神話シリーズ

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日本の神話5

日本の神話の続き
この人を知らない人はいないと思いますが

日本武尊-熊曾建
12代景行天皇には、沢山の御子がいらっしゃいました。天皇は、ほとんどの御子を方を治める役に付かせ、3人の御子をそば残しておかれました。その一人におうすの命がいます。

 見かけはいかにも優しそうな少年なのに、驚くほどの力と激しい気性を持っています。天皇はその力を役立てる道はないかと考えていました。そんな時、九州で反乱を繰り返している熊曾がいました。天皇は、おうすの命を遣わして、熊曾を討たせることにしました。命は九州へ出発するにあたり、伊勢の叔母君であるやまと姫を尋ねました。やまと姫は、自分の衣装と短い剣をお渡しになり、命を見送りました。おうすの命は、九州に着くと熊曾建の家に近づき様子を見ました。熊曾建は、新しい部屋を作り、その新築祝いの準備をしていました。いよいよお祝いの日がやってきました。命は少女の姿になりすまして,宴会の部屋に入っていきました。酒盛りはにぎやかになり,飲み、歌い、騒いでいます。家来達は酔いつぶれ、人の姿もまばらになりました。熊曾建を討つ時がきました。命は剣を取り出すと、兄の建の胸を一突きしました。ついで、弟の建を追いかけ、押し伏せました。その時、弟の健は尋ねました。   

「あなたは、一体誰ですか。」 

「私は、大和で国を治めている景行天皇の皇子、おうすの命だ。汝らは朝廷に従わず、反乱を重ねているので、天皇の命で私が遣わされて来た。」 

「そうでしたか。これまで、力のある者に出会いましたが、あなたのような方は一人もおりません。この世を去るにあたり、あなたにお名前を奉りたいとおもいます。」 

「許そう。」
「大和には我々より強い方がいらっしゃいました。あなたの名前を“日本武尊”お呼びしたい。」
そう言い終わると、命は、熊曾建を殺してしまいました。日本武尊は、大和へ帰る間も、荒ぶる神や悪者を説きふせ、聞かないときは力ずくで従えていきました。                                      


古事記には「倭建命」、日本書紀には「日本武尊」と書かれています。
日本武尊-草薙の剣
景行天皇は、再び日本武尊に命じました。

「東の国はまだ荒ぶる神々が騒ぎ立て、反乱を起こしている。行って平定してきなさい。」

日本武尊は、命令を受け、伊勢のやまと姫のもとを訪ねて言いました。
西の方の悪者を従わせ、まだどれほどの時も経たないのに、今度は東の方へ行けという。父は私に死ねばよいと思っておられるのか。」

涙を流す日本武尊に、姫は天のむら雲の剣と袋を渡しました。天のむら雲の剣とは、八岐の大蛇の尻尾から出てきた剣です。

「もし、危険なことがあれば、この袋を開けなさい。気持ちを引き締め、油断をしてはいけません。」
う言って、日本武尊を見送りました。

 日本武尊は尾張の国を越え、駿河の国に着きました。この国の賊達は、日本武尊にすっかり従う様子を見せて、だまし討ちを考えていたのです。命を広い野原に連れ出し,言いました。

「この野原の真ん中に、沼があります。そこに住む神は全く乱暴者です。あなたの力で、沼の神を退治して下さい。安心して暮らせるようにして下さい。」

命が 弟橘比売命と一緒に野原を進んでいくと、辺りは誰もいなくなりました。そして、周りから火が燃えだし、またたく間に迫ってきます。熱と煙で苦しくなります。もうだめかとあきらめかけたその時、やまと姫からもらった剣と袋を思いだしました。まず、剣で草を刈り、火が移らないようにしました。そして袋の中の火打ち石で、刈った草に火をつけました。火は燃え上がり、逆風に煽られ、賊の方に燃え広がりました。命は逃げる賊を追いかけ、討ち殺してしまいました。


 この時から、天のむら雲の剣は、草薙の剣と呼ばれ、この辺り一帯を焼津と言われるようになりました。
日本武尊-弟橘比売命
日本武尊の一行は、相模から船で上総(かずさ)の国に渡ろうとされました。船を出し、しばらく進むと、海の神が波を立て、風を吹かせ、船は今にも沈みそうになりました。すると、 弟橘比売命が進み出て日本武尊に言いました。

「私が海に飛び込み、神の怒りをなだめます。あなたは、どうか立派に役目を果たし終え,大和の地にお帰り下さいますように。」

姫は、次の歌を読まれました。 

    さねさし

    相模の小野に   燃ゆる火の

     火中に立ちて  問いし君はも

 (相模の国の野原で、迫りくる火から私をかばい、助けようとして下さったあなたの気持ちが忘れられません。)

 そうして、菅の畳を八枚、しき皮八枚、絹の敷物八枚を波の上にしき、その上に飛び降りました。大波が姫を飲み込んでしまいました。その瞬間、荒波も風もうそのように静まり、船は、無事海を渡り終えることができました。

 それから七日後、姫の身につけていた櫛が浜に流れ着きました。命は姫の墓を作り、そこに櫛を納めました。 

 日本武尊の一行は、さらに陸奥の国、常陸の国、甲斐の国へ向かい、乱暴な神々を沈めて廻りました。帰る途中、命は足柄山に登り、海を眺めました。自分の身代わりになって海に実を投げた 弟橘比売命のことを思い出しましした。深いため息を三度ついて、「ああ、吾が妻よ。」と、叫ばれました。

「あづま」とは、「吾が妻」という意味で、この辺りを「あづま(東)」と呼ぶようになりました。
日本武尊-白鳥になって
日本武尊の一行は、さらに美濃の国、尾張の国へと進み、しばらくとどまることにしました。そのころ、近江の伊吹山に乱暴な神がいることを聞きました。そこで命は、

「この山の神は、私が素手で取り押さえてやる。」

と、みやず姫に草薙の剣をあずけて、山に登りました。途中、命の前に大きな蛇が現れ、道をふさぎました。

「これは、山の神の使いだろう。相手にすることはない。」

そう言って進んでいきました。蛇は、山の神が姿を変えていたのでした。山の神は、雲をおこし、雹を降らし、命を惑わしました。、命は霧に包まれ、毒気が体を襲い、眠気が催しました。それでも命は道に迷いながらも、何とか帰り着くことができました。ふもとにある泉の水を飲み、眠気を覚ましました。丈夫な命の体もいつしか弱り、とうとう病気になりました。

「私の心は空を飛ぶように元気だった。しかし、今は歩くことさえ出来なくなり、とぼとぼと足が動くだけだ。」

 さらに、三重の村に来たときは、

「私の足は三重に曲がってしまい,たいへん疲れた。」

と悲しまれました。能煩野(のぼの)に来たとき、命は大和を思い出し、歌を読まれました。 

大和は 国のまほろば 

たたなずく 青垣 山こもれる  

大和しうるはし 

(大和は国の中心ですばらしいところだ。山々が重なり合い、青々と垣根のように囲んでいる。大和はなんと美しい国なのか。) 

  病気は重くなる一方でした。命は、最後に 

おとめの 床のべに 

わがおきし つるぎの太刀  

その太刀はや 

 (みやず姫にあずけたあの草薙の剣をもう手にすることは出来ないのだろうか)

  という歌を読まれ、この世を去って行かれたのでした。

 この知らせは、すぐ大和に伝えられました。后や御子達は能煩野へ来てお墓を作り、泣き悲しみました。突然、命の墓から大きな白鳥が飛び立ち、大和に向かいました。白鳥は、大和の琴弾き原の止まり、さらに、河内の志幾(しき)にも止まり、そうして、天高く舞い上がり、やがて姿が見えなくなりました。白鳥が舞い降りたところにもお墓を作りました。この三つのお墓を白鳥の御陵(しらとりのみささぎ)といいます。

小学校の先生の読み聞かせシリーズより引用させていただきました。

日本の神話4

日本の神話の続き
日本の天皇の初代
神武天皇
神武天皇の名前は、かむやまといわれひこの命といいます。天皇は、日向の国の高千穂に生まれました。そして、兄の五瀬命とともに成長されました。

 ある日、天皇は、五瀬命に言いました。

「この日向の地は大八島の西に偏ったところです。日本を治める中心は、周りを青い山で囲まれた大和の地です。都を大和におこうと思います。」 

 五瀬命もうなずかれました。

 「大八島をまとめるには、ここに居るべきではない。都を東の方に移すことに賛成です。」 

 こうして天皇は、五瀬命や大勢のお供と共に大和を目指して、船で出発されました。


 うずひこ

 一行は、東へ東へと進みました。早吸の門と呼ばれる海の水の流れが速い海峡まで来たとき、大きな亀に乗って釣りをしている男に出会いました。

「あなたは何者だ。」

「私はこの土地の神でうずひこと申します。」

「では、海の道に詳しいか?」

「はい、よく知っています。」 

「それなら、道案内をしてくれないか。」

「分かりました。喜んでお供いたします。」

 一行はうずひこの案内で、流れの速い海を無事渡り終え、船は尚も東へ東へと進んで行きました。途中、安芸の国、吉備の国などに立ち寄りました。しばらくこ地で人々の仕事を手伝わせ、農作物魚の取り方、塩の作り方などを教えました。 


日下坂の戦い                                                

 明石海峡をすぎると、潮の流れが速くなってきました。道案内の者が五瀬命に言いました。

 「波の流れの速いところだ。波速の国だ。」

 波速の国の真ん中を広い川が流れていました。向こうに見える山をお越えると大和です。川をさかのぼったところに船を止め、一行は、陸に上がりました。その時です。茂みの中から矢を射かけてくる者がいます。大和の登美に住む長髄彦達でした。

「天の神の御子達が大和に来るという。 きっと、俺達の土地を奪おうとしているんだ。そんなことをさせてたまるか。」 

 天皇の一行と長髄彦の軍は、戦いを始めました。長髄彦の射た毒の矢が五瀬命の肘を貫きました。

「我々は、日の神の子孫であるのに、太陽に向かって進もうとした。それが間違っていた。太陽を背に受けて戦おう。」

 一行は引き返し、船に乗って南へ向かいました。途中、五瀬命は、毒が体にまわり、とうとうお亡くなりになりました。船は熊野に着きました。




高倉下                                           

 そこから陸に上がったときは、みんなもうへとへとでした。山の麓で休んでいたときです。不意に大きな熊が現れたかと思おうと、とたんに消えてしまいました。

「あっ、くらくらする。」

「目が回る。」

天皇もお供の者も次々に倒れ、気を失ってしまいました。大熊が毒を吹きかけたのでした。しばらくすると、そこへ熊野に住む高倉下という者が、一ふりの太刀を持って駆けつけました。天皇は太刀を受け取ると、太刀の不思議な力によって、熊に化けていた悪い神達はバタバタと倒れました。そして、気を失っていたお供の軍は、毒が消えて立ち上がることができました。この太刀は、天照大御神が、天皇を助けるために下したものでした。


やたがらす

 天皇とお供の軍は元気を回復しました。その時、高天原の高御産巣日神の声が天皇の耳に聞こえました。

「天の神の御子よ。ここから先に進んではいけない。荒ぶる神が沢山いる。私が天上からやたがらすを遣わす。このやたがらすの飛んでいく後を追って進みなさい。」 

 しばらくすると、天上から、カラスが降りてきました。そして、

「かあー、かあー。」

と道案内をするかのように木に止まりました。一行が近くまで行くと、飛び立って次の木に止まります。また近くまで行くと飛び立ちます。このようにして、後を追いながら、大和の国へと進んでいきました。


金色(こんじき)の鳶

 大和の国では、長髄彦が天皇に抵抗を続けています。いよいよ長髄彦を倒すときがきました。12月の寒い日でした。命の軍勢は攻めていきますが、なかなか勝負が付きません。どうしていいか分からなくなったとき、急に空が暗くなり、雹が降ってきました。そしてどこからともなく、金色の光を放つ鳶が飛んできて命の弓の先に止まりました。輝く光のまぶしさに、長髄彦の軍勢は戦うことができません。ちりじりに逃げて降参してしまいました。


天皇即位 

 日向からずっとお供をし天皇と苦しみを共にしてきた人々も、地元に住んでいた人々も天皇をしたい、豊かな国ずくりに励んできました。天皇は畝傍山の麓の橿原の地に御殿を建てられました。都を作り始めて2年たった1月1日、命は橿原の地で天皇の御位につかれ、天皇になられました。ここに、日本が国として形を整え出発したときとし紀元元年とします。今年(平成20年)は、それから数えて、2668年になります。

最終に続きます

日本の神話3

日本の神話の続き
天津神と国津神の交渉です。どんな駆け引きがあったのでしょうか。
国ゆずり                    
伊邪那岐命、伊邪那美命の国生みで誕生した豊葦原の中津国の国造りは、須佐之男命、ついで大国主の命の活躍で進められていました。一方、高天原では、国造りのために、国の中心となる神を地上に下さねばならないときが来ました。しかし、地上の国はまだ荒ぶる神が多いのをごらんになって、会議を開き、先に天菩比命に様子を見るためにつかわすことにしました。天菩比命が地上にくだって何の連絡もないまま3年が経ってしまいました。そこで、神々はまた会議を開き、今度は、天若日子を遣わすことにしました。ところが、天若日子も自分の役目をすっかり忘れて、大国主の娘、下照姫と結婚し、自分が国を治めたいと思うようになりました。

 そこで、神々はまた会議を開き、鳴女(なきめ)というキジをつかわすことにしました。鳴女は天若日子の家の門の近くにある桂の木に止まり、天の神の言葉を伝えました。天若日子は不吉におもい、天の神から授かった弓矢でキジを射殺してしまいました。その矢はどんどん進んでいき、高天原にいる高御産巣日神の前に落ちました。高御産巣日神は矢を手にして

「この矢は、私が天若日子に与えた矢だ。この矢を正しいことにつかったならば天若日子に当たらない。もし、邪悪な心で使ったのなら、天若日子にかえるだう。」

矢は、下界に飛んでいき、天若日子の胸に命中しました。

 今度こそしっかりした使いを送りたい。誰がいいだろうか。神々は相談して、剣のような強さと勇気、岩のような動じない落ち着きを備えた建御雷神を降らせることにしました。建御雷神は、大国主の命に伝えました。

「我々は天照大神の命令を受けて高天原からやってきた。地上の国はまだまだ平和とは言えないが、あなたの治める出雲の国は土地が開かれ、人々も平安に暮らしている。地上の神々の代表のようなあなたが、まず天の神の気持ちをくんで天照大神の御子がこの国の中心者として治めることに賛成してもらえないだろうか。」

 大国主の命は、子供の神々と相談した結果、

「この国はおっしゃるとおり譲ります。ただ、私の住まいを立派なものにお造り下さい。そして、私をお祭り下されば、天の神をお守りし、国の発展に力を尽くしましょう。」

建御雷神はこのことを天の神に報告すると、高御産巣日神から、返事が返ってきました。

「大国主の命よ。あなたは国造りに大変努力した。しかも、その国を自分の物とはせず、譲り渡そうとした。それはあなたの国を一層立派にしていきます。望み通りあなたの社を作ってお祭りしよう。」
こうして出雲の国に壮大な神殿が出来上がりました。

人間には寿命があります。地上生活には、終わりがあります。なぜでしょうか。その象徴物語とも受け止められるお話です。

天孫降臨                  
 
葦原の中津国は穏やかになってきました。いよいよ天照大神の御子を受け入れる用意が調いました。天照大御神大御神は、孫に当たる邇邇藝能命に言いました。

「豊葦原の瑞穂の国は私の子孫が治める国です。私の孫であるあなたが行きなさい。そして天の神の子孫を中心とする国は天地の道理にかないいつまでも栄えることでしょう。」 

 邇邇藝能命は、中津国に降りるとき、おともの神様を五人、そして天照大御神大御神より,八尺の勾玉、鏡、草薙の剣を授かりました。剣は八岐の大蛇の尻尾からでてきたあの剣です。邇邇藝能命の一行は幾重にもたなびく雲を押し分け、神々しい光を放ち筑紫の日向の高千穂の峰に着きました。都となる土地を求めて移り進み,笠沙の岬が正面に見えるその地に宮殿を建てて住むことになりました。

 ある日、邇邇芸能命は笠沙の岬を歩いていると美しい少女に出会いました。

「あなたはどなたの娘か。」 

「はい、私は大山津見神の娘、木花佐久夜姫といいます。」

「私はあなたとの結婚を望んでいるのだが、どうだ。」

「私だけではお返事できません。父に尋ねて下さい。」

邇邇藝能命は大山津見神に申し込みました。大山津見神は大変喜んで、沢山の贈り物とともに姉の石長姫も一緒に嫁入りさせました。石長姫は、がっちりした丈夫な体ですが、醜い顔をしています。邇邇藝能命はその石長姫だけを送り返してしまったのです。二人の娘を嫁入りさせたのには訳があったのです。木花佐久夜姫は春に花が咲き匂うがごとく栄えますように、石長姫は天より降られた命の命が岩のように崩れることなく永遠に続きますようにという祈りが込められていたのです。大山津見神はいいました。                    

「石長姫をお返しになった今、地上での生命は限りあるものとなってしまいました。木の花は華やかに咲きほこります。しかし、いつか時が来て散ってしまいます。それと同じ姿になるでしょう。」        

何日かたって、木花佐久夜姫は邇邇藝能命の元にやってきました。

「私はあなたの御子をやどしました。そのことを知らせに来たのです。」

「その子は本当に私の子なのだろうか。結婚してすぐに御子ができるというのは少し早すぎないか。」

「それではあなたの子であることを示します。もし、国津神の子であるならば無事に生まれません。天津神の子ならばどんなことがあっても無事に生まれます。」

 姫は扉の無い産屋を作り、その中で火をつけて、火の中でお産をされたのです。燃えさかる火の中で無事三人の御子が誕生しました。御子の名は火照命、次に火須勢理命、その次に火遠理命と言いました。そして、姫も傷一つ受けることがありませんでした。                      
             

海彦山彦伝説というお話が有ります。浦島太郎の元にもなったのでは    

海幸彦・山幸彦
燃える火の中で誕生した御子達は成長し、たくましい若者になりました。火照命は海で魚を捕るのが得意で海幸彦、弟の火遠理命は山で猟をするのが得意で山幸彦と呼ばれていました。

 ある日、山幸彦が海幸彦にいいました。

「兄さん、一度、私の弓矢と兄さんの釣り針を取りかえっこしませんか。」

「いやだ。」

 三度たのんでも賛成してくれません。そのうちとうとう取り替えてくれました。山幸彦はさっそく海へ出かけ釣りを始めました。ところが魚は一匹も釣れません。それどころか、兄さんの大切な釣り針を魚にとられてしまいました。探しても探しても見つかりません。一方、海幸彦もなれない猟をしてもちっとも獲物は捕れません。家に帰ると海幸彦は

「慣れたものがいい。さあ、道具を元に戻そう。」

と言いました。

「兄さん、大変なことになったのです。あの釣り針を海に無くしてしまったのです。」

「おまえがあんなにしつっこく言うから、嫌々取り替えたんだぞ。必ず探し出してくれ。」

 山幸彦は仕方なく自分の剣をつぶして500本の釣り針を作りそれを渡しました。しかし、海幸彦は受け取ってくれません1000本の釣り針を作って差し出しましたがそれでも受け取ってくれません。

「ほかの釣り針が何本あってもだめなんだ。貸した釣り針を返せ。」

と言い張るのです。       

 山幸彦はどうしていいか分からず,泣きながら海辺に立っていました。そこに、白いひげを生やした塩椎神が現れました。

「どうして泣いておられるのですか。」

山幸彦は訳を話しました。

「それはお困りですね。でも、安心して下さい。私がよいようにはからいましょう。」

そう言うと、塩椎神は竹かごを編むようにして小さな船を作りました。

「さあ、お乗りなさい。これで海の中へ行くのです。しばらく潮の流れに乗っていくと光り輝く宮殿が見えます。竜宮城です。宮殿の門のそばに井戸があります。その上の桂の木にのぼってお待ちなさい。海の神の娘があなたを見つけてうまくはからってくれますよ。」 

 山幸彦は、教えられたとおり船に乗って竜宮城へ行き、桂の木の上で待ちました。すると水をくみに来た使いの女が山幸彦を見つけました。その知らせを受けた海の神の娘 豊玉姫は、門の所に行ってみました。そこには、父の綿津見神にもまさる気高い方が居るのに気が付きました。綿津見神も表に出てきて、一目見るなり

「ああ、あの方は、邇邇藝命の御子でいらっしゃる。」

と、御殿に迎え入れました。山幸彦は豊玉姫と一緒に暮らし、いつの間にか三年が経ちました。 

 ある日、山幸彦は釣り針のことを思いだしふぅーとため息を漏らしました。綿津見神は訳を尋ねました。命は、兄の釣り針を無くしたこと、どうしてもその釣り針をかえさないといけないことを話しました。綿津見神は大きな魚、小さな魚を全部集めて言いました。

「この中に、命の釣り針を盗ったものはいないか。」

魚達は口々に言いました。

「そう言えば赤鯛がのどに何か引っかかって食べられないとこぼしておりました。」

赤鯛を読んでのどを調べてみるとそこにはあの釣り針が刺さっていたのです。こうして山幸彦は兄の釣り針を見つけることができ、竜宮海を後にして元の浜に帰ってきました。                                           

 ある日、竜宮海に残しておいた豊玉姫が山幸彦を尋ねてやってきました。

「私は御子を宿して生む日が近づいてきました。天津神の御子を海の中で生むことはよくないと思い、遙々やってきました。」

 海辺で、鵜の羽で屋根を葺いて産屋を作りかけたのですが、産屋が葺き合えぬ間に、生まれそうになりました。豊玉姫はお産の時には元の世界の姿にもどります。それで、山幸彦には産屋をのぞいてはいけないことを話しておいたのです。ところが、山幸彦が、そっとのぞいてみると姫はワニの姿になって這ってねりくねりしていたのです。姿を見られた姫は恥ずかしく思い、御子を生みおいて海へ帰っていきました。こうして生まれた御子の名を鵜葺草葺不合命といいました。

まだ続いて載せたいと思います

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日本の神話2

朝から昨日の続き
物語として有名な、日蝕の時のことを書いたものでしょうね
天の岩戸                    
須佐之男命は、勝った勢いでいい気になり、天照大御神の作った田の畦を壊し溝を埋め、御殿の中に大便をまき散らしました。みんながあきれてみている中で、一人天照大御神だけは少しもとがめようとせず、決して悪い気持ちでやったのではないと考えました。須佐之男命の乱暴はだんだんひどくなり、機織りの御殿に向かって、まだらの天馬の皮を剥いで投げ込みました。機織機は壊れ、織り姫の中には驚いて機織り機にぶつかって死ぬものまででました。さすがの天照大御神も、これ以上ほっておけない、自分の責任だと感じて、心を清め高天原を清めようと、天の岩戸の中に、岩戸を立てて閉じこもってしまいました。

 大変なことになりました。太陽の神である天照大御神が隠れたのですから、あたりは真っ暗になってしまい、夜ばかりの世界になってしまいました。悪い神も騒ぎだし、災いが吹き出すように出てきました。困った神様達は、早く天照大御神に出てきてもらおうと相談を始めました。一番知恵のあるおもいがねの神に、いい方法を考えてもらうことにしました。

まず、長鳴き鳥を連れてきて「コケコッコー」と鳴かせ朝を告げました。

次に、大きな鏡を岩戸の前に置きました。

そして、神に捧げるよい言葉を唱えました。

力の強いたぢからおの神が岩戸の陰に隠れました。

最後に、あめのうすめの命が大きな樽の上で裸踊りをされました。このダンスを見て神々はあまりにもおかしくて大笑いをしました。

あまりにもにぎやかになったので、天照大御神は、気になってそっと隙間から外をごらんになり、私が隠れて外は真っ暗なのにどうしてみんな楽しそうなのかを尋ねました。あめのうずめの命は、

「あなたよりもっと尊い神がおいでになったので皆喜んでいます」

と答えました。

 そのとき、ふとだまの命はそっと鏡を差し出しました。鏡には、光り輝く女神が映りました。天照大御神は、それが鏡に映った自分の姿とは気づかず、さらに身を乗り出して隙間を空け、ごらんになろうとされたところを、たぢからおの命が岩戸をつかんでぐいっと引き開け、天照大御神を外へお出ししました。

 こうして高天原に再び光が戻ってきました。

 長野県に、戸隠山という山があります。岩戸を引き上げたとき、力が余って岩が下界に飛んでいき、それが戸隠山になったと言い伝えられています。

三種の神器の一つ草薙の剣

八岐の大蛇(やまたのおろち)                  
 
天照大御神の弟須佐之男命は、高天原で大暴れをしてみんなに心配をかけだので、神々から追い出されることになりました。高天原を追い出された須佐之男命は、出雲の国に降りてこられました。しばらく川の岸に座って休んでいると、箸が流れてくるのに気がつきました。川上に人が住んでいるにちがいないと思い、命は、川に沿って家を探しにさかのぼっていきました。

 しばらく行くと、人の泣き声がかすかに聞こえてるのでした。そこには、年老いたおじいさんとおばあさんに挟まれて、一人の娘がいました。

「どうしたのだ。なぜ泣いている。」

と尋ねました。おじいさんは涙を拭きながら答えました。

「私はあしなづち、妻はてなづち、娘を櫛なだ姫と申します。私共には、8人の娘がいました。ところが、この近くの高志(こし)というところに八またの大蛇という大蛇が住んでいて、毎年やってきては娘を一人づつ食べてしまうのです。今では、この娘一人が残っているだけです。その大蛇がまた、やってくるときなのです。この娘も食べられてしまうのかと思うと悲しくて悲しくて、こうして別れを惜しんでいるのです。」

 命は、大蛇のことを詳しく聞きました。

「それは恐ろしいやつで、体は一つですが頭が八つ、尾も八つに分かれていて、目はホオズキのように真っ赤に燃えていて、その大きさは、八つの山、八つの谷をわたるほどに長く、体にこけが生え、檜、杉の木が生えています。」

命は、しばらく考えた後、こういいました。「私が大蛇を退治しよう。力を貸してくれ。」

三人は元気が出てきました。

「まず、強い酒を造るのだ。次に、ここに垣根を巡らせ門を八つ作るのだ。そして、門の前に造った酒を置くのだ。」さらに命はいいました。「娘を私にくださらないか。」

 突然の言葉に、あしなづちは命の名前を尋ねました。

「私は須佐之男命。高天原から降りてきたところです。」

あしなづちは結婚を許しました。命が娘にふれると娘は櫛になりました。その櫛を自分の髪に大蛇に見つからないようにしました。おばあさんはお酒を造り、おじいさんは竹や木を切ってきて垣根を作りはじめました。できあがると八つの門にお酒を置き、準備が整いました。三人は木の陰でじっと待ちました。

 しばらくしてあたりはざわざわと不気味な気配が漂い、空が血のように赤く染まり、大蛇が姿を現しました。命は剣に手をかけ様子を見ます。大蛇は酒の匂いに誘われ、八つの門に頭を入れました。そして、お酒をぐいぐい飲み始めたのです。しばらくすると、お酒がまわりさすがの大蛇もすっかり力が抜けて眠り込んでしまいました。命はすかさず剣を抜いて、八つの首を切り落としました。川は血で真っ赤になりました。命はさらに胴を切り尾を切り捨てていったのですが、尾の一つを切ったとき「かちっ」音がして、命の剣がかけました。尾から細くて立派な剣がでてきたのです。この立派な剣は自分のものにはできないと考え、天照大御神に差し上げることにしました。 

 八岐の大蛇を退治された須佐之男命は、櫛なだ姫を元の姿に戻しました。出雲に平和がもどりました。命と姫は約束通り結婚することになりました。出雲の須磨というところに御殿を建てました。御殿ができあがったとき真真っ白い清らか雲が立ち上り、それをごらんになって、歌を口ずさみました。                                             

  八雲たつ  

  出雲八重垣  

  妻囲みに                                                        

  八重垣つくる 

  その八重垣を                                     
             

命と姫にはたくさんの子供が産まれ、子孫も増えました。その一人に大国主の命がいます。次はこの方のお話です。   

因幡の白兎
八岐の大蛇を退治した須佐之男命にはたくさんの子供があり、子孫も増えました。その一人に大国主の命がいます。

 隣の因幡の国に、八上姫というたいへん美しい姫がいるといううわさがつたわってきました。神々は自分のお嫁さんにしようと因幡の国へ出かけて行きました。しかも、旅の荷物を全部大国主の命に持たせて。大国主の命は大きな袋を肩に掛けて、後からゆっくりとついていきました。先を歩いていた神々は海岸にでてきました。そこには毛をむしり取られて赤い肌を出したウサギが死んだようにうずくまっていました。へんなウサギがいるぞ。毛をむしり取られているぞ。仲間同士で笑いながら今度はウサギに向かって言いました。

「おい、ウサギよ。早く元の様な体にもどりたければ、海の水を浴びて小高い丘の上で風に吹かれて寝ていれば治るぞ。」

ウサギは言われたとおりにすると、前よりも痛みがひどくなりました。泣きながら転がっていると、そこに大国主の命が通りかかりました。命はやさしく訳を聞きました。こういうことだったのです。                    因幡の国でウサギたちが楽しく暮らしていました。ある日、松原で遊んでいると、突然恐ろしい音とともに洪水が押し寄せてきて、あたりのものを一辺に押し流してしまいました。ウサギ達はうまく逃げ出したのですが、一匹だけ波にさらわれてしまいました。やっとのことで隠岐島にたどりつきました。しばらくくらしているうちに、一人では寂しくなり帰りたいと思うようになりました。ある日、海でワニザメを見つけました。

「ワニザメさん、あなたの仲間は沢山いるようだけど、私たちの仲間とどちらが多いか比べっこしようよ。君が仲間を全部集めて、この島から気多の岬まで並べてごらん。私がその上を飛んで渡りながら数えてあげるよ。」

島から岬まで見事な橋ができあがりました。ウサギは数えながら渡っていきました。岬につくころには、ウサギは嬉しくて嬉しくて、言わなくてもいいことを言ってしまったのです。

「私は、岬に帰りたかっただけさ。お人好しのワニザメさん。」

それを聞いた最後のワニザメは、後一歩というとこ でウサギを捕まえ,毛をむしり取ってしまったのです。ウサギが泣いているところに、神様達がやってきました。海の水を浴びて風に当たるように教えてもらい、その通りにしたところ、前よりもひどくなってしまったのです。大国主の命は気の毒に思いました。

「みんなワニザメをだましたおまえを反省させようとそんなことを教えたのかも知れない。これからうそをついてはいけないよ。」

「はい。」

「体を川の真水でよく洗いなさい。そして、がまの穂綿にくるまっているとすぐになおるよ。」

しばらくすると、ウサギの体には、元のようなしろい毛が生えてきました。ウサギは大国主の命に言いました。

「あの意地悪な神様は、八上姫をお嫁にもらうことはできません。八上姫は、大国主の命様を選ぶでしょう。」
大国主の命はまた大きなふくろを担いでみんなの後を追っていきました。
鳥取県には、このお話にちなんだ、白兎という海岸があります。

まだ続いて載せたいと思います

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天地のはじめ
日本人は、宇宙の初まり,国のはじまりをどのように想像したのでしょう
天地のはじめ                    
古事記は、「天地(あめつち)の初発(はじめ)の時、高天原(たかあまはら)に成りませる神の名(みな)は、天之御主神(あめのみなかぬしのかみ)、次に高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、次に神産巣日神(かみむすびのかみ)。此の三柱の神は,並(みな)独り神成りまして、身(みみ)をかくしたまいき。」という書き出しで始まる物語です。              

 はるかにはるかに遠い昔、はてしなく広がる天と地がまだその区別も付かないほど遠い昔、天之御中主神が、高天原に鳴り響いていたのでした。その天之御中主神が、高御産巣日神と神産巣日神の姿となって万物を生み出す準備を始められました。此の姿はあまりにも大きく、誰も見ることはできません。天と地はまだはっきりせず、水に浮いた油のように、海に浮かぶクラゲのように漂っていました。そこに生まれた神がうましあしかびひこじの神、次に、天の常たちの神とつづき、最後にあやかしこねの神が生まれました。此の神々もまだ姿は見えません。 いよいよ、天地を動かし、国を固め、万物を生み出し、この世をみえる形に現す働きの神として、男神である伊邪那岐神(いざなぎのかみ)と、女神である伊邪那美神(いざなみのみこと)が生まれました。
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国生み                  
 
ある日、天之御中諸神は、伊邪那岐命と伊邪那美命に命じました。

「おまえたち二人で、あの波のように漂っている世界をしっかり固めて、立派な国を作ってきなさい。」

と言って天の沼矛という槍を渡しました。二人の神は虹のような美しい天の浮き橋にたって下の世界をごらんになりました。天の沼矛を降ろしてくるくるかき回し、引き上げました。矛の先にしたたる塩が固まってオノコロ島が生まれました。二人の神はオノコロ島へ降りていきました。オノコロ島に着いた二人の神は天にも届くような大きな柱を立て、周りに御殿を造りました。二人の神は大きな柱を中心に男神は左から、女神は右から回って巡り会い国を生もうとされました。そして出会ったとき、女神が先に

「ああ、なんて立派な頼もしい方なんでしょう」

と声をかけ、続いて男神が、

「ああ、何と美しく愛しい方なのだろう」

と声をかけ合いました。御子は生まれたのですが、蛭のような骨のないグニャグニャの子でした。次も泡のような子でした。二人の神は、高天原の神々に相談しに行かれました。

「女神が先に声をかけたのがいけなかったのだ。もう一度やり直しなさい。」

二人の神はオノコロ島にもどり、今度は男神から声を掛け合って心が通い合うと、見事に成功して、八つの島が生まれました。これを大八島国(おおやしま)といい、日本のもう一つの名前です。
黄泉の国  この話も好きな人は多いかも
伊邪那岐命と伊邪那美命は、大八島を産み、そこに住む海の神、山の神、木や草の神、等 多くの神々を産み、最後に火の神を産みました。そのとき、伊邪那美命はひどい火傷を負って死んでしまい、黄泉の国へと旅立ってしまいました。伊邪那岐命は、伊邪那美命が亡くなったことを悲しみ泣き伏しました。あきらめきれず、どうしてももう一度合いたいと思い、黄泉の国へ出かけることにしたのです。

 黄泉の国の入り口にやってきた伊邪那岐命を伊邪那美命は出迎えに来ていました。

「なぜこんなに早く死んでしまったのだ。もう一度、力を合わせて国造りに励もうではないか。」

「残念です。遅すぎました。この国の食べ物を食べてしまった私はもう二度と生の国へもどることはできません。でも、黄泉の国の神とよく話をしてきましょう。ここで待っていて下さい。決してのぞきにきてはいけません。」

そう言って伊邪那美命は、姿を消しました。命は待ちました。しかし、待てども待てども伊邪那美命は戻ってきません。とうとう待ちきれず、伊邪那岐命はそっと様子をごらんになりました。すると、そこには伊邪那美命が横たわり、その体は腐って蛆がわき、恐しい雷の神がうずくまっていました。どこにもあの美しい姿はありません。醜い姿を見られた伊邪那美命は、黄泉の国の魔女達に命じて逃げる伊邪那岐命を追いかけさせました。

 逃げる途中、伊邪那岐命は、魔女達向かって、頭の髪飾りを投げつけました。すると髪飾りは野ブドウになりました。魔女達が野ブドウを食べている間に、命はどんどん逃げていきましたが、すぐに追いつかれてしまいました。今度は櫛を投げつけました。櫛はタケノコに変わりました。魔女達がタケノコを食べている間に逃げていくことができました。とうとう生の国と死の国の境である黄泉比良坂までたどり着きました。命はそこに生えている桃の木から実を三つ採って魔女達に投げつけました。すると、魔女達は、皆逃げ帰ってしまいました。最後に伊邪那美命が追いかけてきました。伊邪那岐命は、黄泉比良阪に大きな岩を置き、通れないようにしました。

「伊邪那岐命よ。私は死の国の神となって、あなたの国の人たちを毎日1000人連れてきますよ。」

「おまえが一日1000人殺すなら、私は一日1500人の子どもを誕生させましょう。」

そう言って二人の神は分かれました。その後、伊邪那美命は黄泉の大神=死の国の大神と呼ぶようになりました。
イメージ 2
天照大御神
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉(よみ)の国から帰ってきました。

「ああ、やっと大八島(おおやしま)に還ることができた。私は死の国へ行って来たので、その汚れや迷いを水で洗い清めよう。」

そうおっしゃり、日向(ひむか)のあはぎ原で清らかな川の流れに入り、禊ぎをされました。まず、杖を捨てました。続いて帯、上着、袴、冠、腕飾りなど、次々に投げ捨てながら、身に付いたすべての迷いや欲望、けがれまでも、すっきり清められていきました。伊邪那岐命は川上から川下をごらんになり、

「上の瀬の流れは速すぎる。川下は遅すぎる。」

とおっしゃり、流れの中心にたたれ、体を清められました。禊ぎを続けるうちに、海の神であるわたつみの神と住吉大神も生まれました。最後に、伊邪那岐命が左の目を洗うとそこから天照大神が誕生し、右の目を洗うと月読命(つくよみのみこと)が誕生し,鼻を洗うと須佐之男命(すさのおのみこと)が誕生しました。伊邪那岐命に尊い三柱の神がが誕生したのです。伊邪那岐命は、天照大御神には太陽の神として宇宙全体を治めるように、月読命には月の照る夜の国を、そして須佐之男命には地球を治めるように申されました。                                        

 宇宙を治める天照大御神、夜の国を治める月読命は、それぞれの定められたとおりの国を治めていたのですが、須佐之男命だけは役目を果たそうとしません。どういう訳か分からないのですが、大声で泣き続けていました。だだっ子のようにばたばたしながら泣いていました。あまりにはげしかったので、木は枯れ、海の水も川の水もからからになるほどでした。地球を支えるはずの須佐之男命は、ただ泣くだけなので、めちゃくちゃになってしまいました。伊邪那岐命は訳を聞かれました。須佐之男命は、

「母が恋しいのです。母のいる黄泉の国へ行きたいのです。」

と答えました。伊邪那岐命は、須佐之男命にわがままを言うならこの国からでていけと、大変お怒りになりました。須佐之男命は、姉の天照大御神にお別れの挨拶をしてから黄泉の国へ行くことにしました。天照大御神のいる天に向かってあまりにも激しい勢いで舞い上がっていったので、山や川が揺れ動きました。その様子を見て、天照大御神はたいへん驚かれました。誰かがこの国を奪おうとしているのかも知れないと思い、髪の毛を結い直し、背中に千本の矢を掛け、待ちかまえました。そこへ、須佐之男命が現れました。何のためにあがってきたのかを尋ねられると、須佐之男命は、答えました。

「お別れの挨拶にきたのです。母のいる黄泉の国へ行く前にお姉さんに会いたかったのです。けっして、怪しい気持ちできたのではありません。」

 天照大御神は、本当かどうかを確かめるため、儀式をおこないました。天の安河を真ん中にして向かい合い、まず、天照大御神が弟神の魂である剣を受け取り、三つに折って澄んだ水でふりすすぎ、それを口に含んでかみ砕き、「ふっ」と吹き付けました。すると、息吹が霧になり、その中から美しい三人の姫神が生まれました。今度は、須佐之男命が天照大御神の左の髪につけているヤサカノ勾玉を水で清め、「ふっ」と吹き出すと、息吹の霧の中から五柱の男神が誕生しました。 

 須佐之男命は、自分の剣から美しい姫神が生まれたことで疑いが晴れ、それをいいことに、ますます、大暴れを始めました。お酒を飲み、馬に乗って田畑を荒らし、田の畦も壊してしまいました。

天岩戸のお話など
日本の神話については続いて載せたいと思います

追記です!!大八島とは、
大日本豊秋津洲(おおやまととよあきつしま)(大和)
伊予の二名洲(いよのふたなのしま)(四国)
筑紫洲(つくしのしま)(九州)
億岐洲(おきのしま)と佐度洲(さどのしま)を双子で産んだ。世の中の人が双子を産むことがあるのは、これにならってのことである。
越洲(こしのしま)(北陸)
大洲(おおしま)
吉備子洲(きびこのしま)(備前の児島半島)
これで大八島国(おおやしまのくに)が出来た。さらに、塩の泡や水の泡がが固まって、対馬島(つしま)、壱岐島(いきのしま)等のところどころにある小島が出来た。

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