句です。

【応用問題】
 例文や説明文を参考に次文中の太字の語句に相応しい語句を左の()内から選びなさい。答えは下欄です。
(何ん弓ん矢ん取らん、移い、取い持ちん、勘取やびたる、算取ゆん、技さあ)

幾(いく)けぬん、さんみんさしが、締(し)みぬ当(あ)たらん。
うぬんじゅがみせえたる事(くとぅ)、今(なま)どぅ分(わ)かやびたる
病(やんめえ)や親(うや)からぬ譲(ゆじ)りやるむぬんあん。
首里(しゅい)んかい叛(すむ)ちゅる積合(ちむえええ)やむさっとぅ無(ね)えん。
兄(しいざ)ん達(ちゃあ)、てぃでえゆし(せ)え、実(じゅん)どぅやがやあ。
答え:
算取たしが。
勘取やびたる。
移い。
何ん弓ん矢ん取らん。
取い持ちゅし(せ)え。

日本語意訳
_寝鵑盞彁擦靴燭、合計が合わない。
貴方の仰った事は今になって分りました。
I袖い楼篥狙のものもある。
ぜ麥い鉾世考えは全くない。
ダ菁敲を饗応するのは当然なのだろうか。

注:あびいよう、揚ぎ下ぎえ、なあめえめえぬシマムニイし、する如、考えてぃ呉みそおり(発音・抑揚はそれぞれの地域の言葉でなされるようお願いします)。

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